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毎日毎日、私は生きてる。
何かを食べ、何かを排出し、何かをして、生きている。
毎日毎日、私はこなしている。
終わりなく続くように見える、隙間の開いたつり橋の板の上を、
無言で一枚ずつ渡るように ....
漏れた水分で腐りゆく木材のように
人間が腐っていく
そう思いながら
腐り続けている
ぐるぐるとまわる原色の世界で
縄文杉
みたいだけど違う
腐りかけた根元に横たわって
じめじめとした地 ....
未明まで続いた雨音も止み
澄み切った青い空と
太陽の光をめいっぱい浴びた白い雲が
冬の旋風を彩る
長い髪を靡かせて
壊れた指輪を修理するため
貴金属店を訪れる
歪んだ形
取れた宝石
 ....
重い身体を引きずって
けだるい空気を身に纏う
手の届かないものを愛して
非現実的な歌を歌う

僕の太陽
僕の慈しみ
何処を探しても見当たらないから
雨上がりの重苦しい雲が垂れ込めて
 ....
甘い嘘は
かすかに苦味を含んでいて
残酷な現実を連れてくる
優しさのつもりで吐いた嘘で
崩れていく 守りたかったもの
すべてを背負うことが出来ないと
分かっていたのだから
崩壊していく有 ....
壁が崩れる
規則正しく積み上げられたレンガの壁が
ガラガラと

壁の向こうには何がある
知らない
すぐに背を向けたから
恐ろしいよ 外は
何が降りかかるのか分からない
両手で身体を ....
君がいないと
君がいないと
僕は気の抜けたサイダーのようで

寂しくて
寂しくて
歌を忘れたカナリアのようで

真っ白な何もない部屋の中で
ただ 君の訪れを待ちわびて

君が隣に ....
死を決意した人が創造した作品は
不思議と人を惹きつける
死ぬために遺す形あるものには
必ずあるはずだ
目を逸らすことの出来ない共通項が

遺書というものは
あまり人目には触れないが
遺 ....
森を越えて海へ着く
その景色の溝には 空が
落ちてくるから
宇宙船を追いかけて
空の果ての国へ

地球の中から雨が降る
君の笑顔が溶けていく
今までの涙が降って
今までの涙に溺れる
 ....
道に花が落ちていた
大きくて鮮やかなピンク色の百合の花
あんまり綺麗な花だから
歩道の真ん中に捨てられているのに
誰も踏まず
あんまり綺麗なものだから
そのままゴミ置き場のそばに置かれたま ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
社会の中で- あきな自由詩209-7-1
エフェクトされた弦楽器- あきな自由詩209-5-8
雨上がりの朝- あきな自由詩209-2-20
片恋- あきな自由詩508-12-31
甘い嘘- あきな自由詩308-12-25
壁が崩れる- あきな自由詩3*08-12-17
カナリア- あきな自由詩1*08-11-19
死と芸術- あきな自由詩4*08-10-12
空が降る小さな星- あきな自由詩8*08-8-19
綺麗な花- あきな自由詩6*08-7-16

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