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形状を記憶しているつもりなら今すぐ夢の断片ひろえ


轟音の低音ベースが鳴る部屋で無音のきみがほほえんでいる


失った真夜中ひとり花園で紋白蝶を両手で潰す


密葬す巨大な木々に囲 ....
眠たくて思考回路がぐにゃぐにゃとマーヴル模様に溶けてゆく午後


コウモリが戯れている春の宵ゴーストたちと花見してます


黒い文字無数に踊るタンバリン片手に踊れ闇の俳人


携帯の ....
{引用=ぼくらは起きることを待っている偶然そのもの    by Thom e Yorke}


サジ加減まちがえないでね甘すぎるコーヒーなんて甘いだけだわ


狭すぎる棺桶だから埋められる ....
いつまでも臨戦状態てのひらを開かないから握れないのよ


なにもかもこぼれてしまうふちのないコップをさがすいまもぼとぼと


パラシュートやんわりひらく恋人と喧嘩した夜はなすこのひと

 ....
ラインストーンふた粒はがれた日のようにさよならって言ったほうが勝ちなの



彼氏くらいいるんでしょってモノグラムの財布撫ぜてるひとに問われる



ゆめのなかほんとうの家族に愛される ....
北海道みたいにきれいなきみの街 迷彩服で匍匐前進


堤防にきみと二人で座り込む恋と平和を浪費するため


溶けてゆく定めを今は忘れつつささやくように降り積もるきみ


よみがえる王 ....
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき


みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように


屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機


焦がれて ....
暖色の山の合間の分岐点開花未遂で冬がはじまる


先輩と呼ばれし秋の公園の噴水近くのベンチにも冬


少年が少女に呼ばれ午前二時 雪の黒さを確かめている


ひとひらの雪を蛍とたとえ ....
丘しかない街の周りをてんねんと呼ばれるきみの自転車がゆく


「本当は円かもしれない」そう言って虹の半円探しだすきみ


ていねいに折り目をつけてあれはシャツ飛んでゆくのはアイロンですね
 ....
はしごから降りたばかりのきみだから空のにおいが漂っている


桜より葉桜を見てはしゃぎだす僕によく似たバカがここにも


金魚すくい破れし網でいつまでもふたりで恋など追い駆けた夏


 ....
いつまでもそうやってそこにいなさいかみさまとみんなはあなたを呼んでいるけど


まだ誰も知らない土地でひっそりと虹の種など埋める秋の夜


悪だくみしてもいいけどもう二度と砂のお城は作れな ....
バス停で君を待ってる手の平に人とゆう字を千回書いて


鉄棒に逆上がりして校庭を空へと落とすサッカー部員


難解な数の定理を飛び越えてブッダのように眠ってるきみ


教科書の隅に落 ....
先生 この前のテストは100点だったけどBでいいです先生私先生が好きです。


ラメ入りの少年 惚れさせてしまうのは男どもばかり 生理も来ない


触れてとは言わない言えないでも触れな ....
幽霊もいない病院もうひとり幽霊じゃないきみとさまよう


麻酔薬月夜にぬれてこぼれてるコンクリートはすでにふにゃふにゃ


スタンバイされても困る手術室「メス!」ってあたしのことかしら
 ....
太陽が熱いとカミュの異邦人読んでニヤつくもうひとりの僕


古本屋カフカの森に迷い込みレジのあなたを見れば毒虫


アンデルセンマッチを擦って飛び移る絵本に踊る炎の人魚


スウィフ ....
C2のボトルが夜の始まりでダストボックスに蝉の抜け殻


「きょうだけはけものにさせて」「けものならすききらいなどないはずなのに」


まっしろなシーツの上の波が凪ぐ 引き攣る指が津波 ....
縁側で闇を見ている妹の白いうなじが僕を呼んでる


夏野山汗ばみながら駆けてゆくゆくえふめいの妹の兄


鉄塔の錆びた階段昇りゆく100階したから姉とは呼べづ


鏡台に映る妹べにを ....
いやおうなく そめゆくのです あかくあかく あなたのなかの 薔薇のぶぶんが

あたしのこと かなしいもののしょうちょうと おもわないでよと 菊がいいます

せんせんせんげつにさいてた桜のき、き ....
夕闇を鋭い牙で引き裂いて千里を走る春の雷音


ふたりして腐乱すパンを食べながらあっちの世界へ横断歩道


雨が降る詩と死の間にしとしとと鬱りゆく目に彼岸花燃ゆ


田園の中であなた ....
ゆふぐれに君とふたりで春の墓地ここでひととき幽霊しようか


「五千年前の約束忘れたの?」花火しながら妹が問ふ


昆虫がふたりの為の出会いなど知らづに運ぶ花粉かな


警報機こわし ....
信号機青から赤に変わるごと雨の中咲く紫陽花な君

水死体に隠されたラヴレター燃えることのない恋の終焉

スリープしながらないあがら滝に美体花季たぎりましょう世界を
海を飛ぶ 魚は 空の鳥なれず 想いを波の しぶきに隠す いつまでたってもピクミン食われっぱなしでもう慣れちゃったごめんよ

のうのうとこれから孕みに行くのNO.NO.と言うけどそれは嘘よ

ちゃんと愛してくれないと死んじゃうよわたし ....
とうどうせいらさんの短歌おすすめリスト(143)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
むらさきせかい- 本木はじ ...短歌705-3-12
グエロ- 本木はじ ...短歌605-3-8
MOTION_PICTURE_SOUNDTRACK- 本木はじ ...短歌505-2-27
彷徨反射- 本木はじ ...短歌505-2-14
さよなら、人魚- 汐見ハル短歌605-1-31
千年浮遊- 本木はじ ...短歌504-12-22
若者的最高峰- 本木はじ ...短歌1204-12-12
開花未遂- 本木はじ ...短歌604-11-8
生活未遂- 本木はじ ...短歌604-11-6
DAYDREAMYOUTH- 本木はじ ...短歌604-10-30
PASTICHIO_MEDLEY- 本木はじ ...短歌16*04-10-6
FAREWELLAFTERSCHOOL- 本木はじ ...短歌1004-9-28
破壊活動- ピッピ短歌45*04-9-12
To_Cure_A_Weakling_Childish_So ...- 本木はじ ...短歌804-9-10
name- 本木はじ ...短歌4*04-8-23
小さな死- ピッピ短歌1004-7-29
夜光中- 本木はじ ...短歌3504-7-14
はないろのよる- miky短歌604-7-3
詩然- 本木はじ ...短歌504-5-25
廃失者- 本木はじ ...短歌2604-5-24
花水- 本木はじ ...短歌204-5-20
トビウオ- 千月 話 ...短歌2*04-4-22
いのち- いとう短歌504-2-21

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