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昨日のこと。
夕暮れる空をくじらは泳いで
大きなくじらのそばには
半分ほどの大きさのくじらがいます。
小さなくじらは泳ぐのが苦手なので
大きなくじらよりも先に
尾が橙色に染まってしまいます ....
ハニーカム
あなたは先に行って待ってて
甘い桜の薫るあの大きな木の横で

ハニーカム
これは小さな幸せの呪文

擦り減ったスニーカー
石ころを蹴飛ばして明日に辿りつけたらいい

私 ....
目が覚めると
必ず何か足りないものがある気がして
一呼吸置いてから窓を開ける
抜け落ちてしまったような
最初からなかったような
秋の始まりに吹く風が
季節に置いてけぼりにされた風鈴を鳴らし ....
{引用=秘密と呟けば
何か呪文のようで心地良い
おんなのこ
ないしょと声に出せば
かわいらしいのに

秘密
お月様が昨日より欠けてく 
ずいぶんと
欠片が順々に宿る秘密
昼間花柄が ....
窓を開けると庭でねこじゃらしが揺れて
通り過ぎてきた時間を優しく撫でていく風
いつの間に同じ高さから空を見れなくなったか
なんて もう思い出せないほど遠くに流されて

昨日思い出に留まってい ....
自転車の車輪の横には、
しっぽの先だけがしましまの猫が
丸くなって寝ている
夕方には何処かに行ってしまう猫に
名前をつけよう、と
彼女が言い出したのは
日曜の朝、
決まってサンドイッチな ....
{引用=夜、眠る前には忘れることなく
絵本を開く少女
はお話の最後を一度も見たことないまま
眠りにつく、早く明日が来ればいいのに、と。

空の色によく似たワンピース
がお気に入りの少女
 ....
ずっと遠くの方を、
水平線が見たかったのに
空との区切りがよくわからない
から

少しだけ背中を丸めた
薄い水色のワンピースから
覗く白い腕が
夏には似合わない
から

ただ黙っ ....
窓に
張りついた夏、
グラスの中で氷が
音もなく溶けていく午後
少し薄まったアイスコーヒー
にミルクを少し加える
ゆっくりと拡散していく、
ゆっくりと沈殿していく、
夏。

あの頃 ....
今朝、校舎の前で
無口な少女を見た
目が合うと
少しだけ笑って
そのまま自転車の
静かなスピードで
追い越してった、八時十五分。

無口な少女の
名前を知らない、
先生が出席をとっ ....
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段

手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ....
外ではもう夜が始まっていました。

部屋の中に滑り込んで来た夜に
気づかないでいると昨日から抜け出せなくなるようで、私は
決まってひとりベッドに腰掛け
何色ともわからないカーテンを手繰り寄せ ....
月の夜道を行ったって
どこに辿りつく訳でもない
ただ
視線を先へと伸ばしても
あの光は遠すぎて、見えない

月の夜道を歩いたら
立ちすくむ銀うさぎ
あそこから来た訳ではない、と言う
 ....
目が覚めても何かと手を繋いでる感覚があった、確かにあの頃は。



拾い集めて繋げた
羽根で決して明日に
辿りつかなかったのは
少し汚れていたせいじゃない


「ひみつ」という言葉 ....
夜が訪れたことに気づかないでいたら
いつが夜明けなのかわからなくなってしまった
区別がつかない 月は
欠けているのか 満ちていくのか
私の呼吸と 似ていた



{引用=お話と呼ばれる ....
{引用=そんなことより私、空を
さかさまに見る方法を知りたいの}


少女のすっと透き通った声
は何ものにも染まらない唯一
瞳は映した空を綺麗に切り取って
私はあの子に、
あの子の繊細 ....
藍色の少女は密かに夜の匂いを纏って
透き通った肌からは昨日が覗いていた
音もなく窓辺に降り立つと
そっと私の手に触れる ひんやりと
夜が私の体の芯に入り込む

裸足の爪先からは 夜が
生 ....
揺れる

カーテンの裾の
ほころびに揺れる
春と呼ばれた香りが
部屋の中で静かに声を潜めて
消える
まばたきの間に
ひとつ、ふたつと零れる花びら
風が
新しい季節が来ることを告げる ....
ほたり ほたりと
 流れていくものは
  私の涙では ありません

手のひらに掬えば
ほんのりと色づいて
これは 紛れもない
星の溶けたものなのですよ

一粒 拾ってごらんなさい
 ....
知らないとしか
答えない人がいる
知ってることも教えない
ただ自分で探してごらん
ということは教えてくれる
自分で答えを探すことが
どんなにせかいを楽しくさせるかを
その人は知っている。 ....
私はその日かごの中にいました
かごの中には私だけしか
ありませんでした

次の日も
私はかごの中にいました
次の日も、その次も
あまりにも
そのようなことが続くので
私は悲しくなりま ....
LEOさんの夕凪ここあさんおすすめリスト(51)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くじらのいるそら- 夕凪ここ ...自由詩10*06-10-9
ハニー_カム- 夕凪ここ ...自由詩10*06-9-9
ひとたびの眠り- 夕凪ここ ...自由詩8*06-9-5
流星群がつれてくる- 夕凪ここ ...自由詩5*06-9-3
同じ高さで反転する昼下がり- 夕凪ここ ...自由詩10*06-8-24
約束なんかない日曜- 夕凪ここ ...自由詩6*06-8-11
しましま- 夕凪ここ ...自由詩8*06-8-8
夕凪ぐ、から。- 夕凪ここ ...自由詩9*06-7-10
溶け出す午後- 夕凪ここ ...自由詩13*06-7-7
無口な少女のうたう放課後- 夕凪ここ ...自由詩15*06-6-17
横になる、夏。- 夕凪ここ ...自由詩11*06-6-9
深呼吸して眠ればいいよ。- 夕凪ここ ...自由詩7*06-5-28
月の夜道をひとりで行けば(うさぎに出会う)、- 夕凪ここ ...自由詩10*06-5-6
お話の切れ端- 夕凪ここ ...自由詩11*06-5-1
るーぷする。- 夕凪ここ ...自由詩8*06-4-26
明日には、さかさまだった- 夕凪ここ ...自由詩12*06-4-12
藍色の少女と- 夕凪ここ ...自由詩10*06-4-6
置き手紙- 夕凪ここ ...自由詩4*06-4-1
空に還る- 夕凪ここ ...自由詩6*06-3-4
だからわたしはせかいとであう- 夕凪ここ ...自由詩7*06-3-2
空になりたい- 夕凪ここ ...自由詩10*06-2-22

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