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渋滞を抜けると
森の中
心が戻りたくなる場所
ひとりで
調律した楽器を
鳴らしてみたい
石はそこで眠り
水は時を知らせ
客は足を濡らす
持ち込んだ熱が冷めて
木々の香り ....
誰かに取り残されたみたいな
町に住んでいる
夏が透けると思うのは
隣人の会話が
窓の枠を伝って来るから
生活の音に混ざる方便が
静寂という石灰を溶かして
水が流れるのを聞いている
背景 ....
教室のカーテンが
誰のために揺れているのか
分からなくなる夏休み
りんご飴の陰で愛を育み
輪郭を見るたびに大人になる
それは重力に逆らう
僕の夢みたいだな
まだ柔らかいから
パジャマを ....
裸足で砂浜に立つと
指先が消えちゃうから
どこか遠い所へ来たみたいだ
何も掴まずに何も拒まずに
水平線の向こうでも
似たような世界が続く気がする
海にはポストがないままでも
空の声は届く ....
青いガムを噛んでいる
宿題が眠くて解りにくいとか
明日の漢字をひとつ忘れても
今なら子供が飛ばした
風船を取ってあげられるのに
まぁるい気持ちを切り取る前に
口の中のミントが消えていく
....
ラムネのビー玉を
逆さまにすると
チリンと音がして
海に浮かぶ魂みたいだね
泣いているような
笑っているような
優しさの中で育った
街へ飛び込んで
たくさんの影を倒すのは
僕の膝なの ....
今までずっとありがとう
カラオケの最後に歌おう
合格発表で見つけた番号
ラッキーナンバーにしたら
キーホルダーを欲張り過ぎて
ガチャガチャと鳴り始めた
それくらいたくさんの
声を止めて来 ....
春の桜が
切手になる前に
思いを届ける
言葉を探して
生きることは
きっと寂しいけれど
ひとつの季節が
終わろうとする
この行間に
愛を埋めたい
プリーツスカートの ....
自転車置き場に
届く光は
生まれたばかりで
まだ短くて
それを轢かない
ように押してゆく
何も語らずに
誰も愛さずに
ハンドルを曲げる
道でつまづいた
同じ傷だけど ....
缶ジュースの
プルトップを
引いたら
覗きたい明日が
あるということ
光と闇に
折り目を付けるまで
緩くなった
ジンジャーエールが
騒ぎ方を
忘れていくけれど
逆さま ....
クーヘンさんのミナト 螢さんおすすめリスト
(10)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夏の香り
-
ミナト ...
自由詩
2
22-7-26
静寂
-
ミナト ...
自由詩
2*
20-7-12
懐かしい詩
-
ミナト ...
自由詩
2*
20-5-23
海の不思議
-
ミナト ...
自由詩
3*
20-5-19
魔法
-
ミナト ...
自由詩
2*
20-5-1
ビー玉が光る時
-
ミナト ...
自由詩
1*
20-4-10
4301
-
ミナト ...
自由詩
3*
20-4-7
春の印
-
ミナト ...
自由詩
2*
19-10-2
青の方角
-
ミナト ...
自由詩
2
19-9-23
泡
-
ミナト ...
自由詩
3*
19-9-20
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