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寒いけれど
すがすがしい
冬の青空が広がっている
晴れた日には
必ずといって良いほど
謎の大型4発のジェット機が
まるで
異次元のトンネルから飛び出すように
上空の途中 ....
百万円と一万円とでは
重さが違う
札束にすれば明らかだけど
物理的な重さもあるが
心の中にも重さがある
何かを買う時なんかは
一万円なら気軽に選んでも
百万円となると
....
雨上がりの後に時間があると
少女は
いつも散歩にでかける
行く先は
街の高台にある
見晴らしのよい公園
ベンチに腰掛けて
虹のでるのを待っている
が
今日もまた
い ....
軽石が 重荷になって 冬の海
シルエットのほうが美しい
とでも
言いたそうに
絵画のなかで
熱心に
シルエットを見つめているのは
シャルロッテに恋をした
ゲーテという詩人
若き乙女の
可憐なシルエ ....
今夜はとっても
気持ちがいいね
と夜が星たちに話しかける
あの憎たらしい満月が
うすい三日月になってから
僕たちがいっそう
きれいに見えるね
と星たちが夜に
相づちを打つ
....
名残りおしそうに
山々を赤黄橙に染めながら
秋が去ろうとしている
いわし雲を飾った
高く澄む青空の舞台に
赤トンボが舞い
やがて北風が
冬をつれて来るまでの
ささやかな ....
ぼくが一番きれいにみえる
秋がきたよ
と月が夜に胸をはる
中秋の名月というけど
ぼくには迷惑だ
と夜が月に
言いがかりをつける
まあまあ
と雲が仲裁にはいってきて ....
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