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誰かが託した愛がそっと
この胸で弾けた
ぱあと拡がる甘い痛み
解ける恨みを引きとめて

きゅうとなる心を
掌で握って砕こうとした
誰の思いかも判らないのに
どうして僕が苦しいの

 ....
僕を裏切った人達が居る
確かに僕は路を間違える事もある
そんな時は手を強く引いて
ほしかった

声をかけても無反応
他人よりも遠い存在で
もう僕は独りであると
わかった

脚に絡み ....
窓硝子越しに見えますは
黒装束の参列です
列の中央に柩らしき箱
あの中には無数の過去の粒子よ
誰が眠っているのでしょう

わざとらしく顔を伏せ
道をゆっくり歩き
向かう先は大きな墓地で ....
恋をしてもいいですか
この思いを隠さなくても
構わないと勇気の出ない僕に
後ろから軽く背中を
押してやってくれませんか

覗いた万華鏡に拡がる
美しい鮮やかな世界
白い兎が手招き
こ ....
もう何も要らないよ
全て捨ててきた
風が身体を包むだけ

垂直に
定規で線を引いたみたく
落ちて落ちて落ちて
今、一番輝いているよ

背中に羽なんかないよ
僕は天使じゃないからね
 ....
悲しみの筆を執ろう
白い便箋に文字を並べ
心の内を今
ようやく語ろうと思う

書き終えたら僕は
次の準備をしなくては
背中に見えない羽を
どうか安らかに
空を舞えるように

いく ....
夢の中な

もう このまま
毛布 包まったまま
静かに そっと 夢
の中で 永遠に なれた
――なら

キミのいない キミだけ
僕は そんな世界 で
どう遣って 喜び 見つけ
― ....
私は壊れた人形
誰に思われるでもなく
忘れられて箱に仕舞われた

確か主人が名前をくれた筈
だけど思い出せない
螺子がくらくらと緩んでゆく

元々欠品だった私を
主人はそれでも構わな ....
壊れてる音がする
内側から崩れてゆく感覚
今まで積み上げてきた全てが
あっさりと

大事に育ててきた
それなのに
どうして、

ひとつの小さな嘘が
また小さな嘘を造らせて
僕はす ....
私にキミが敵うはずがない
いくら重たい鉛の鎖で縛ったって
こんなの飾りにさえならない
金属で心まで内側まで縛れるとでも、
小さな窓から差し込む陽射しさえ在れば
私はこんな屈辱など何でもない
 ....
キミの左手をそっと握れば
伝わってくる微かな体温
すらりと細い指で

握り返して何も言わない
その紅い唇に何も宿っていないの、

そっと取り出したケースから
レースで包まれたプラチナの ....
こんなはずじゃなかったんです
私の計画ではもっと輝いて
誰よりも何よりも美しく佇んでいる
革命さえも起こせるような麗のはずでした

毎日少しずつ身体は毀れてゆくようです
一生懸命に守ろうと ....
おはよう
いつものように自分に挨拶
心の中で声に出さずに
独りで目覚めた朝はいつも寂しさが襲う
誰もいない僕しかいない

まだ薄暗い部屋の中で
たまに深呼吸すれば
純白の ....
ビルディングの屋上で爪先立ち
両手広げて風を感じるんだ
髪を撫でられたら
優しい心地になれるよ
ほら自然と笑顔になるでしょう

えへへキミが思う程
僕って優しくないからね
でも嫌われる ....
永遠の愛をここに誓いましょう
出会ってから四年以上が経ちましたね
沢山の思い出を箱に詰めて
幸せの数だと笑っていたものです

来月からは同じ苗字になり
新しい時間が動き出すのですね
お揃 ....
部屋の灯りは点けないでいて
貴方の顔が月に照らされ
星の瞬きが瞼の上で環となって
睫にはなぜか真珠の光
この手で拭ってあげましょう

大丈夫だと頷けるまで
私が傍に居てあげましょう
過 ....
寡黙に積み上げては自分でまた崩す
終わらない宙の遊び
誰も相手のいない独りの世界
肉体の内側で確か創り上げた硝子の街
そこで永遠に暮らしたくて
また人差し指で弾いて積み上げ直す

手錠で ....
ソファに横たえた白い身体は
あまりにも細いので
私はキミを抱き締めたくなる
それはただキミの体温が欲しいから
私の体温を伝えたいだけの
言い訳なのですけどね

どこを見つめているのでしょ ....
コバルトに染まる世界の
中心を求めて何も映さなくなった眼で
探し出そうと手探りに歩く
けれど危うい足許では
どこがどこのなのか判らなくて

