パンツ を はいていない わたし は

はいていない わたし の パンツ を

わたし は パンツ を はいていない

はいていない わたし の パンツ を

パンツパンツパンツパンツ ....
たぶん祈りには何の意味もなく
そんなことなど承知の上で
とうに終わった宴のあとを
涙ぐみながら眺めているのです
宴が終わっていることは知っています
でもそれを認めたくはないのです
訪ねてい ....
ぴんと張った背中を
つむじ風が
らせん状に、なでて
どうしてか
しのび足でわたってゆく
ので
今いる場所がほんとうは
うすい
一枚の氷の上なのだと
冬が深まるごとに、気づく


 ....
娘が補助輪無しで
自転車に乗ることが出来るようになった
それは昨日のこと

最近左手がきかぬと
父がペットボトルの蓋を人に開けさせた
それは今朝のこと

僕は時のパズルと戯れながら ....
はじめに世界があり
世界には
あたりまえのように
卵があった
時が満ちて卵は孵り
そこからアダムとイヴが産まれた

アダムと
イヴは
であった次の瞬間には
アタマと
インブになり ....
深夜の駅のホームを飛び降りて
線路の上に独り立ち
北風に吹かれながら
オリオン座の方角へと吸い込まれるように
敷かれた線路の向こうに待つ明日を
全ての葛藤を貫ぬいて光る眼差しで{ルビ睨=にら ....
バスにゆらゆら夢をみたの
バスはぬくぬくだから夢をみたのよ
誰もが幸せで誰もが不幸せ
誰もが幸せでとっても不幸せ
青空一面のジグソーパズル
一生懸命取り組んだけどピースが足りない
ピースが ....
建築現場の鉄骨が
空の重さに耐えている

昼下がり
子供たちがホースで虹をつくる
二階のベランダから身を乗り出す猫
視線の先には
鳥が羽を休めている

鉄骨が発する低い唸り声が
体 ....
「これを採るにはこうするんや」

口を大きく空に開けて
走り回っている
おとうと

おおきすぎるそれがちょっとこわい
私に
「これ、わたがしの味がするでぇ」

たくさんの
 ....
細かな雪が
隙間なく降りそそいでいる
長く低い壁の向こうに
巨きな一本の老木があり
黒と銀にたたずんでいる



動きも音も雪のもので
老木は自身の他は持たぬまま
ただ ....
買ってくださいとうつむき加減に
冷えた指先は白い花を思わせた
不幸を売り物にできる時代じゃない
他をあたれよと背を向けたとき
飛ばされた風に散らばる花片
見開かれたままの瞳は残像をとらえ
 ....
migimimi

なんとなくローマ字で書いてみた
右耳

今朝から一日痛む右耳
さらに右後頭部までツキンとする痛み頻発
辛い

押さえればやけに冷たい右耳
痛まない左耳の同じ ....
インチキの荊の冠
おまえのための
首飾りにしてやろう
首筋に感じる
絶対的な速度
音速
光速
まばゆい風
頬を切る光
振り向きざまのビルボード
溶けて
見たこともない
色で
 ....
気がつけば
とても遠くまで来てしまっていて
見たこともない風景に囲まれて
わたしが
呆然と立ち尽くしているのを
わたしは
見つけた

怖くなって眼を閉じたら
見たこともない風景は
 ....
からっぽの
そしてからっぽであることにためらいをつけて
せかいがぐるんぐるんまわる
かそくどはじゅうぶんについているのに
もっと、もっと!!
とだれかがせかすことによって
ぼくたちはなりた ....
今生存する事を疑る
皮膚など
無かったんじゃないか
歩行法は
四つ足であったんじゃないか

毛糸を使った治療法は
何を治しているのかワカラナイ
どれだけ汚物にまみれても
それに見 ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます


あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、

ふい ....
失ったのは 私の血
それほどに 深い色でなければ
失わずにすんだかもしれないのに

失ったのは 世界の言葉
それほどに 苦しいものなのだから
もういちど 探しに行こう

失ったのは 心 ....
ダヒテ。



ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
 僕の魂は重みにつぶされたりはしない
 青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
 そうなったら
 ....
ひとつの認識から始まる憂鬱
鶏が鳴く
もう朝である
月を背後に負った者は
木の幹の太さを計測して
空にまで届かない溜息を吐く
星の下につぶされた者は
動かない時計を見つめて
色のない繰 ....
右手を軽く握って手首を曲げます
そしてそのまま右耳のそばへ

