すべてのおすすめ
また失ってしまった
また黒い腹を見られた
そりゃあ怖いよな
誰もいない夜空を仰いだ
夢を見ていた
もやがかかる
溺れるように眠る
息継ぎの途中で
静かな部屋に放り出される
すべて ....
空も大地も冷えきって
天の涙が白く降り積もる頃
森の妖精たちは冬眠をする
気持ちは落ち込まず穏やか
木々が切り倒され
ゴミが廃棄された時の
身が引きちぎれそうな思いを
葉っぱに乗せて ....
どれくらい
長い間
眠っていたんだろう
色々なことが
なくなり
色々なことが
現れた
この世
変わってゆくもの
変わらないもの
変えたくないもの
変えたかったもの
許せない ....
白い壁の汚れが目につく
蛍光灯の光が淡く床に注いでる
整列したソファに座る
他人の名前が呼ばれる時間が流れる
雑誌のページをめくる音がする
咳やくしゃみの音
時々イビキが静けさを破り
....
鏡に映る古びた姿は
草臥れているのに笑う
鏡の向こうに新しい影が現れ
私を手招きしている
常に変化している世界で
見た目から変える
髪型を選ぶ
新しい私が
この身体の中
目覚 ....
錆びた鉄格子の向こうに
月明かりが望みの影を作り出している
冷や汗が滴り床に小さな地図を描く
これは出口への暗号だ
誰も読めない
壁が息をしている
湿ったコンクリートの肺が
ゆ ....
忘れた頃にやってきた
なす術もなく
崩れるままに
パニックが生まれる
数々の教訓
忘れないで
どうか
備えていて
{引用=
楽曲は下記から聴けます
https:// ....
もみじの赤のグラデーション
花よりも鮮やかに
寒い空気を温める
ひとりよりふたり
ひとつのポケットの中
つないだ手
知らん顔して
ふいに手を引く
はじまりの魔法
一瞬で体ごと ....
アサリの砂抜きをしている時
舌のように貝殻からはみ出す
足を見ると食欲をそそられる
ちょっとセクシーなのもいい
伸びしろみたいなニクいやつ
短い足で遠くまでは行けない
けれど移動する時 ....
明るい方を見上げたら
月
淡い色で照らしてる
夜に深い影をつくる
自分くらい自分の言うこと聞いてあげよう
休みたいこと
食べたいこと
影が踊る
Adoみたいに
月が見ている
....
正しい不正解
妄想みたいな過去
嘘みたいな現在
知りたくもない未来
間違った正解
やわらかく挟まれている
誰かが決めたあるべき姿
安心を得るために着ぐるみ着て
本心ゼスチャーしても ....
時間は川に流れ込んで
海に注がれていった
思い出は沖の方の
船が網に集めている
オレンジ色が海面を揺らして
波の音がだんだん寂しくなる
水平線に飲まれていく太陽
思い出を吹き飛ばす風 ....
落ち葉
散った花びら
涙
キャンバスに並べてみると美しい
失ったような気がしても
与えられているようだ
{引用=
楽曲は下記から聴けます
https://youtu.b ....
最後に君と会った日
別れた後で泣いた
もう二度と会えないことを確信したから
いつかはもう来ない
命が消えてしまう
どうして
子供みたいに問う
どうして
君の写真を見ながら
....
浅い眠り
うなされながら目覚める
眠るのが怖くて
コーヒー飲んだら
不思議と眠った
深く深く
午前2時のコーヒー
コーヒー
コーヒー
コーヒー
午前2時の
午前2時の ....
夕焼けが染みる
ある秋と冬の間に
生まれたての声
空高く響く
寂しげな風景は
いつの間にか紅葉している
夕焼けよ僕を照らして
生まれたての声
空高く響く
{引用= ....
切実な悩みが俯いている
言葉にしてみると
いくつもの紐が出てきて
引っ張ると
切実が鳴りメロディになる
思っているより美しい
問題は保持していてもいいんだ
かけがえのない
自分の道 ....
毛細血管が切れて
紫が広がる肌
平手とはいえ
憎しみこもった手で打たれた
痺れたけれど
少しも怖くない
お互いの匂いが甘くて
相性を確かめた夜
家族が待つ家があるとか
知ってたっ ....
友達の死体を探している
死臭に耐えながら蝋燭をかざして
権力が被った正義の仮面に
喉を掻き切られたらしいんだ
血を流した空
明けそうにない明日
無邪気の死体が積み上がり
燃やされて天 ....
ひとり
またひとり
命を消した
シャボン玉のように
まだ子供だよ
多くの人が気付かぬ裏で
屍が積み重なっていく
話を聞いてくれる人がいたら
問題を解決してくれる人がいたら
い ....
ギターが欲しい
自分の詩をお気に入りのコードにのせて
大衆の前で歌えたなら
どんなに気分がいいだろう
好きなことが何か
教えてくれた
いつか君と一緒に歌いたい
どうして空が青いの ....
神の遣いの皮を剥いで
仮面にして被った
私が私になれないのは
mom、あなたのせい
私より先に病まないで
病めなくなって
離れられなくもなって
可哀想な私
何のために生きている ....
物足りないまま夜が終わる
義務感がため息をついて
孤立している
今日も明日も繰り返すだろう
しらけた朝に目を閉じる
瞼の裏側
毛細血管の色彩が
生活を急かす
これでいいのか
答え ....
わあ、と言って
吸い寄せられるように
金木犀
ぼくはきみの頸を見つめた
仄かに香り立つのがいい
近寄りすぎれば
キツイ臭いになる
ぼくと頸の距離を思う
振り返ったら
光が溢れ ....
混沌とした世界に
私は咲いた
子供の声をした大人たちが
私を摘もうとしている
逃れるために
花びらを破った
花粉を多めに振り撒いて
粘膜を冒してやった
私は貫き通す
野生であることを ....
山の間を縫うように進み
ある山の麓から
藁草履で臨む険しい道
絶壁をクライミング
滑落のスリルと
絶景の感動が拮抗する
よく登った
自分を褒めよう
滑り落ちた日もあった
もう ....
帰り道
ずっと今日のことを頭に巡らせた
君が差し出した手を
ギュッと握った
君は握ることなく
差し出したまま
思い切り握ってしまったことが
良くなかったのではないかとか
でも手を差し出 ....
ただ声を聞いただけ
水を抜かれた池に
透明な水が流れ込んでくる
いなくなったと思ってた
鯉がスイと漂う
ただ声を聞いただけ
木目のお化けが
味のある木目に見える
ずっと続くと思って ....
あなたが私を殺して
桜の木の下に埋めた
私は腐乱して桜の根に吸い上げられ
春が来る頃には薄紅色の花びらを
公衆の面前に晒して見せる
独り占めしたつもりでしょうが
私はみんなのものになっ ....
誰も傷つけずに
生きていくことは難しい
手を離すことが優しさ
そんなこともある
想像できる範囲は
自分の経験の中だけ
浅いことは
すぐに露呈してしまう
離した指先
まだ感触は ....
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