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君の音が途絶えてひさしく
陰か
陰に
陰だ
振り返った電信柱の裏に
光が眩しい曲がり角に
車窓の先にある河川敷を歩く人に
君がいた
幻が現実にかぶさって覆い
目は
正解を見た
....
窓口で呼ばれるのを待っている
番号札を握りしめて
延々とオルゴールが回る
私は大層な夢を
にじむ目で見たが
光ばかり
きらきら、きらきら
夢がにじんで
許してくれるような
余地も ....
羽ばたく直前に喰われた蝶
踏みしめられた新芽
強風でちぎれ飛んだ風鈴
未然に産まれて
未然で死ぬ
何者にもなれない
地の塵になるのが唯一の幸せだと
雪のように君のように
晴れた ....
生きものを真似して
生きている
桃をかじり香り立つ
動物を形作る私の爪先が
伸びて減って伸びて減って
増減で年月を知るくらい
何もない日が多い
野菜を買って肉を買って米を買って
食 ....
わたしはこんなんじゃなくて、
私は暗くて酷くてどうしようもない女なのに
私、私は息をする度に息苦しくなる
陸地で嘘で溺れていく
私くるしい
という一言が口に出なくて
私、かなしい
と ....
幸せを願えば
不幸に会う
私たちは生きて生まれて死んでいくまでに
何か遺すことへ努力していますが
遺すことは禍根であり
何も遺せないくるしみの私たちが居たこと
藻屑に消える人間だったの ....