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ずいぶん昔の自分の詩を
読み返すことがある
ちょくちょく読み返して直したりすることもあれば
十年ぶりくらいに掘り出してきて、ただ
読んでみたり
いいとか、わるいとか
そんなことも思わずに
 ....
ものわかりがよくなったような顔で
笑いも怒りもせずに
人の話を聞き
夕暮れに詩なんか書いて

夜には酔わない酒を飲み
寝つきの悪いベッドに入る
真っ暗な部屋に少しだけ目が慣れた頃
掻き ....
雪の溶けたアスファルト
ゆっくりと歩く、ふたり
街灯の明かりが斜めに遠ざかって
少しまえの、ぼくが
きみの影を踏む

通り過ぎるヘッドライト
ビルの窓から漏れる光
降りだした春の雪
 ....
 梅の花が好きな人は
 ひとりに強い人です
 でも
 もうすぐ東風が吹く
 この季節には、いつも
 ゆらゆらと降りしきる
 窓の外の雪を見つめながら
 梅が見たいと言ったあなたの
 声 ....
そっと、やりすごす

3月に降る雪のように
待ち焦がれた春のぬくもりを
追いやってしまっても

身の置き所もない苦しみも
雲間から射す刹那の空想も
砂浜に打ち寄せる静かな波が
押して ....
花野誉さんの高林 光さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歩く- 高林 光自由詩625-5-22
夕暮れに詩なんか書いて- 高林 光自由詩619-4-9
かげにかくれて- 高林 光自由詩119-4-6
梅の花、ひとり- 高林 光自由詩319-3-29
やがて空に星と月- 高林 光自由詩619-3-26

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