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ぼくがまだ見つけない 明日の
呼吸の波は、かぎりなく無音で
おしよせては、
皮膚のあいだに刻まれた旋律を
からめとりながら
引いていく
奥深い場所で対流する
なまぬるい記憶、ある ....
ターミナルに出ると
うす青い空が広がっている
通りは車で渋滞していて
そのまんなかでは 赤信号が
意味をさがしながら
点滅する
帰らなければ、と漠然とおもっていた
帰ろうとするその方角を ....
金魚鉢かすめる涼風の行方知ってか知らずか手招きの夏
逝く春の背中押しつつ背中からはじまるアブラゼミの{ルビ時間=いのち}よ
きみがたわむれてた波ならひとすくい両手ですくって ....
かけおりた坂道のおわりには
ボーダー柄の、夏が
波のような顔をして
手をふっていた
それから、 と言ったあとの
あのひとの声が
ノイズにのまれて、ちらちらと
散ってしまったので
....
水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏
砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜
8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった
引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
やわらかく夜は
わたしと明日のあいだを流れてゆきます
あなたは
向かいあう見知らぬひと、や
すれちがうたいせつなひと、や
ほんの1ミリのすきまでとなりにいる
わたし、
が
ふい ....
ああ
かみさまはいるのだ、と
思った
そんな夜の話をしてあげる
雲をつんざく、青
無尽に動く、光
まっすぐ、
ひたすらまっすぐな、光
それから逃れるため
走った
(まっすぐ ....
わるいことがあった日は
たまごを100個
ゆでたそれの殻を
むく
そうなさい、と
むかし誰かに言われたのだ
けれど
誰だったかは
わすれた
殻をむくのは
夜じゃなくっちゃいけな ....
わけもなく
涙がでてきたんだよ、
って
さっき言ったけど
たぶん
うそ、で
たしかに
わけはあったんだ
ポケットの底
ひも靴の裏
そんな、とこに
たぶん
道ならば
す ....
オオカミさんの望月 ゆきさんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
耳の産声
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望月 ゆ ...
自由詩
29*
07-4-18
終着、そこからの
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望月 ゆ ...
自由詩
22
06-4-11
泡立つ未来
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望月 ゆ ...
短歌
23*
05-7-16
空の底
-
望月 ゆ ...
自由詩
49*
05-7-3
メトロノームの夏
-
望月 ゆ ...
短歌
37*
05-5-30
かなしい、さかな
-
望月 ゆ ...
自由詩
25*
05-4-30
やわらかく夜は
-
望月 ゆ ...
自由詩
23*
05-2-3
夜の欄干
-
望月 ゆ ...
自由詩
9*
04-12-29
たまご
-
望月 ゆ ...
自由詩
9*
04-10-21
感傷歩行
-
望月 ゆ ...
自由詩
4*
04-10-2
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