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現代詩はT.E.ヒューム(1883-1917)から始まった、とよく言われます。
ヒュームは二十世紀最初の詩の前衛運動である「イマジズム」の理論面での中心でした。
彼は詩におけるイメージの大切さ ....
唐突のようではあるが私の中に歴然としてある、死体観及び廃墟観について述べたいと思う。死体観などと云う言葉はないけれど、詰まり「私にとって死体とは何か」を今ここに記したいのである。
死体は、死んで ....
前回登場したA氏の話を続ける。月日が経ち、ネットの海辺で呆
然としていたA氏も素潜りなどできるようになった。詩論を交わせ
る知り合いも幾人かできた。様々なサイトを足繁く覗くうちに素晴
らしい作 ....
インターネットが現在の詩の状況に光明をもたらすとは、じつは
露ほどにも思っていない。何らかの状況変化が起きるとは思うが、
それが「光明」であるとは限らない。インターネットほど閉鎖的な
媒体はな ....
昨日は寝る前に、原民喜の「心願の国」を読んだ。被爆者である
彼は、自らが作家・詩人であるという使命感から、その体験を書き
遺した。戦後間もない頃、母も妻も失い自らに残された弧絶の夜を、
彼は歩 ....
一
僕にとって大事なものをしまっている大きい封筒がある。その封
筒の中に、去年朗読会で年上の詩人・U さんに会った時にもらった
一枚の白黒写真のコピーが入っている。その写真は黒田三郎の ....
ひとりの人間の個体がこの世から存在しなくなった日の空は
ただただ、白かった。骨みたいに。煙みたいに。
早朝から喪服に袖を通す。
日常が非日常を内包する。
生きているから人は死ぬ。
....
1.死ぬ瞬間まで死について考えて、考え抜く。それを言葉にする。
それを不特定多数の人に発信し続ける。
死ぬ瞬間、と一口に云っても、私がどういう風に死ぬのかなんて分からない。早々に交通事故死か ....
戦中戦後の「マチネポエティク」から現代の「中庭詩集」までの定型詩の試みは、口語自由詩のとめどない散文化への警鐘であった。それは個々の作品うんぬんよりも、饒舌冗漫でいつ果てるともない詩法へのあてつけとし ....
昨日チャットしながら書けない理由について考えていた。書けない理由は明白だ。書くと誰かを傷つける気がして怖くて、それで書けないんである。しかし何を書いても誰かを傷つける恐れは常にあり、単なる冗談書いても ....
感受性くらい自分で磨かなきゃ、とか茨木のり子さんに叱られて、それについて考えてみました。
感受性って、入力される信号に対する感度のことですよね。感受性が高いっていうのは、そのセンサーがとても敏感 ....
高野五韻さんが今日現代詩フォーラムで、すばらしい散文を発表していた。(http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=75981)以前ブログで発表していたので、読んだこ ....
湯田は温泉街なので、道を歩いていると数人で腰を降ろし足浴で
きる場所が何ヶ所もあった。記念館に近付くにつれて、「中也ビー
ル」という暖簾の文字が風に揺られている店をいくつか見かけた。
中原 ....
あいうえお
かきくけこ
さしすせそ
わをん
ああ、無情
国語の授業で
「五行詩を書け」
といわれていたのを
忘れていて
「え! 五行詩? 今、締め切り? やべ ....
僕の部屋のベッドの枕元には、去年の夏の終わり、一人旅をした
時の写真が入ったままの白いビニール袋が置かれている。中から取
り出した無数の写真の中の一枚に、雨の降る公園に立つ石碑があ
り、幾本も ....
白山名代
コトバコ
2004年(一年間)
文京区白山JAZZ喫茶映画館
隔月(偶数月)
主催総責任者:安田さん
実行委員:サダアイカ/キキ/小夜/ユーリ/カメ/モリマサ公 計6人
許 ....
(冒頭に云って置きますが、この文章を不快におもう人は正常です。なぜならこれから書く事は、ある人達にとってははっきり云って誹謗中傷と取られることを覚悟しているからです。ただし、勿論、特定の個人に向けて書 ....
詩と技術ということを常に考えています。
というのは、私は詩を書くとき、技術的なことはぼんやりとしか考えていないから。
ぽっと浮かんだものを何も考えないで(言葉で表せるようなことは考えてない)書いて ....
われわれのうちの多くは、自分の脚でいろいろなことを行う。
走り、跳び、ボールを蹴り、時には自分の頭より高く脚を振りあげたりもする。
だがこれらの動作はまず、「歩く」ということが出来なければどうにも ....
「彼、自称詩人なんだって。」よみきかせの仕事をくれた女性にそう紹介され、挨拶をしたことが二度ある。心の中で“自称は余計だよ”とおもいながら。
世間で「詩人」と云う存在がどんな風に扱われているか ....
夏が終わって、私はまた学校に行ったり行かなかったりの日々を過ごした。学校に行けばまあ成績は中の上、ほとんど図書室で本を借りるためだけに学校に通っている生徒だった。その当時、私には目も合わせないくらい ....
