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待ち侘びた
秋のお客が
二羽三羽
{ルビ山雀=やまがら} {ルビ鶫=つぐみ}
{ルビ百舌鳥=もず} {ルビ尉鶲=じょうびたき}
書きとめられることのなかった言葉は
綿毛のように目の前をただよい
掴もうとする指の間をすり抜け
風に流され消えていった
明け方に見た夢を思い出そうと
目を瞑っても白く掠れていくイメージ
....
日めくりカレンダーが
風でパラパラとめくれ
ちぎれて飛んでいく
慌てふためく私を
置き去りにして
ひっくり返すことのできない
残り時間もわからない砂時計
私が生まれると同時に
....
天国も地獄も信じてはいないが
死んだらやはりどこかに行きたい
煙になって消えるだけでは
あまりにもさみしいから
海の見えるところに行きたい
サーフィンにも水上バイクにも
磯釣りにも興味 ....
日暮れとともに出港し
太平洋を南下する航路
フェリーの舷側が
海面を撫で
闇の中に小さな白波を立てる
夜半に目が覚め
風にあたろうと
デッキに出る扉を開き
手すりにもたれた
夜空 ....
雪が降ってくる
どこまでも続きそうな猛暑の日
日々の熱を溜め込んだアスファルト
太陽で熱された屋根瓦の上で
小さな雪の結晶はあっけなく
蒸発して消えてしまう
しかしそれは少しずつ
....
気温は三十度を越えた午前九時
父は誰にも告げず、徒歩で家を出た
まっすぐな国道を四キロも歩いた末
暑さのせいか、何かに躓いたのか、転倒した
通りがかった人や周辺の住民が介抱してくれ、
一 ....
四月に種を撒いたヒマワリは
梅雨のさなかに大輪の花を咲かせ
真夏の太陽を待たずに萎れ始めた
虫食いの穴だらけの大きな葉には
小さな小さな{ルビ精霊蝗=ショウリョウバッタ}が二匹
同じ方を ....
風景が霞むほどの雨のあと
水たまりには青空が映る
梅雨明けも近い
空を見れば
もう次の雨雲が控えていて
ころころと変わる空模様
そんな空の下を
こどもたちが
笑いながら走ってい ....
太平洋が反射した灰青色の空から
雨は音も立てず降りてくる
寒冷紗のようにふわりと
海を見下ろす緑豊かな岬は
優しい雨に包まれ白く霞む
草を食んでいた岬馬の澄んだ瞳
雷光を映して光り
....
日々豊かに降り続く雨は
山の頂きから川を下って
大地を潤し
海へと流れ
やがて世界の端から
宇宙へと降りそそぐ
波に流されるまま
地球からこぼれ落ちた私
遠ざかっていくのは
距離 ....
あふれる想いは
言葉を見つけられないまま
ため息となって、夜空を漂い
暗い海へと吸い込まれていく
焦点の合わなくなった目には
沖合いの漁り火も星座も同じ
水平線の、さらにその向こう
....
この町のどこか
古いアパートの
薄暗い部屋の片隅にひとり
力なくうずくまっている
私を見つけたら
無駄な足掻きでもよくやったなと
労ってあげてください
あるいは
都会の真ん中で、大 ....
森田拓也さんのヒロセマコトさんおすすめリスト
(13)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
茜色
-
ヒロセマ ...
短歌
6*
24-11-4
フラグメント
-
ヒロセマ ...
自由詩
14*
24-10-27
五行歌_矢のように
-
ヒロセマ ...
自由詩
14*
24-10-5
海辺にて
-
ヒロセマ ...
自由詩
11*
24-9-13
青と碧
-
ヒロセマ ...
自由詩
13*
24-8-31
薄氷の時代
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-8-13
遠足
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-7-20
ヒマワリ
-
ヒロセマ ...
自由詩
16*
24-7-16
雨に濡れても
-
ヒロセマ ...
自由詩
12*
24-6-29
海岸線の果てに
-
ヒロセマ ...
自由詩
9*
24-6-13
天空の果てを想う
-
ヒロセマ ...
自由詩
10*
24-5-26
海、夜気、無言
-
ヒロセマ ...
自由詩
12*
24-5-18
伝言
-
ヒロセマ ...
自由詩
11*
24-3-25
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