すべてのおすすめ
150億円の借金を抱えて
華厳の滝に飛び込んだら
借金が重すぎて
華厳の滝の
滝壺の
水が溢れて
日干しになった
カワガラス
クイナ
セントロニクスのプリンター
関係ないじゃんとい ....
音のでないパソコンに
たぶらかされて10分
バスはなにも告げずに出ていった
足のない靴下が、履いてゆく脚がない
道路には穴が開いている
雨が降っている
水が貯まって、光っている
足跡を忍 ....
ブラボー!
物言わぬ獣だってさ
そんなときには
ブラボー、ブラボーと叫ぶんだ

なに言ってんのそんな暇に
自転車ドロボー掴まえろ
2本足なら十分だ

羽根が生えたから飛んでっ ....
質量分析器に入れたんですよね
猫を見張りにしたんですよね
ネズミの餌を与えたんですよね
着た切り雀に貸し与えたんですよね
DNA分析の結果が分かるまでは
なにもしないで居たのですか ....
古典的な
駄洒落を一発
ぶちかまし
挨拶代わりにしている男
何年ぶりかで会った男
洒落た男のつもりで居るのか
駄洒落た姿を見せつけて
脚の曲がった椅子に腰掛けて
背筋を伸ばして
ボー ....
                     2006/09/05

なにを書けば許されるのか
許されるわけもなし
なしじゃない、ない、だよ!
文語は駄目だよ、文語らしいのも
文語三十、二人菓 ....
もうひとつの太陽が
もうひとつの月が
何処かに隠してあるのだろうか
もう疲れたと言って
勤勉な太陽が
沖の向こうに沈む頃には
新しい曲に乗って
新しい太陽が
夕焼け雲に乗っかっ ....
騒いでいるときに聞こえる歌声は
なんだか知らないメロディーは
ボートの中の水あかの貯まり水
捨てられるために汲みとられ
完全無欠のお殿様に捧げられ
走り出すのは蜜柑色したキリギリス
私たち ....
あれ、
この花火どうしたの
おかあさん もらったの

今日はけんちゃんの命日だからね
買ってきてもらったんです

こんな暑い日だったの

戦死公報に載ってただけ
亡くなった ....
光のなかに陰を求め
憩う人々の姿を探して
地平線に向かう
掟を破って
水平線を求めて船出する
奴隷商人のように
駱駝の群れを飼う男達
舟が出ると騒ぐ少年の不安
すべてのものは
見えな ....
回転木馬が
ひっくり返って
首がない

恐ろしい光景を
日常化する
ところてん

風景が摩耗化してからは
錆びたナイフで
リンゴを切った
ジャムは
煮詰めるから
どんなに甘く ....
回転する物体を斧でぶった切る
春が来て
芽が出て
斧の柄からも春が来て
小野小町をぶった切る

パートナーの夏休み
退屈する会社員が
機関車に乗り込む
風来坊の顔をした
顔 ....
画家ルオーの缶詰を賢人ピタゴラスに贈ったら
開け方が分からないから
サンダルで踏みつけて
ブリキの角で足の裏を痛めて
顔を顰めて
なんだこいつと
敵のような顔をして
踵で蹴られて
 ....
パラパラと雨が降る
うそだよ
雨は
黙って降るのだよ
パラパラなんて言わないよ
パラパラと屋根にぶつかり目を回す
パラパラと番傘めがけて落っこちて
パラバラになって痛いから
パ ....
泣いたら負ける
負けたら死ぬと
駆けながら思う
空は死んだように青く
水色の冷たい光が落ちてきて
風が回りながら蹲ったように
垣根を検閲しながら
腹を出した蛙の子供達を
踏みつぶし ....
ねこが
ルビを踏んだので
今日はお休みです

謹厳実直なルビジウムは
光を浴びてからは
倹約を旨とするようになり
ねこのお供をして
お宮参りに行きます

もうじき梅雨が晴れて
暑 ....
がちゃん
ものの割れる音がする
ごとん
ものの落ちる音がする

どんどん増える音
増えすぎたので
耳を塞いで居る

ガチャン
ガラスの割れる音
ゴトン
電車の繋ぎ目から
重た ....
会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた

共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない

迷惑な三角帽子
巫 ....
ミジンコの仲間みたいな奴らに殺されたとうなり声を上げて独楽が回る
独楽が回るから戦争に負けたとただこねる奴らに爆弾を投げつける
戦闘機を差し向ける
殴りかかる
水攻めにする
日干しにする ....
環形動物の好む
クチナシの花が咲いて
夏が来る

ふくらんだ
白い腹の上で
笑いながら
木イチゴの実を摘んだ
開かれた朝
口を閉じていたイモリ
小さな水たまりの底に
きらりと ....
夏が来ると
波が立って
春の子供達が
息を切らせて
砂浜を駆けてゆく
走るのは
寒いからではない
嬉しくて走るのだ
水遊びに行くのだ
息を切らせて
水遊び?

