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祈りは
誰かにむけるのではなく
私の中に沈んでいくだけだった



地下鉄は
風景なんて
みえないんだ


しらなかったよね
電車に乗って
どこまでも
見渡す限り
風景が ....
*

切り傷から咲いた花が

たちあがる

*

地下鉄で
音が 途切れた

窓は
暗い地下室を

映す為にある。

イヤホンで振動するのは
微かな
電車の心音
 ....
路地
曲がり角や
塀の隙間

溢れて、揺れて
透明な線を残す

そんな隙間に隠れて
今日をやりすごしている

等しいものを
等しいとして

アスファルトに
等間隔に並べられ ....
それがどこから降っているのか
何時やむのか
今がいつなのかもわからない黒い雨

傘の中に閉じ込められた
空気の湿った匂い

耳を塞がれた胎児のように
雨に打たれたまま眠っていれば
だ ....
空間を触ってみた。

階段の手前あたりに
暗く空いた穴に

魂を吐く子供
透明な魂を吐く透明な存在だ。
珈琲の空き缶の蓋から
薄緑の光が立ち上るのがみえた

暗い教室を出ると長い廊下が続いていた。
視点よりはるか先まで
神経が届いてしまうのがわかった。

その先には沢山のドアがついてい ....
干からびた時間を笑ってすごす。

白い幕に閉ざされた窓の向こうに
僕の行けなかった黄昏が潜んでいる。

澄んだ青い海を背に小石を拾うと
波の音で囁きはかき消されるのだ

寂しさが満ちる ....
少年が指差した向こうから

手を繋いでやってくる 暗い空

雲が沈んでいく 

坂を登った先を

僕は手を併せて この暗い大空を迎える
今日は月夜かと思ったら。
空にあいた穴からボトボト蛍光色の液体が流れてきた。

筏でも作ってあの穴まで漕いで行ってやろう。

穴はいくつも空いていき、様々な蛍光色の液が混ざり合って
風景が ....
塔野夏子さんの佐藤伊織さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地下鉄- 佐藤伊織自由詩6*07-12-30
地下鉄- 佐藤伊織自由詩2*07-8-15
路地- 佐藤伊織自由詩4*06-8-5
- 佐藤伊織自由詩3*06-5-1
空間- 佐藤伊織自由詩4*05-11-29
学校- 佐藤伊織自由詩1*05-11-4
砂浜- 佐藤伊織自由詩1*05-10-10
暗い空- 佐藤伊織自由詩3*05-7-14
月の穴- 佐藤伊織自由詩14*05-6-2

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