朝の一杯にホットコーヒー

 今日の行動予定を整理する

 アイスもいいけどやっぱりホット

 ニュースで世間の出来事をチェックする

 電車遅延がないことでホットする

  ....
夢の靴底が踏んで行くありふれた風景
地球は派手な{ルビ風景=けしき}に満ちてるが
都市の風景は今 お決まりの景色で{ルビ闌=たけなわ}だ
欲望の灼熱が どんなに道路を覆っても。

小さなエア ....
六本木ヒルズがまさに爆誕した年に
私は産まれた
青い風が吹いていたという
赤い砂が舞っていたという
産まれ落ちたた直後から
鮮やかな記憶が残っている
なにものも許せないという
曲がらない ....
月が歌を唄ってる
安らかな慈悲に満ちた
それでいて微かな哀しみの滲む唄
優しいひかりは影を揺らし
遥かな大地へと続く

 ひかり ひかり ひかり
爆発し散らばって
わたし金平糖になって ....
暑かった
太陽は 灼灼と
砂漠に照り付け
波のような光の渦が
日焼けた顔を更に焼く

青い空は 魂の最後の涙
薄青い胸元を潤した一滴は
灰色の雲にと昇華し
空を埋め果てようと足掻き
 ....
どんないろがすき
あおいいろがすき

クレヨンに巻かれた包装紙が画用紙をこする音
が部屋を満たす
リリーは一日寝ている
サリーは右手にフォークを持ったまま、
左手を器用に使って手づかみで ....
やさしい心に
みっつの涙が落ちる
誠実な心に
みっつの汗が落ちる
なにかを引っ掛けようとして
鈎に身をむしられ
こゝ、といって詰まり
呂れつが
りっしん偏
わたしはいまどきの
字が ....
 本当を知るのが恐い
 わたしたちを
 グリーンスパイクは身を震わせて
 時に火の息を吐き、
 ふり落とそうとしている

 ただ振り落とされないために
 回転するスパイダー咲きの
 ....
ゴミステーションで
水色の捨て金魚を拾った
可愛がってください
という手紙が添えてあった
水槽も金魚鉢もないから
洗濯槽で飼う
上から覗き込むと
金魚は驚いたように
奥深くに潜 ....
東京駅で(またもや)ぶつかりクソじじいにぶつかられて有楽町の駅まで吹っ飛んばされてる間にわたしの頭のなかに浮かんだのは(いまだに詩なんて書いてるからだよ)それから(有楽町でぶつかられたことはないな .... 信号機の青 と、
群青色の空が重なって
眩暈に吊られてしまいそうになる

一日の仕事が終われば
世界の一日が始まる あさぎりの夏

また朝刊二軒分ほど残ってしまった
むろんわたしの ....
運転中 

不意に現れ 目の端で捉える

蔦の絡まる建物

 もう、その時期か

あの夏から

幾度 高校野球が開催されたか

懲りずに毎年 

十七歳の夏に引き戻され ....
真夜中、夜の公衆便所
  消毒済の白磁の便器のなかで
    妊婦がひとり、溺れかけていた
      壁面の塗料は、鱗片状に浮き剥がれ
       そのひと剥がれ、ひと剥がれのもろ ....
鳩の頭(あるいは)、



{ルビ鏡=self}の記憶(の爲に)



{ルビ土手=triangle bank}(の上を)



{ルビ尻=earth}(を問わず)


 ....
長く 長く尾を引いて
冬の光が伸びてきて
そのわずかな明るさに僕らは癒されて

あなたに会いたい

乾いた静電気のような刺激を
暖かさとともに与えてくれるあなたに

長く 長く尾を引 ....
 
僕たちはまるで
悲しみがみえないように
踊り狂った

みずがめ座のひとの
特性を僕は知らないけれど

自由と未来を手に入れたいと想っているのは
きっと間違いないだろう

 ....
左手長くて、不明
右目赤くて、触る
鉄の病気と
研磨剤の青春

落ちていく
小銭少女の靴
閉じていく
ブザー
検電器
ドアがバタンと
チューブの蓋を閉める

ダウン・ダウ ....
体に絡み付く蔦
爪を立てるようにして肌に食い込む棘
否応がなしにそれらの思うがままに身を任せ
赤く染まりつつある姿を晒す私
放射線状に幾重にも映る我が身は
醜い一匹の老獣
コメントアウトされた
言葉の裏側

