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あたりまえのような空白に
止まったり動いたりする記憶

五つの夜のうち
一つはあなたが入り交じる

あたりまえのような静寂に
現れたり消えたりする感覚

五つの夜のうち
一つはあな ....
甘くない綿菓子が
細い線となって
時を紡ぎます

堪えきれずに
少しかじると
ただそれは消えるのです

甘くない綿菓子が
丸く光って
ことばをふくみます

離れられずに
そっ ....
カップのそばで角砂糖が溶け出した

テーブルの向こうの景色が甘くゆがんで

青く透明な空気がゆれる

濃いめのコーヒーがくちびるにふれると

ひろがる香りとまざりあうことば

でき ....
月の沈んでゆく夜

あいまいな風を許した明かりが
動きを止める

月の背後が透け始める頃
水を見つけた記憶が夜を知る


月の沈んでゆく夜

あいまいな返事を許した暗闇が
幕を ....
海の底にある箱は
水色を反射して
白く眠る

光りが届く深夜には
そのシルエットだけが
ぼんやり浮かぶ

海の底にある箱の
空っぽという
存在感

光りを拒む深夜には
海の深 ....
塔野夏子さんのmayacoさんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
一つの夜- mayaco自由詩508-1-7
綿菓子- mayaco未詩・独白206-10-15
角砂糖- mayaco未詩・独白6*05-10-31
月の沈んでゆく夜- mayaco未詩・独白505-7-17
海の底にある箱- mayaco未詩・独白2*05-2-18

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