すべてのおすすめ
会いに来て腕一杯の猫じゃらし花束にしてリボンをかけて

うつせみやあなたの上着をだきしめてくんくんくんと息を吸いこむ

小枝とか石だとか夜空情報とかわたしのもとにもたらす人よ

朝風を浴び ....
「不思議だね、みんな死んだらいいのにね」ってビルの65階の夜景




もう少し待って 60年くらい経てばさみしさが死因で死ねる






{引用=6月、梅雨 ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく




夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている




唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
遠き田の隅に孤独は佇みて親しきわれの呼ぶ声を待つ


白きゆり手折る微々たるゆびさきの力でわれをあやむるおまえ


君が代をふたりで唄うさつまいも甘き田舎の夏の縁側


 ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて



着物から覗くあなたの白い脚 幽体離脱の感覚を知る





水色の街へと渡る鉄橋の錆びた思い出ながれゆく河
 ....
まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ

白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし

雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ

星合ひの前夜に胸の ....
夜を飛ぶサーチライトをUFOと信じる子には光るシールを

映写機に撃ち落とされた銀幕の穴の向こうの月が綺麗だ

始発にて人気女優のクローンのような女と飛行場まで

新品のアメリカ製のス ....
青き百合を水に葬る手のひらのかたちのように流れゆく指


横隔膜の失いたる平衡感覚で剣のうへももはや荒野


牛乳を一気飲みする冷たさにすべての蝶の真白く映えり


目を閉じて遠き木 ....
きみがさかなになる週末さしのべた指さえ背びれの端かすめゆく



「あいしてる」吐き出す泡の数かぞえ「さようなら」にも見まごう深み



すべての色が吸収され青だけが残る孤独に想いを置 ....
ぼくたちの出会いを事故と名づければたちまちエアーバッグが邪魔で


消えかかる蛍光灯の真似をするきみの瞬きずっと見ていた


きみのその背中の刺青の蝶を捕らえるために彫りし蜘蛛の巣

 ....
Tシャツの表と裏で出逢うよな夏と絡んで脱がしてみたら?

ドキドキは冷蔵庫から獲り出していつでも君の体温待ちで

透きとおる空の世界でくちびるを奪うそれってバニラみたいね
窓枠の内側だけがすべてなら世界も朝もはねかえすのに


目をとじたままたしかめる左側まだだいじょうぶ黎明の時


暁の別れとともにおとずれるコーヒー2杯の蒸気する朝


ペダル踏むか ....
モラ(子)


−背骨−
黒焼きのサンマの背骨噛みながら十三回忌想う子二人


−ゼリー−
満ち欠けも両手離しで迎える夜{ルビ月花=げっか}固めたゼリーに満ちて


−産毛−
 ....
あのときの 気持ちはいったい どこへやら

 振り返っても 足跡もない
(以前書いた即興短歌。2001〜2002)



