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一人もの思う夜
静寂(しじま)の囁くメッセージ

──すかぼろーふぇあを聴くがいい

曲のイメージとは裏腹に
日々の場面の転調は
暗闇に光の射すような
小さな変化の兆しらしい

そ ....
──献杯の酒を飲む夜に

  * * * 

高校三年生の頃、僕は恋をしていた
あんなにも好きだった娘(こ)に
教室で話しかけることもできず
震えながら・・・告白しようとした
夏 ....
ずっこけて、転がって、這いつくばっては
立ち上がり(瞳はぎらりと、ぎらつかせ)
またずっこけて、膝擦りむいて、血糊を
なめ、それでもまだ夢を見て、今宵の夢
を見たくて ―この世界に恋がしたくて ....
夏風にそよぐ
無数の葉のなかで
蝉時雨を浴びながら
自らに問う

――今日
  ひと時の
  今を
  生きたか 
僕は今日 
仰向けに横たわる 
蝉のうつくしさを、知った
電灯の力をかりて
風にゆられる
{ルビ向日葵=ひまわり}たちの笑い声
さやかに響く 夏の夕暮れ 
目の前の
馬鈴薯と玉葱の炒めものは
たった一枚の皿であれ
時と所により
どれほどの幸いを、もたらすだろう
僕は今夜
晩年に娼婦の肖像を描く
マネの孤独の深さを知った

今宵 彼のアトリエを訪れる
ボードレールとマラルメの
美を語らう声が聴こえる

――汝のいる風景の〝今〟を視よ
 ....
ジャズを聞きながら
君に手紙を綴っていたら
知らぬ間にアルファ波が
出ていたらしい

気がつくと
時計の針の30分が
あっという間に過ぎていた

願わくば
退屈で長い1日よりも
 ....
wcさんの服部 剛さんおすすめリスト(9)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
epiphany- 服部 剛自由詩223-11-19
……とある蛙さんへの手紙- 服部 剛自由詩1123-11-1
詩人達の夜- 服部 剛自由詩720-9-20
夏の歌- 服部 剛自由詩120-8-27
晩夏の空- 服部 剛自由詩120-8-27
夕景- 服部 剛自由詩120-7-30
昭和二十年、或る夏の夕餉- 服部 剛自由詩1020-1-28
或る女の瞳- 服部 剛自由詩520-1-19
純粋な時間- 服部 剛自由詩820-1-11

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