この眼を摺り抜けて直に刺激する
体躯を走るは深 ....
キミは自分が生まれてこなければよかったと
口癖のように虚空を睨み付けながら呟くけれどね
みんな案外同じ事を思っているんだよ

僕だってそうさ
生まれてこなければよかったと
ふと独りきりの部 ....
僕が生まれてきた理由を
手探りで探そうとするけれど
腕を天井に伸ばしても何も掴めない
幸せはどこに在るというのだろう
横でキミが虚空を睨んでいる

見えない答えが欲しくて
ずっとキミと二 ....
何だかなって空を見上げたら
雲がゆっくり流れてるだけ
僕って小さな生き物が
1人で悩んで眠れない日々は
この空からしたら
すっごく小さな事なんだなって
そう思うとね

ちょっと寂しいよ ....
暗い夜道を独りきり歩く
ビルディングの四角い隙間から
零れ落ちる白い光の柱
あの中できっと誰かが呼吸をしている
そう思うとなぜか悲しくなって

紺碧の夜空はどこまでも続くのに
どうして僕 ....
ちいさい頃は何でも出来ると信じていた
明るい未来だけが僕を手招いていると

現実はそんなに甘くはなくて
今日も機械仕掛けの街を寡黙に歩く
人の群に紛れ込めれば
僕も立派な社会の駒になれる
 ....
一、
どうしますか、
白衣を纏った医師は無機質な言葉を落とした
無数のチューブで繋がれた身体
ベットの傍らで静かに音をたてる機械類
瞼を重く閉ざしたままのキミは
手を握っても握り返してきて ....
近付かないで近付かないで
どうせキミも離れてしまうのでしょう
それならば最初から優しくなんかしないで

独りきり夢の中でずっと
あすこに見える建物に憧れて
息を殺して積み上げてきた
唯一 ....
上手に生きてゆかなくちゃ
そう毎日思いながら生きてきた

弱い振りをして後ろに隠れながら
笑顔でいれば偽物でも幸せになれるって
誰かが教えてくれたっけ

嘘も時には必要らしい
知らない ....
器に水を湛えたけれど
罅の隙間から零れ落ちてゆく
いくら注いでも満たされないままで
床に指を腕を伝って溜りを作れば
そこに逆さまの僕が映る

明日は雨だと予報が告げていた
傘を持って出掛 ....
今日言えなかった言葉をベットの中で消化する
キミの好きなところと嫌いなところ
ひとつずつ挙げてみるよ
今は会う事が出来ないけれど
もう少ししたらきっと
キミの温もりを再びこの身体で触れられる ....
握り締めた掌をゆっくり開こう

降り注ぐ月灯りがどこまでも透明で
窓を開ければ秋の風が髪を撫でる
心にいつの間にか出来た傷を
そっと両手で隠しながら
笑顔で貴方を見よう

泣いてはいけ ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
請負人- AKiHiCo自由詩308-1-19
溺れる棘- AKiHiCo自由詩308-1-15
参列- AKiHiCo自由詩308-1-14
幸せ万華鏡- AKiHiCo自由詩308-1-9
風になる- AKiHiCo自由詩308-1-6
遺書- AKiHiCo自由詩408-1-3
夢の中な- AKiHiCo自由詩207-12-27
人形- AKiHiCo自由詩507-12-25
桜の見る夢- AKiHiCo自由詩407-4-17
- AKiHiCo自由詩607-2-25
- AKiHiCo自由詩307-1-19
現実- AKiHiCo自由詩2*07-1-15
朝を教える天使- AKiHiCo自由詩307-1-10
レプリカダンス- AKiHiCo自由詩707-1-8
結/喜- AKiHiCo自由詩4*07-1-6
本当は雨ですけどね- AKiHiCo自由詩707-1-3
積み上げ遊び- AKiHiCo自由詩307-1-1
憂。キミと私- AKiHiCo自由詩506-12-29
矛盾色色羽根屋敷- AKiHiCo自由詩206-12-26
結末を先に書いて- AKiHiCo自由詩506-12-20
キミがすきだから- AKiHiCo自由詩306-12-10
見上げてみたら- AKiHiCo自由詩506-12-1
あの角を曲がってから、- AKiHiCo自由詩706-11-28
potential- AKiHiCo自由詩406-11-16
ベットの上の人形- AKiHiCo自由詩606-11-12
憧れは遠く遠く- AKiHiCo自由詩3*06-11-2
いつかきっと- AKiHiCo自由詩406-10-27
予報- AKiHiCo自由詩306-10-26
Count_one's_blessings- AKiHiCo自由詩306-10-17
背中を押されて- AKiHiCo自由詩206-9-19

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