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只 線路は一直線に 
遥か彼方の空と地平のすき間に向かって 
突き刺さっている  

ふいに 
何処までも歩けそうな気のする僕等は 
とてつもなく緩やかな引力に 
否が応でも 
いつか ....
窓辺には 
ガラスケースにしまわれた 
誰かの心臓が置かれている 

真夜中の無人の部屋に現れる 
今は亡きピアニストの面影 

奏でられる旋律に 
永い眠りから覚めた心臓は 
脈を ....
夜寝る前に読書していると 
開いた本のなかから 
うっすらと光を帯びた手があらわれ 
わたしに差し出されていた 

その手を握ると 
不思議な想いが心に流れ 
明日に怯えるわたしの影は  ....
雨上がり
{ルビ水溜=みずたま}りには 
哀しい顔が浮かんでる 

ひょい と飛び越え 
曇り空の一日に向かって彼はゆく 

{ルビ仄=ほの}かな{ルビ灯=あか}りを 人の{ルビ間=あい ....
私とあなたの間には 
いつも一枚の窓があり 
互いは違う顔でありながら 
窓には不思議と似た人の顔が映る 

私とあなたの間には 
いつも一輪の花の幻があり  * 
互いの間にみつめると ....
オリオン座が西の空に瞬く午前三時

部屋の中で独りの男が
机を照らすランプの明かりの下
白紙にペンを走らせる音 

時を忘れ
宛先の無い手紙を{ルビ綴=つづ}る深夜に
眠れる街の何処か ....
塔野夏子さんの服部 剛さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「?」の終着駅_- 服部 剛自由詩208-9-22
窓辺の心臓_- 服部 剛自由詩12*07-5-24
「__手__」_- 服部 剛自由詩21*06-11-20
- 服部 剛未詩・独白1006-10-23
傘を差す人_- 服部 剛自由詩21*06-6-9
ある真夜中のポエジー(第二稿)_- 服部 剛自由詩10*06-2-12

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