すべてのおすすめ
生きものを傷める
永い夏は終り
エノコログサは緩み安堵のやわらかさで
午後の風に踊る

一本一本でありながら
一帯そのまま総体の伸びやかさで
秋空を仰ぐすがた

空は
宇宙の闇と光 ....
令和の五月
夏のようでも冬のようでもある夢の白昼
暑さに震えて
五反野駅前を歩いた

わたしのわるい眼では
通行人の姿が見えない影だけが揺らぐ

バス停では
不揃いの椅子が並ぶ
ど ....
生身のひとが
都市に残っている噂とは逆に
鉄路を踏んでゆくと
霊とすれ違った

稀にたたずむ
かつてのひとの家宅は
いま わたしの背丈を遥かに超える蔓草が
幾世紀の愛憎を晴らすように
 ....
水を巡るすがたで
雪崩れる岩は
草や花に縁どられている

上の岩は
黒く新しい
あたりの華奢な塔をぜんぶ砕いて
覆い尽くした

かつて
音を奏でる生きものがこの地表を歩み
独特に ....
ヒロセマコトさんの形代 律さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
2024年秋- 形代 律自由詩524-11-20
五反野- 形代 律自由詩5+24-5-19
後年- 形代 律自由詩924-5-17
河口湖- 形代 律自由詩124-5-5

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する