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答を探している
人生のすべてをかけて
日常の暇が出来た時を見つけて
探しつづけている
火曜日はよく燃えるので
腰まわりを綺麗にしておかなければならない
(よく湿らせておかなければ)
とも ....
――Sに
ばらばらにされる
(君のせいで)
俺が歩く その先々で
俺は自らの破片をばら撒いてゆく
路上に
天井に
....
勢いこんで始めてしまった「近代詩再読」シリーズ。前回は長い詩暦を誇る草野心平をとり上げたが、今回はいきなり立原道造である。草野心平は八十過ぎまで生きていた人だが、立原道造はわずか二十四歳で亡くなって ....
水の中に深く潜ると
魚たちの溜息がきこえてくる
どうせ水のある場所でしか
生きられないいのち
われらの時には
乾いた真実が欠けている
ソレイユ!
ソレイユ!
光は水の中にまで入りこみ
....
夭折
{引用=まだ生きているのか
そんな声が聞こえるのは
夜の 穏やかな枕の中だ
まだ生きている
時代を通過して
場所を通り越して
まだ何とか 生きているのだが
もう生きて ....
ゆうらりと
ゆれてしまえばかげひとつ
かげとかげとがかさなって
もっとおおきなかげひとつ
もっとおおきく
もっとかぼそく
うたってしまえば 月 むざん
うたってしまえば 夜 むざん
....
ふと思いついて、昔書いた詩を投稿してみま
す。一九九〇年から一九九四年ぐらいまでに
書いたものを、自分の中では「初期詩篇」と
呼んでいます(それ以前に書い ....
いきなり「近代詩再読」などと大きく出たが、僕に出来ることは限られている。一般に近代詩人に分類されている人たちの中で、僕が好きな詩人、興味を持てる詩人をとり上げて、数ヶ月に一回のペースで、何がしかの文 ....
通り過ぎる日々を
読みながら、君は空気の囁きを聴いている。
時は裁かれた樹木。刈りとられた枝の先に花
は咲かない。その細い腕に鶯などがとまって
みても、その歌は、駐車違 ....
おまえがほんとうのことを口走る度に
鳥の翼から羽毛がぬけ落ちる
世界はやせ細り 目に見えるものすべてが
絵に描かれたものとして溶けてゆく
たとえば可哀相な妹が
人に知られぬ速度で後退する時
....
時計の秒針を追いかけて跳躍する
目の中で止まる動き
さらには滑り落ちて
沈み
耳の中で方向を見失う
犬のようにではなく
あくまでも人の成れの果てとして
この(檻)の中で暖まる
外は ....
麦色の夕方に
夏は死んだ
その致死量の傷口をさらに広げるため
強い風が吹く
夏の屍骸
それは輝くことのなくなった横断歩道の上に
反射することのなくなった水たまりの中に
横たわっている
....
いまさらながらだが、まったくおかしな時代になったものだと思う。恐らく多くの人が感じていながら、それでも黙っているのだろう。二十一世紀という現代に生起する現象、人の思惑同士が交差し合い、とんでもなくお ....
日本の現代詩の中で散文詩の占める割合は、無視出来ないほどに大きい。ある程度名のある詩人たちのうちの多くが、散文詩を書いている。散文詩とはいったい何か? ここのところ、個人的に頭の中が散文的になってし ....
誰もがみな
道の途中だった
そして誰もがみな
人に気づかれることなく歩いていた
人に見られていると
そう思うのはあさはかな傲慢であると
時の風が教えてくれた
深い
森の奥から道へ
わ ....
雨に濡れるのを忘れた人が、信号の前で返り血を浴びている。どんよりと、ただどんよりと生きていけ。おまえの夜の病はいまだ進行中だ。魚群探知機に映る影の人びと。探そうとしてもけっして探し当てられない影の呼吸 ....
数える
夜を
その存在を
その版図を
人生の裏側から君は数える
吊るされたものが笑う夜
浮き上がるものが泣く夜
どんな夜が
君に魂の改変をせまっていたのか
わからない
わからないか ....
たりぽん(大理 奔)さんの岡部淳太郎さんおすすめリスト
(47)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
火曜日に燃える
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岡部淳太 ...
自由詩
15*
06-11-5
破片
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岡部淳太 ...
未詩・独白
8*
06-8-25
近代詩再読_立原道造
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岡部淳太 ...
散文(批評 ...
15*
06-5-21
不在票
-
岡部淳太 ...
自由詩
6*
06-4-30
夭折(三篇)
-
岡部淳太 ...
自由詩
13*
06-3-27
霊能者が書き留めた幽霊の聴こえない歌
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岡部淳太 ...
自由詩
8*
06-3-1
初期詩篇選集「尾行者の音楽」
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岡部淳太 ...
自由詩
7*
06-2-12
近代詩再読_草野心平
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岡部淳太 ...
散文(批評 ...
10*
06-1-29
太陰暦の日々
-
岡部淳太 ...
自由詩
5*
06-1-4
世界の別名
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岡部淳太 ...
自由詩
33*
05-12-19
薄暗い(檻)の中で
-
岡部淳太 ...
自由詩
6*
05-11-6
夏の最期
-
岡部淳太 ...
自由詩
9*
05-9-24
異常な時代に抗する言葉
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
21*
05-8-7
散文詩に梱包されて
-
岡部淳太 ...
散文(批評 ...
18*
05-7-16
道の途中
-
岡部淳太 ...
自由詩
11*
05-7-6
蒸し焼きの雨
-
岡部淳太 ...
自由詩
37*
05-6-18
百の夜
-
岡部淳太 ...
自由詩
4*
05-5-18
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