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眠り明け
耳鳴り低く響くので
夢のはしから余白を殺す


しゃらしゃらと林檎をむいてゆくひとの 
まつげは綺羅とひかる音楽


唐突に遠さを知った花の色、あれは残響怖くないもの
 ....
雑音まじりのレコードを絵にしたら
古いテレビの画像みたいになって
鳥と葉っぱの区別がつかなくなった
川べりを歩く ゆうぐれ

右の道が途切れると
橋をわたる
左の道が終わりそうになった ....
けれども
身じろぎもせず息をひそめて
眠ったふりをとおす
それがきみのためになればいいのだけど

夜が終わるのを待つあいだ
カーテンの裾からもれる淡いひかりに
痙攣するまぶたでこたえなが ....
竜道から少し外れた、石の多い場所で
あなたは待っていると言った
すうん。
空には旋回する群れ
あそこにも石が散らばっている、よう

十、は
たくさん。
九九もたくさん。
千、は
手 ....
ぬれた銀杏から
ぬれた銀杏の においがする

眼をとじても とじなくても

晴れた日の銀杏から
晴れた 葉のにおいがするように


紙の 傷のある指と
かさの柄をにぎる指

と ....
いまはただ
雨が降り
石にしみるまま
あけないおくで翳のかたちを追っている
ひがしの空だけが
ゆるやかに
くちびるをひらき
すきまから虹彩をのぞむ
わたしは
まるい眠りを
かきわけ ....
こしごえさんのキキさんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「片耳のうた」- キキ短歌1205-12-3
ゆうぐれの地図- キキ自由詩1305-5-8
「雨のはなし」_- キキ未詩・独白17*05-1-29
あかつき、それから- キキ自由詩804-1-10
おもいで- キキ自由詩803-12-12
「しののめはあなたのなかのまるい眠りに棲む」- キキ自由詩2103-10-27

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