催涙ガス食らったみたいに笑いながら泣く君見て笑う僕

目の前で起こったことではない あれはテレビの中 あれは11日

名も知らぬ野花を ....
{引用=011:都}
ただここにいるんだよって告げたくて座標なき都さまようアネモネ


{引用=012:メガホン}
汗だくでパスワードはじくメガホンが甘い言葉は要りません、と夏


{ ....
竹の子を探す少年少女らを囲む竹林千本の闇


ウミウシという生き物がいることもやがて知るのか二歳の娘


あの日きみが嫌いと言った茄子を見て疼くこころのむらさきの痣


たこ焼きのた ....
味噌汁の茄子にやけどをした舌を冷やした夜に交わした明日

うぐいすをおくちのなかでとろけてく春の野に出で転がした笛

一皿のタコヤキでなく一粒を分け合えるならタコなし一興

晩飯のこと ....
愛の矢を 飛ばしてくれるのは いいけれど 当たらなければ 意味は無いのよ。 明け方は2%のおさとうと君の寝息でできている青


これから一緒に食べる朝食は今までで一番美味しい予感


夜明けにふと起きてまた眠る前に君が言ったおはようございます


この黎明だ ....
花びらを コーンフレークに 混ぜてみる 君との 甘いキスの 味かも。 アルマジロ 板東英二の主食なり 一部の地域で薬とされる


山小屋で飲み水代わりになろうかと結露吸い込む 友の思い出


春雨に河童の類を取り出して にこりと羽織った初恋の人


泣 ....
どちらかがいるんだろうよ檻の中ぼくかゴリラか知らないけれど


ずっとふたり一緒だったね動物園 檻の中でも一緒だったね


挟まってあなたの頭ぬけなくて慌てて呼んだわ飼育係を


赤 ....
満開のころに降る雨いつもいつも恋に似たものすべてはかない


なんとなく聞こえる卵の殻が今割れた気がする恋人前夜


自転車であなたの街に着く前に五月の風に抱かれるわたし


たくさ ....
雪のないアスファルト踏む嬉しさに駆け出して跳躍 春が好き


こりこりと先のほうから順番にリズムとられる 竹の子が好き


{ルビ冷酒=ひやざけ}と桜とおにぎりがあればふわりと楽しい 御花 ....
きみがまだ少女の頃はぼくもまた少年だった すれ違う駅


きみと向かいあって話した教室が世界のすべてであったあの夏


きみの吸ってたマルボロライトを吸ってみる吐き出す煙が重い七月

 ....
難病の子抱き締める親の写真 綺麗と魅入る我は何者


藻掻いても呼吸できず溺没 気がつけば唯安全な日常


五本指靴下くれた人想い 五本指靴下履いて脱ぐ


舗装された道路覆われた足 ....
俺達の 首を締め上げるんじゃねえ それで 晴れてくれなぞ 願うな。 寄りそったつもりが股間にローキック
        うずくまる顔面にもう一撃
失恋の 3分後には 何もなく カップラーメン 出来あがる。
とうどうせいらさんの短歌おすすめリスト(143)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
をさなぶり- 白糸雅樹短歌4*05-7-23
なつ、青、ひかり- ピッピ短歌1705-7-22
あたたかないばら- はな 短歌15*05-7-21
転向。あるいは秋のいかづちの降る- 本木はじ ...短歌1205-7-12
永遠に氷- 本木はじ ...短歌1505-7-1
半夏生- 落合朱美短歌15*05-6-25
幻燈機の夜- シアン短歌1805-6-17
消灯時間/蝶のかたちに展がる雫- 本木はじ ...短歌1305-6-15
みなそこテラス- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-11
六月は雨- 本木はじ ...短歌1705-6-9
IMITATION_SWEET...vanilla.- ユメミ  ...短歌5*05-6-7
それぞれの日時計- 望月 ゆ ...短歌8*05-6-6
蟹モラ- ヤギ短歌2*05-5-28
やる気なし- ユウ短歌305-5-23
保存用- いとう短歌405-5-11
題詠マラソン2005_011-020- 汐見ハル短歌305-5-7
【短歌祭参加作品】食卓までのディスタンス- 本木はじ ...短歌8*05-5-4
【短歌祭参加作品】記憶の、あまい- 汐見ハル短歌505-5-4
キューピッド- くしゃみ短歌4*05-5-1
ブルー- ヤギ短歌4*05-4-29
- くしゃみ短歌5*05-4-17
真昼間に半裸で僕は君に話しかけたかった?- ヤギ短歌3*05-4-15
ZOO- 本木はじ ...短歌705-4-12
TOMORROWNEVERKNOWS- 本木はじ ...短歌905-4-10
春が好き- ヤギ短歌7*05-4-10
イエスタデイをうたって- 本木はじ ...短歌17*05-4-5
ツムジ- ヤギ短歌2*05-4-5
てるてる坊主- くしゃみ短歌3*05-3-23
恋人達の午後- 加藤泰清短歌3*05-3-21
失恋- くしゃみ短歌3*05-3-16

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