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粗末な哀しみを夜に浸し、
柔らかくなった端くれを口へ運ぶ

牛脂の付着した鍋に、
豆と小麦粉、
岩塩を加えてシチューを作った

焚き火に、美しい魔女が裸で踊っていた

火のそばが母の ....
ぬけられます
 と、
白い戒律の剥がれた板に
赤錆びた日本語が
合法を装ってしがみついている
 
飢えと寒さのために、
大勢の煌めくことばが死んだ
ただ夢を叶えるために、
「嘘だ」
 ....
青く発光する塊が、
美しい水で鎮められる

影のない真昼、 
明るい夢の瓦礫から 
神々の失敗のかけらを拾う 
穢れた土を、 
いくども水で洗い流す 
その水がふたたび海へ還る

 ....
 入り江にて

 大阪から車を走らせ、片道三時間。途中のサービスエリアでスマホを確認すると、通知に追われる日常がそこにあった。
 やがて夜が明け、寂れた港町を抜けると、道は雑木林と露出した山肌に ....
「籠モル化」という言い方はまだ一般化していないが、ここでは詩の現場で見られる閉鎖的な相互評価の力学を指す仮称として用いる。語源は特定のグループに「籠もる」ことを強調した俗称で、少人数の内輪に作風や価値 .... まるで涙の川ね
 ルイ、リバー

わたしの胸に、
水音がせせらぐ

白い河原と、
仄かなことばが残した
透明な軌跡

ひとり、
揺らめく水に姿を映し、
零した、
 哀しみの、 ....
ガス燈の灯る、
光の街は
地図にない
ヴィヨンの橋影が
夜の流れに
揺らめいている

街行く人も
名を伏せた仮面のまま、
濡れた石畳の道を
忙しく
通り過ぎた

裏通りの女も ....
りつさんのatsuchan69さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
焚き火- atsuchan69自由詩13*25-12-10
ぬけられます- atsuchan69自由詩15*25-12-1
呪われた宝石- atsuchan69自由詩17*25-11-1
人妻温泉旅館- atsuchan69散文(批評 ...14*25-9-19
詩壇における「籠モル化」とは何か_―_閉鎖性がもたらす評価の ...- atsuchan69散文(批評 ...13+*25-9-8
ルイ、リバー- atsuchan69自由詩19*25-9-6
ヴィヨンの橋影- atsuchan69自由詩27*25-8-1

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