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それはやはり

そうだった

｛ルビ伽羅＝きゃら｝を｛ルビ焚き染＝たきし｝め

熱き胸を｛ルビ鎮＝しず｝める

秋の夕暮れ 手探りで生きてきた

成功も失敗も泥の路

独り歩いてきた

燃え盛る胸をかき抱き

希望という彼方の峰を目指す 午前２時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした

午前３時
自宅から車を飛ばして約２時間で渓に着く
あぁ…　なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた

こんなこと　.... 熱いシャワーを浴びて

火照った気持ちと体を吹き飛ばした

気の置けない友と友との笑顔が嬉しい

年に二度の宴にジョークは飛び交い

無言の内に元気で居ろよと励ましあった 人として生まれたのならば
死を迎えるまで
強靭かつ　しなやかでいたい

この世をすべて理解しているわけではないのだから
真っ白なキャンバスのように謙虚でありたい
この歳になっても好奇心はい　.... メーカー希望価格の最高級ラインが２，５００円
大手釣具ショップで２，２００円くらい
それがネットでは１，４００円から３，４００円で売っている
釣り針も大手釣具ショップで１６個入りで２００円くらい　.... 初夏の風に吹かれて
ぼくは睡魔に襲われた

李白と盃を交わし
｛ルビ白酒＝ぱいちゅう｝を底まで飲んだ
青い瞳の舞姫は｛ルビ胡旋舞＝こせんぶ｝を踊り
宴は興を増してゆく
李白は酔えば酔うほ　.... 風に吹かれて
彷徨う路は
振り返ると既に消えている
星々を眺めていても
狂った軌道を示しているだけで
お似合いの月と鏡はひそかに話し
ぼくを騙そうとしていた
時計の針は止まり
星の降る　.... 伽羅の香を
独り静かに
聞く夜は

墨すりて
香る龍脳
沁みる夜

白檀の
甘き香りに
酔い深く

龍涎香
男はいざと
紅求む 密やかに
眠りに就いた
きみ想う

銀幕に
きみの姿を
映し観る らぁ～！　らぁ～！　と　叫んだ夜は沈みゆく

静か過ぎて聴こえない

破短調｛ルビ奔＝はし｝る｛ルビ宵＝よい｝に酔う

突破する壁は厚くて泣き濡れた

ドクドクと胸は彼方に飛んでゆく
　.... 真夜中に
グラス傾け
訃報しる

酔い酔いて
一杯二杯
もう一杯

ウイスキー
琥珀は誘い
誘われて

あまやかな
味たる酒は
琥珀色 子供たちが去った夕暮れの公園
鋼色の空に咲く
小鳥のような白木蓮
その一輪をきみにあげたくて
手を伸ばしても届かないもどかしさ

陽向（2躯-30～35）さんのレタスさんおすすめリスト（43）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
五行歌＿伽羅香る	- レタス	自由詩	9*	24-9-3
五行歌＿遥か	- レタス	自由詩	7*	24-8-16
閑中忙あり	- レタス	自由詩	6*	24-8-8
五行歌＿暑気払い	- レタス	自由詩	8*	24-7-20
チャレンジャー	- レタス	自由詩	8*	24-7-9
【渓流】摩訶不思議な相場	- レタス	自由詩	5*	24-6-26
【夢の欠片】午睡	- レタス	自由詩	6*	24-6-16
明日	- レタス	自由詩	6*	24-4-13
香	- レタス	俳句	3*	24-1-10
真夜中に	- レタス	俳句	4*	24-1-10
よるのうた	- レタス	俳句	3*	24-1-9
友の伝言	- レタス	俳句	3*	24-1-8
五行歌＿午睡	- レタス	自由詩	10*	24-1-4

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