もしできるなら
左足で首のつけねを掻いてみましょう
気持ちいいです

陽だまりでぐてーっとなって
幸せそうな表情を浮かべま ....
今日もくもくも黙って

黙ってこのカラダ働いてるわけでなし

  昨日か、そんな言葉は覚えたから
  死んだも同然なり

      +

あかるい光線がヒット
網膜の選択 くも膜 ....
少女は鷹を飼っている
少年は鳩を飼っている

遠くはなれて暮らす二人は
いつの日か偶然に出会い
やがて
熟れた果実が
枝から落ちるように
自然に恋に落ちる

でも
それはまだ
 ....
最高の褒め言葉をくれる人がいるそうだ

タダで


広告料でも入っているんだろうか

いや

実はすごく自意識過剰なんだろう


世の人は

自分に利益のないことは

 ....
一月の風が過ぎ去った頃
空を迷って辿り着いた木の実が
夜を探していました

まだ
日暮れ前の鳥たちが並んで飛んでいる
公園の歩道には誰かが落としたハンカチが
あと少しで浮こうとしています ....
窓辺のてーぶる
並んだふたつの影を朝日に落とす
じゃがいも・いちご
似ても似つかぬ後姿の影を背に
似た たましいの まなざしそろえ
窓の外に光のたまる
明るいほうへ   *

 

 ....
友よ、
すでに日の光を受けている君の震える足で
「初めの一歩」を踏み出そう
まだ描かれてはいない、空白の明日に向けて

深夜の闇の部屋の中で
耳を澄ますと聞こえて来る

胸 ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり




過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
今朝、あつ子は眼鏡だった
俺はあつ子をかけて新聞を読んだ
悲しい記事をであつ子は泣き
楽しい記事をであつ子は笑う
俺のあつ子、眼鏡は泣きも笑いもしないのだよ
そう言うとあつ子は黙って ....
天窓からのながめが
この世のすべてだとしたら
世界はキャラメルだ。

でこもぼこもなく
のっぺらぼうにつづく地面には
ただただ
マス目だけがのっかっていて
人々は暇をもてあますとそこで ....
梼瀬チカさんのおすすめリスト(111)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
パンツ革命- 大覚アキ ...自由詩105-2-6
祈りの日- 大覚アキ ...自由詩605-2-6
はるまち- 望月 ゆ ...自由詩6*05-2-5
毎日- たもつ自由詩1805-2-5
ニンゲンのはじまりとおわりについて- 大覚アキ ...自由詩405-2-5
迷える若人へ_♯2- 服部 剛自由詩8*05-2-5
マグリッドの空- 自由詩605-2-4
完成しない今- ベンジャ ...自由詩11*05-2-4
わたがしが降る日に- 月山一天自由詩12*05-2-4
粒光季- 木立 悟自由詩505-2-4
雪花- 一筆自由詩13*05-2-4
migimimi- RT未詩・独白1*05-2-4
神様ごっこ- 大覚アキ ...自由詩205-2-4
わたしの匂い- 大覚アキ ...自由詩10*05-2-3
その一歩- ピッピ自由詩405-2-3
妻のジャストサイズのセーターは胸の膨らみを隠さない- 瓜田タカ ...自由詩605-2-3
やわらかく夜は- 望月 ゆ ...自由詩23*05-2-3
喪失- こむ自由詩205-2-3
ダヒテと世界- 嘉村奈緒自由詩2005-2-3
遠い旅- 岡部淳太 ...自由詩6*05-2-2
2月2日_猫の日?- ベンジャ ...自由詩7*05-2-2
ひとつもり- 石川和広自由詩3*05-2-2
ロマンス- 大覚アキ ...自由詩305-2-2
ホメオスタシス- 蒼木りん未詩・独白3*05-2-1
「錆びたトタン」より- ベンジャ ...自由詩12*05-2-1
早朝の青空に消ゆ_みすずノ星の_澄んだ瞳に見守られ・・・- 服部 剛自由詩12*05-2-1
迷える若人へ- 服部 剛自由詩7*05-1-30
通り雨が過ぎても- 霜天自由詩1505-1-30
明朝- たもつ自由詩1205-1-25
キャラメルの日- 望月 ゆ ...自由詩5*05-1-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4