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こんな田舎の図書館じゃ
理論社の水内喜久雄さんが撰んだ
有名詩人の詩の本しかない
わたしはそれを借りる
もう何回借りたか分からない
それを
たぶん
わたし一人が借りているので
その ....
Aさんは
ぼくよりいくつか歳上の事務員さん。
あれもこれも
うまくできないこのポンコツを、
見放さないでいてくれる。
「こうした方がいいですよ」と、
さりげなくアドバイスをくれる。 ....
めためたに仕事できなくって
吐きそうで
充血して
帰り
画面のむこうの娘にはさんざん怒られる
あとで
少し泣く
シンクにそのままの
ペットボトルのラベルを今日は十三枚やっとはいだ
....
人知れず静かに閉まるコンビニのトイレのようにありたくもあり
スーパーの見切り品みたいなパサパサのきょうのじぶんに穂村の弘
水を飲むそれだけのことをしてみたら水だけの音が夜をながれる
....
{引用=「空」
空は
じぶんがはれていることをしらない
「波」
舟をもちあげる海の肩は
やさしい
「朝」
朝
朝は
記憶の無い夜だろうか
....
{引用=「お金」
お金のようになりたい
お金を沢山欲しがりはしないが
お金のようになりたい
「あなたに」
なにか言おうとして
だまる
そんな事たくさんあったでしょう
ぼ ....
めいっぱい仕事をつめこんだ
ADHDの鞄
ふたまわりも下の人が
リスケと言って
はじめてリスケの意味をしった
ぼくの歩いてきたのは
何処の砂漠だったか
おせわになった人の顔も
いや ....
{引用=「夜」
それは
くらくて
おちつく
それは
しずかで
ひかえめ
つねに
はんぶんが
そうで
もうはんぶんも
どこか
こがれている
その
はんぶんに
....
「重力」
電気を消す
横たわる
重力に素直になり
ここちよい疲労を受け入れる
わたしは
有能でも無ければ
あまりの無能ですらない
父であり
子でもある
隠し事をし
真実をすら ....