今になり気がつい ....
  


  赤い鶏頭の花は
透き通るような秋空を
じっと眺めていた

 回転計の針は
 イエローゾーンに
 ぴったりと張り付いて
 エキゾーストは頭の中をカーンと貫い ....
                         

5人の河童がやって来た
黄色くてツルリとした額に
胴長短足痩せた手足は青白く
きりりと晒しを締めこんで
夏祭りの夜にやって来た
 ....
嘘ばかり
音速の貴公子なんて言われながら
あっけなく亡くなったアイルトンセナが
繰り出すパンチは避けられない

銀座の柳の木の下にも泥鰌は泳ぐ
お酒が好きな泥鰌たちは ....
しらばっくれるなよ
大型水槽のガラスにも
人息れで滲んだ世界が
ぼんやりと時を刻む
エアコンに負けて
透明になった世界には
勝つか負けるかの打算が
手段を選ばぬ精神が
ワールドサッカー ....
  つるかわ

つり革の下には
振動する幽霊の手が
ぶらぶらしているよと
嫁のもらい手がないよと
節だらけの拳を振る
明治生まれの大伯母に
呼ばれたような気がして
リノリウムの床を
 ....
ジンジャーエイルでいいです
知ったかぶりして注文したら
それはどんな味がするのかな
一杯回してくれないかね

亡くなったお祖父さんに冷やかされた

お祖父さんは
お酒が好き ....
びーん、びーん、びーん
と言ってるんだけど
誰も聞いてくれないので
もう一度、
びーん、びーん、びーん
と言うのだ

びーんびーんびーん
ビーンビーンビーン
ビンビンビン
ビン
 ....
初めて乗った回転木馬
ぱかぱか蹄の音がして
先導の
バイクの背中
追いかける

走る背中に足音が
ピタピタ吸い付き
ゆっくりと
追いついて
這い上がるその先に
丸い頭が乗っかって ....
愉快と不愉快の違いは言葉の上では1文字違いだが、
気持ちの上では雲泥の差となって現れる。
金額に換算したらどのくらいだろう。
感情に換算したら天文学的な相違で、
人を何人殺しても不愉快な感情は ....
恋月 ぴのさんのあおばさんおすすめリスト(205)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無量大数- あおば自由詩7*06-9-17
ドライバー- あおば未詩・独白5*06-9-15
ブラボー- あおば自由詩5*06-9-12
魂、魂、降って来よ- あおば自由詩4*06-9-10
小粋な男たち- あおば未詩・独白7*06-9-10
擬人化紙幣- あおば自由詩3*06-9-5
褐色- あおば自由詩7*06-9-3
蜜柑色の試食肉- あおば未詩・独白4*06-9-2
花火- あおば自由詩16*06-8-29
キャラバン- あおば未詩・独白6*06-8-24
ところてん- あおば未詩・独白5*06-8-22
パートナーの夏休み- あおば未詩・独白5*06-8-14
流れる星のサーカス_13- あおば自由詩7*06-8-13
三宝荒神- あおば未詩・独白3*06-8-11
慟哭- あおば自由詩4*06-8-5
ルビジウム- あおば未詩・独白6*06-8-4
童子- あおば未詩・独白5*06-7-28
人の会話- あおば未詩・独白6*06-7-26
百円玉- あおば未詩・独白2*06-7-22
夾竹桃- あおば未詩・独白7*06-7-17
鳥羽の夏- あおば未詩・独白5*06-7-13
ストレートエンド- あおば自由詩3*06-7-10
黄色の雨合羽- あおば自由詩8*06-7-8
音速パンチ- あおば未詩・独白7*06-6-28
シーラカンス- あおば未詩・独白6*06-6-18
帰り道- あおば自由詩12*06-6-18
雨にさらわれたあしたへ- あおば未詩・独白18*06-6-8
うなるこえ- あおば未詩・独白2*06-6-1
回転木馬- あおば自由詩5*06-5-31
モリアオガエル- あおば未詩・独白4*06-5-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する