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千切れかけなお千切れざるアロエ葉をふと千切りしが持て余しけり
春半ば今宵は雨となりにけり恋も終わりて歌うことなし
桜ならぶ坂道の夢のごとき明るさを此は上る時なり
{引用= 雨上がりの深夜、日田へ向けて車を走らせると、筑紫野市の街中に、ひときわそびえるように、真面目くさった字面の病院名を記したネオンサインがぼんやり灯っていた。生きる意欲をそがれるような光だっ ....
秋の日のひかりあかるき白肌の若木のごとき人のわらへり
夏逢瀬遠き漁り火指さして
月光に貫かれたる冬の恋
蝉時雨耳ふさぐ君愛しけり
門脇の菊の日向や中尊寺