「SFの黄金時代は12歳だ」という言葉がある。つまり、SFが最も面白かった時代は20年代でも60年代でもなくて、読者本人が12歳だったころ、とゆーことなのである。そんなものだろうな、と私は思う。しか ....
当時私が住んでいた町には、本も売ってる店が2軒あった。言っておくが書店ではない。「本も売ってる」店である。どちらの店に行くにも、自転車できっちり20分かかった。ひとつは、スーパーに隣接した、雑誌と文 ....
13歳の私は、キャプテン・フューチャーと火星シリーズと栗本薫の小説を愛した。それらの本はすべて母が母自身のために買ったものだった。母が買ってくる本はだいたいが私の趣味にあっていたし、面白くもあったの ....
11歳の年に、私の人生は暗転した。何がどう問題だったのか、私は詳しく書きたくない。私はそのできごとについて様々なかたちで詩にしている。勝手に想像だか妄想だかをふくらませてもらって、かまわない。ともあ ....
まず、母について語らねばならない。
私の母は、かなりとんでもないヒトである。イナカ住まいの高卒のキャディーだというのに、創刊号からSFマガジンを購読し、本棚には中国文学と江戸文学とハヤカワ ....
「恋してないのに恋の詩がかけるんるんですか?」何年か前にある女性から問われた事がある。その人は小説を書いていて、自分が必ずしも体験していない事も書いているのに、詩は気持を書くもの、そういう気持になるき ....
1
子どもを産んだら{ルビ早月=さつき}と名付けようと決めていた。
だけどぼくは子宮を持っていない。女には興味を持てなかった。だからといっ ....
私の仕事はガテン系なので、仕事中は、いわゆるカーゴパンツ、動きやすく、大きなポケットがいっぱいあるズボン、それも男物を穿いている。男物の服のポケットは、女物のそれに比べると段違いに大きく使いやすい。財 ....
平野啓一郎氏の『文明の憂鬱』のうち一篇を読み、メディウム(medium)から発生した語がメディア(media)であり、それが中間を意味するものだと知った。この「中間」というものは、人間にとってはとて ....
岡部淳太郎さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト
(244)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ヒューム「ベルグソンの芸術論」(1)
-
藤原 実
散文(批評 ...
8
06-9-16
死体観=廃墟観についての考察
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朽木 裕
散文(批評 ...
6*
06-8-22
インターネットの閉鎖性_2
-
いとう
散文(批評 ...
17+*
06-8-7
インターネットの閉鎖性_1
-
いとう
散文(批評 ...
13*
06-8-7
「踏み切りの前に立つ人」_〜原民喜「心願の国」を読んで〜
-
服部 剛
散文(批評 ...
13*
06-8-4
黒田三郎詩集読書記
-
服部 剛
散文(批評 ...
8*
06-7-16
音もなく朽ちる世界
-
朽木 裕
散文(批評 ...
3*
06-6-28
死ぬまでにしたい10のこと
-
朽木 裕
散文(批評 ...
3*
06-6-21
●そろもん第三の栞
-
みつべえ
散文(批評 ...
7
06-6-14
書けない理由(mixiより転載)
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
9*
06-6-10
感受性と詩への表出
-
umineko
散文(批評 ...
10*
06-6-4
つれづれに思う詩の世界
-
石川和広
散文(批評 ...
11*
06-5-26
中原中也記念館に行った日_〜後編〜
-
服部 剛
散文(批評 ...
11*
06-5-15
教師と詩と私
-
加藤泰清
散文(批評 ...
4*
06-5-14
中原中也記念館に行った日_〜前編〜
-
服部 剛
散文(批評 ...
8*
06-5-10
コトバコについて
-
モリマサ ...
散文(批評 ...
9*
06-5-9
云ってはならないことを云ってしまおう
-
窪ワタル
散文(批評 ...
16+*
06-5-4
詩と技術
-
ふるる
散文(批評 ...
18*
06-4-24
われわれは技術でできている
-
安部行人
散文(批評 ...
18+
06-4-21
詩人宣言
-
窪ワタル
散文(批評 ...
11*
06-4-17
異形の詩歴書_14歳秋
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
7
06-4-16
異形の詩歴書_14歳夏
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
4
06-4-16
異形の詩歴書_14歳春
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
06-4-16
異形の詩歴書_13歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
6
06-4-14
異形の詩歴書_〜12歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
06-4-14
異形の詩歴書_〜10歳
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
5
06-4-14
嘘つきは詩人の始まり(下書きよりの抜粋)
-
窪ワタル
散文(批評 ...
15+*
06-4-9
早月
-
アルビノ
散文(批評 ...
3
06-4-2
いつもポケットに詩人
-
佐々宝砂
散文(批評 ...
12*
06-3-31
「中間」とは何か_—無関心に対峙する—
-
竜一郎
散文(批評 ...
2*
06-3-17
1
2
3
4
5
6
7
8
9