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背の髙き草々揺れ動く
この街道沿い植生し次々
走り去る車ヘッドライトに
浮き上がる緑、鮮やか
柔らか照り映える生動

なんて懐かしいんだろう…

凝視する私の内から沸き上がる
今の昔 ....
 平成二十七年三月エディオンアリーナ大阪
 椅子席S八千八百円のシートに
 午前十時前から座っていた

 切落とし牛肉と玉子焼き、コールスローサラダで作った
 焼き肉弁当を黙々と食べなが ....
 ゆたかな木
 夏の雲みたいにわきおこる

 しずかに立っているようで
 たくさんの声をもつ

 ゆたかな木
 鳥たちの翼を夜からまもり

 どんな風も受けとめ
 星のひかりに運ば ....
ふるえるとき、
泣いている、がたがた、さみしくて
ふるえている。

そのとき、
なかみのまま、
外にでていけない。

なかみのとき、
いるとき、
いるように見えて、
いないとき。 ....
なぜつらいときも君は黙っていなきゃいけないの
なぜ忘れたい思い出ばかりがたまっていくの
なぜ僕らの遊園地には雨が降るの
なぜため息ばかりが簡単に人を殺すの

なぜ人間は平等だなんて言えるの
 ....
夜のごみ捨てへ

袋を抱えて

白い壁にヤモリ

張り付いて くねらせて 這って

電灯に抱えた半透明な袋が白く光り

しわが艶めかしく

「ゴミはその日の朝に捨てましょう」
 ....
僕は
潮さいの町を
ゆっくりどこまでも歩いていきたい

繰り返すさざ波だけを聞きながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい

沖を通る貨物船を眺めながら
ゆっくりどこまでも歩いていきたい ....
六十を境に
雨の降り頻る、

麗しき哀しき歓びの

毒、

透明に 顔 押し付けて

貴女という至高の思考の織物、

眼差す私の瞳・意識 
ひたすら白描、

ヒカリ

 ....
意識の舞台で踊る音群、

笑い溢れ毒づき涙流す 

そのヒビキにて

純白否定を力動貫徹し躍り

荒涼として輝キの原野へ至る。
 さみしさがどうにもならないとき、口のなかで爆発する薄荷飴を数えて、
 ひとつの動作から、もうひとつの動作へと移ろう、おれは孤立者
 いままであったことのぜんぶ、経験のぜんぶを蔑すだけで、
 た ....
禁呪草


複雑な
毒の糸口
見えぬまま
まだ大丈夫と
熱にうなされる
ポジティブな人

城壁の草よ
心のオアシスを
そしり採られて
打ち砕けてろ

人の身体は
天然の ....
砂、で
こどもは城をつくる
世界に果てはなく
時間は無限にあり
はやくとしをとりたい、とすら願う
十年後に彼等はすべてが有限だとしるが
いまは有限という言葉の意味すらしらない
こども ....
 お風呂あがり 
 冷蔵庫から取り出すモノは
 麦茶と 化粧水
 冷たさが掌に残って心地よい

 いつもなら
 美容液とアイクリームをすっ飛ばして
 乳液だけなのに 今夜は
 スキンケ ....
開けてはいけない蓋
開かない蓋
開きそうで開かない蓋
固い蓋

瓶の中身は歪んで見える
瓶の外のわたしは歪んで映る
正常な精神と
健康な肉体と
よくわからない瓶の中身

綺麗 ....
樹にもたれて、手のひらをひらいた。

死んだ鳥の上に、木洩れ陽がちらちらと踊る。
陽の光がちらちらと踊る。

鳥の死骸が、骨となりました。
白い、小さな、骨と、なり、ました。
 ....
戦後すぐ
大マスコミと
偉そうな文化人達が言う
あの頃は戦争反対と
言える空気ではなかった
言ってはいけなかった
それはタブーだった
言うと何をされるか
分からなかった
でも本当は戦 ....
病院が白いということ
全ての記憶に
カルテのような
置き場があること

始まる命と終わる命が
手を振りながら
点滴よりも静かに
空を見上げてしまう

誰かいないか
何か聴こえるか ....
眠るように死にたい
そう願うのは人間だけじゃない
夜行性の雀蛾や鼬鼠
         僕と私
昼寝する象海豹だって同じこと

真夜中に他人目(よそめ)を避けて歩く人々に万歩計は要らな ....
仮定された
塩化ナトリウムの潮解性と
マッチをする黄リン

炭素をはんだごてした
フラーレン
機能性と海底ケーブルと飛行機

仮定された二つの箱の中で
鏡合わせに崩壊する2匹の猫 ....
天童木工の図書館椅子を売ってしまった
カーヴした木に吸い付くように座っていたのに

あなたがギターのストラップを直していたときに私は泣いていた
そのせいで多くの言葉を逃してしまった
葡萄を食 ....
長い裳裾をひいて
夏が去り
あとに
秋がひっそりとやってくる

土間のすみで
地虫が鳴いている
つづれさせ やぶれさせ

背戸から
背中を押され
たどり着いた
土間で
地 ....
 一雨ごと秋が
 次第に充ちて来る
 野道行く行く
 さらけ出す
 心一つは鋭きものと今更に知る

 (西山は しぐれするらし一陣の風渡りたり
  道端、草葉にやすむ糸蜻蛉)
 ....
○「人生百年時代」
長い人生を渡っていくには
真面目さや有能さだけでなく
人生を楽しむ力が必要だ

○「宇宙人」
もし宇宙人がいるとしたら
人間の形とはまったく違うものである
と僕は思 ....
清廉さ
だがこれはどうも本当らしく聞こえない

我が身可愛さ
これだったのではないか

そんなことはどうでもいい
えぇ、どんなこともどうでもいい

回る回るよ、世界は回る
気分悪く ....
あの青い空の下に もう季節はかえらない

愛は贈るものではなくて
奪うものだという

君の十五才の陶器のくちびる
かわした言葉たちが ....
 波が かすかに鳴りながら
 ふともらした悔いのことばを
 嘲笑う

 そう 確かに
 人を愛したことを悔いるなんて
 つまらないことだった

 憶い出させてください

  ....
森は
木の集まりであり
気の集まりである

森は
陰の集まりであり
陽の集まりである

森は
沈黙の集まりであり
物語の集まりである

森は
生の集まりであり
死の集まりで ....
放課後、
人目をきにする、
体育館裏の日陰で、
男の子たちだけで、
こっそりたのしんだ、
女の子たちがしていた、
ゴムとびあそび、
てあそび、
あやとり、
そんな、
あおい花、
 ....
ステアされた初々しい愛が
縦長のコリンズグラスに注がれる
細身のジレを着た男は、
水滴を纏った美しい緋色の儚い愛を
「どうぞ」
と言って、ボクの目の前に置いた

冷えたグラスの縁には
 ....
 わたしからあかんべ

 あなたからは木の葉

 たからもの 小指ではさみ

 あたたかな秋の 空へかえそう

 うたたねしながら

 ときどき見てる

 からみぐあい

 ....
ルルカ newさんの自由詩おすすめリスト(189)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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