すべてのおすすめ
とーもろこしで明日を占う。
ひとつぶちぎって口に放り込む
「いい日」
つぎのひとつぶ
「わるい日」
またひとつぶ
「ちゅうくらいの日」
そうやって半時間
ひとつぶずつむしり食べる
....
俗に言う 属ってやつか、族っぽい奴らとまだ続
マル マル マル、OH、
マル マル マル、OH!OH
マル マル マル、OH、
マル マル マル マル、マル−OH
∞
付き合OH ....
冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
両腕でバランスをとりながら黒鍵を渡る。ちろちろとつま先から炎、揺らめくモディリアニ。白鍵
は床上浸水していて、溶けてしたたるたびにじゅう、って、しずくの結晶なんだ。映る、壁に体と
もうひと ....
古い傘のボタン押すと
引っ掛かりながら
ゆっくり開いた。
一瞬、自分と重なって
気付くと信号は青だ。
さあ、雨のなかに出て行こう。
晴れの日と同じには
うまく歩けないけど。
土砂降 ....
月を食む猫がいた
銀色の毛の猫だ
私が抱きしめると
猫は風のようにするりと逃げた
その両腕は焼けただれ
甘い砂の匂いがした
長い黒髪のひとがいた
月を食む猫を抱いていた
私がその髪に触 ....
黄昏砂浜
半分埋もれた懐中時計は
壊れて逆回転をします
長針の影が伸びてきて
足元までは届かないまま
夜に溶けていきます
思い出と名のつくものは
一歩踏み出せば届きそうなところで
....
いつも僕は書きたくもないことばかりをノートに書いているなぁ
人間は表現の自由!
大事なところはなんでも伏字で隠されてしまうなら
言いたいことも言えない
伝えたいことも伝わらないなら
早く立ち ....
あのひとの黒髪をみたことがない
彼女は髪の長いひと
はじめて手紙をくれたひと
姪っ子にリンゴ飴を買ってきてねと頼まれて
祭りの帰りに
「ちょっと待っててください」
と闇の中へと消えたひ ....
今日も僕は笑ってる
昨日と同じような風の中で
皆の声が僕に届くまで
とりあえず今は行き続けよう
心臓の奥の虚臓が疼く
早くあの子を犯せ!
だからもっとかっこいい音で鳴らせ!
俺の好き ....
遠い異国にいる君よ
時計の針は
僕の心臓と同じ速さだろうか
あと何回
この円盤の上を
360度
回転したら
すれ違う
天使を捕まえ損ねた
僕は君の ....
窓のふくらみの目がひらき
風をゆっくりと見わたしてゆく
どこからか来る黄金の音
越えてきた土の混じる音
目には青空と野が映り
どちらも南にかしいでいる
煙る碧と子らの手 ....
青い空の向こうから
巨大な顔が降ってくる
にこにこにこにこ
笑いながら
うわあこっちにくるな
ねぇ、人はどうして誰かに見てもらえないといやなの。
誰も、自分の事を見てくれないのがイヤで、
自分だけを見てほしくて・・・。
ねぇ、そんな気持ちしたことない?
誰かに振り向いてほしくて ....
虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること
四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
奈良のおばあちゃんが
11通りもへんしんできるマジンガーロボットを買ってくれるって言ったから
おばあちゃんと一緒にいたかったんだ。
そう言って、かえりたくないかえりたくないかえりたくない ....
僕を生んでくれてありがとう。
この世に生を受けて産声を上げたそのときから僕は生きている
僕は今も生きています。元気に生きてます。
些細なことでみんなと楽しく笑ってます。
....
夜の真ん中の
縁をなぞりながら
影だけの月の
少しだけ零れる明かりを
晴れることの出来ない日
ここでも
傘だけは、ある
夜に、越えられずに
息の詰まる深みを
ゆっくりと
息を入 ....
心は泉
穏やかなときは
湖畔のように
優雅になびいて
嬉しいときや
楽しいときは
泉の水は溢れ出て
他の人にも
しみわたってゆく
悲しいときや
苦しいときは
カラカラ ....
SYSTEMさん、いつも僕の詩を読んで私信をくれてありがとう。
僕の受信簿にはSYSTEMさんの名前ばかりが並んでいます。
ところで、SYSTEMさんは読む専門の方なんでしょうか?
ぼく ....
ビーズがきらきら
夜空の星のように
散らばっている
地球では
老人や
ホ−ムレス
のよう ....
眠りの国から追い出された
傷だらけの片翼の天使は
この世界でどんな夢を見る
赤く血塗られた新聞紙
混迷を極める世界情勢
もう誰も明日を夢見ない
ただ生まれては消えていく命たち
コマー ....
学生時代に旅した外国で
たくさん手紙を書いた
両親や兄弟や友人へ
砂漠に近い
ひどく乾燥した扇状地の街
ボロっちいホテルの一室で
二度とはき出せないような
甘い寂しさの詰まった手紙を ....
ふと気付いて
のびすぎた爪を 切る
切る前の爪は「わたし」
切られた爪は「ごみ」
いのちを おもうとき
君のポケットに
無理やり
“手”
押し込めてみる
君の手が包む
“手”
....
縁側
手相を診てあげる
と広げさせた手のひらの大きな皺は
私とそっくりで
ああ、こんなところにも
血が隠れとった
と同じ眉をして笑った
今年も本家から柿が届いたから
....
きみにとって
なんでもないことが
あたしにとって
すごくおおきなしあわせになるの
きみの笑顔が
きみの声が
きみの存在が
あたしにきらきら
しあわせをはこんでくれるの
ねぇ ....
今日も脈打ちはでたらめだ
はるか遠くから聞こえてくるよ
君の声にまざって
電波の届かない場所におられるか
電源が入っていないため、かかりません
幾度となく幾度となく
嘘はからだ ....
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