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形見なるコートをはおる日も間近

月見酒沈黙だけが支配して

明日を思う今日これからの神無月

秋と言う幻想を越えただ歩む

秋月夜孤独と思うは一人のみか

酒を酌み己を見つめるこ ....
里芋を好む父のため遠出して

神無月流転流転とただ唱え

秋の{ルビ湖=うみ}今年もまた白鳥は来るのか

悲しみは秋の代名詞とは言えず

銀杏散り舗道は黄色{ルビ一色=ひといろ}にて
 ....
鎌倉の改札秋寒し

泥水のような缶コーヒー話しかけても答えない

秋の雨歩けば歩くほど薄れる意識

秋の雷存在はだんだんほどけて消える

七里ヶ浜欲しくもないものを欲しがっている

 ....
ガマンない人だ 旦那の坊ちゃん気質

半袖で暖房つけてる 旦那を笑うしかない

暖房の次は冷房か いま秋なんだけど

私よりタバコが好きか そんなに好きか

詩人とタバコと浮気して ....
暮れなずむ秋の夕べに星一つ

露と消え悩みもどこかへ流されて

あけびの実今は亡き母とともに

名月を見ずとも時は過ぎにけり

雨また雨と見るうちに変わる秋の色

望月の過去は思い ....
新しい{ルビ朝=あした}は秋に降り立ちて

思わずとも秋澄む庭に小鳥たち

とがりとがり音立ててなお秋の宵

誓いとはいかなる意味ぞ身に染むる

秋深くつるべ落としの夕暮れに

齟 ....
悲しくて此の花咲くや秋桜

悲しみや月代を追う人の群れ

泣いてもなお明日には咲く秋桜

爽やかにコーヒーを飲み黙考す

信頼は秋の夕べに訪れて

きりぎりす泣いても良いよ過去は過 ....
われからに過去の思いで時に秘め

思い出を心に刻む曼殊沙華

秋日傘差しても日焼けは避けきれず

三日月や見つめる我は遠くに失せ

秋の宵父は晩酌ひとり静か

虫の声を聴いて眠るは ....
星月夜あけぼのに見し夢希望

見える見るあいだを越えて星月夜

鶏頭のこころ隠して時は過ぎ

雨月かなそぞろに惟う過去の音

コスモスや失われても追う月日

眠る時律の調べに身を寄 ....
繋ぎ蜻蛉の哀しみ憐れ 雨上がりの水溜り 白き車のボンネット 秋風は蛙の詩(うた)を繰り返し {ルビ露=つゆ}{ルビ露=つゆ}{ルビ露=つゆ}あとは反復

秋は無言で何も聞こえない

秋湿り関係は匂いのなかに

{ルビ紅葉=もみじ}記憶と{ルビ現在=いま}は同じもの

尊厳など ....
旦那に愛されている タバコに嫉妬

もうどうにでもなれな わたし

なんでもやり過ぎる わたし

やり過ぎる時あり やらな過ぎる時あり

秋風が心の隙間をとおってく

くだらなくと ....
曖昧な横顔秋の海

社会の腕力から逃れて逃れて秋めく

階下に運ぶ珈琲のように長い時間をこぼした

それぞれの孤独を持ち寄って孤独なままでいる

空が斜め渡り鳥
二人でいても一人きりの世界に秋澄む

匂いは最も原始的な感覚遠花火

足がなければもっと距離を大切にしていただろうか

逃げても逃げても戦場から遠く

秋の蝶冷たい水が染みる

中 ....
美人の名残があると言われた

恋人たちのイタチごっこ

ホクロをゴミと間違えられる

美人がおならして気まずい空気

空気読めます!主張が強すぎる先輩

先回りも遠回りも下手く ....
宵闇に吸い込まれてゆく花花火


秋雨のしのしのと耐えるばかり


にぎわいを求めて集う秋の雲


小ぬか雨痛みを閉じてひたに降る


宵闇に問いを重ねる神無月
ゆきゆきてららららうたう晩夏かな

 
野菊 野菊
暴れ咲く
泣くならここだ
君の骨をみたことある、なんて嘘をつく



部屋に入った深夜、床にすわりこむ



あたらしい夜を探して路地をゆく



生きて、辛くても、啄木鳥



瞳 ....
自由律?
むろん山頭火さんの句に惹かれて。
ただの、マネ?
NOよ。心からの、オマージュ!



あの猿求めて風の中あるく

撫でたひたいが狭い猫か

まちが紫陽花ばかり自転 ....
心臓と心があって額紫陽花
wcさんの俳句おすすめリスト(52)
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