到達不能コードに書かれた
沈黙と優しさ

削除されていく
苦労と試行錯誤の軌跡

高度な技術により構築されたそれは
最高性能にて誤りなく稼働して ....
乱雑な狂騒の中で何とかかたちになろうともがいているいくつかのものたち、崩れ落ち翻る一瞬の、つむじ風のような思考がそこら中に牙を立てようとして頭蓋の内側は引っかき傷だらけだ、まるで土葬された人間が土 .... 昔、地球が372日だったころ
1日は21時間で
首長竜がのどかに樹を食んでいた
そのころ私は三葉虫で
上手に化石になる方法を考えていた

バレリーナはグラン・フェッテで地球を廻す

あ ....
新しくないアタシが

新しいことを始めるのは とても大変で

古ぼけた部屋の中で縮こまって縮こまって

「・」になれたらいいのに と

瞼を閉じた内側に逃げ込む

けど


 ....
あの日

まだ遊園地があった頃

待ち合わせて出掛ける夕まずめ

武庫川に架かる橋には溢れる人

背の高いその人が

欄干横の塀に私を乗っけてくれた

スカートが風にめくれ ....
わたしはやっぱり
PARCOが好きだったんだなあと思う

むかしのPARCOが
好きだったなあと思う

津田沼PARCOには
何度も、何度も行った
アルバイトで貯めたお金で
ヒス ....
妹が子どもをあやす時

横には亡き父がいて

二人の顔を眺めては

唄って声をかけつつも

小さな頭を撫でながら

いつでも笑って

あやしている。
知らないところでさり気なく
「うちの妻が」と言ってもらいたい

時代に逆行しても
「思い出に残る熱い先生でした」と卒業式の寄せ書き

オルガンをうまく弾けなくても
「あの子守歌、背中がこ ....
狂ったように
がなり立てて行く
選挙カーに向かって
唾を吐く

アスファルトから
凄まじい陽光の
照り返しを受けて
気が遠くなる前に
冷房の効いた
カフェに飛び込むと
頭痛がする ....
白い本をひらく

そこは、永遠てしのない階段が続く

教えられたままに ゆっくりと登っていく

いつか空に近づくころ 段差は代わりに五線譜になった

そこからは、音符の上をのぼりはじめ ....
死に
たかる蟻たち
夏の羽をもぎ取り
脚を引き千切ってゆく
死の解体者
指の先で抓み上げても
死を口にくわえてはなさぬ
殉教者
死とともに
首を引き離し
 ....
夏の一日
わたしは蝶になりましょう。

蝶となって
あなたの指先にとまりましょう。

わたしは翅をつむって
あなたの口づけを待ちましょう。

あなたはきっと
やさしく ....
降墨睨白島(furusumi geihakutou)さんのおすすめリスト(50)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほっとコーヒー- 佐白光自由詩625-8-3
人類の日記- ハァモニ ...自由詩525-8-2
わがままな夢- 秋葉竹自由詩325-8-2
月の唄- りつ自由詩2*25-8-1
7月- Giovanni自由詩325-7-31
- fujisaki自由詩725-7-31
こゝろ- 室町 礼自由詩625-7-31
花車- リリー自由詩5*25-7-30
水色の金魚- たもつ自由詩6*25-7-30
いまだに詩なんて書いてるからだよ- はるな自由詩1025-7-29
認知症ぶれいく- 洗貝新自由詩14*25-7-29
ひと夏の甲子園- 花野誉自由詩13*25-7-28
蛞蝓。- 田中宏輔自由詩15*25-7-28
瓢箪/Black_Pigeon- 墨晶自由詩5*25-7-26
尾長冬鳥- 岡部淳太 ...自由詩5*25-7-25
宵闇のはじまり- 秋葉竹自由詩325-7-25
ダウン・ダウン・スノードーム- 竜門勇気自由詩425-7-25
老獣- 栗栖真理 ...自由詩525-7-24
リファクタリング- TwoRivers自由詩4*25-7-24
詩情は畏まって座っていたりしない- ホロウ・ ...自由詩5*25-7-24
進化論- りつ自由詩6*25-7-24
あしぶみ- さち自由詩5*25-7-24
花火を見たのか- 花野誉自由詩14*25-7-23
津田沼パルコ- うめバア自由詩825-7-23
子守唄(改訂版)- 梓ゆい自由詩225-7-23
目ざめる前に- 唐草フウ自由詩16*25-7-23
灼熱地獄- 花形新次自由詩325-7-21
_文字のない本- 月乃 猫自由詩15*25-7-21
蟻。_- 田中宏輔自由詩18*25-7-21
蝶。- 田中宏輔自由詩8*25-7-21

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