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ある日
自動ドアの前に立ったら
開かなかった
押しても引いても
やっぱり開かなかったので
慌てて君を呼んだ
ちっとも開いてくれないんだよと言いながら
二人並んで立ってみた ....
夜、下町の小さなアパートで
卓上電灯の明かりを頼りに母と子は
おもちゃのロボットにシールを貼る
内職をする
一つ貼り終わるたび、子は
十銭、二十銭と数えながら
一円になるたびに正の字を ....
からめた指の隙間から
抜け出してしまいそうな熱を
くるもうとする沈黙
慣れない会話のように
確かめあいながら寄り添う
同じ名前の違う指
細い線を並べてゆけば
固い絆に生まれ変われ ....
「純粋とはこの世でひとつの病気です」
(吉原幸子詩集オンディーヌより)
吉原幸子の詩を語ろうとするとき、僕はよく「病的な」という言葉を使う。
その美し ....
冬枯れの芝生を背負って空に飛び込めば
雲よりもはるか高くに居られる
重力に吸い寄せられた現実
あるがままの世界は逆さまだ
夕方の日は昇り
夜は足元に降りてゆく
暗闇に沈む星に手をのばし ....
何かを表現しようとするとき
そのものが、実在するしないに関わらず、まず「在る」ということを受け止めてみる。
たとえば「音」
鳥の声が聞こえてくる。しかし姿はみえない。
このとき
....
ラブ&ピースは聞き飽きた。
愛や平和を、よりリアルにしても、逆説的に浮かび上がらせても、結局そこまでの距離は変わらないんだ。希望や夢も同じ、何かに近づこうとするとき、そのアプローチの仕方を考える。 ....
逆立ちしてもできるんだと
空に向かって股をひろげたその子は
倒れたあと少し悔しがり
今度は大の字になって
世界に向けて発信中と叫ぶ
その子は誰にでもピースする
やめなさいと言いたくなる ....
043BLUEさんのベンジャミンさんおすすめリスト
(8)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
自動ドアのこと
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ベンジャ ...
自由詩
9*
05-7-6
生きている工場
-
ベンジャ ...
自由詩
9*
05-4-18
つながれた手
-
ベンジャ ...
自由詩
7*
05-3-16
吉原幸子(その「病」について)
-
ベンジャ ...
散文(批評 ...
5
05-3-10
もっと上手に泳げる
-
ベンジャ ...
自由詩
6*
05-3-3
表現することに対する一つの提案
-
ベンジャ ...
散文(批評 ...
8*
05-3-2
詩にこもる詩
-
ベンジャ ...
未詩・独白
4
05-2-23
ピースする
-
ベンジャ ...
自由詩
8*
05-2-23
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