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いま精神科に一年一ヶ月入院しています。退院も程近くなっています。
復活を楽しみにしてください。
ぼくの作品に好意を持ってくださった方へ。
  

   午後4時
   部屋のカーテンは締め切ったままだ
   どこへも行けなかった
   ビデオを見るのも
   音楽を聴くのも
   ジャンボ機で彼女に会いに行くのもできなかっ ....
  
  AM4時になった
  烏もなかない
  あんなにゆきとあめをふらせたのだから
  きょうは晴れだろう
  まだカーテンは開けていない
  眠剤が効かないので
  朝早く起きてし ....
   ふと婦人は席を立った
   向かいの席だった
   ぼくは隅が好きだ
   ぼくは隅に座っていた
   カバンを架けかえようとしていた
   ジャケットのフードがじゃまで
   カバ ....
   ふれている
   ふれている
   温かいものが
   ぼくのからだに
   ふれている
   それはあなたの
   恥骨だ
   しっかりとした
   感触を持っている
   ....
  ことばの枯れた井戸を掘ってみる

  夜空のように星星が輝いていた


  ぼくは夢を見たのではない

  ことばの星は無数にあるのだ

  掘削機はいらない

 ....
  

   青のキリンが
   長い首を伸ばして
   木の葉を食べている
   あおのキリンはいきのこるために
   首を進化させてきた
   キリンはたったままねむるか
   ....
   駅は谷になっていて
   陽射しが差し込まないで寒い
   何を考えるのでもなく
   電車を待っている
   やがて電車はうなぎになってあらわれる
   だれも驚くやつはいない
  ....
 
  ★ 落ちてくるラメ入りの空
  高架線の駅からは
  遠くが見える
  夕方のラッシュ時の
  高校生のおしゃべり
  同じ空に目をくれるものはいない
  みんな街に帰 ....
 
   清水が流れていた
   いや
   清水は止まっていた地面がぽっかりまあるく空いて
   深さをもっていた
   その清水を覗き込むと
   何匹かの魚影がみえた
   清水の ....
   

   干された布団に冬の陽が
   いっぱいにあたっている
   ここは天の香具山ではないが
   まぶしいくらいだ 女でなくても
   洗濯物は 気持ちよく見える
   太陽 ....
  



  ココロが純粋であるということは
  ヒバリが空を舞うように
  ひとつの高さを持つことだ
  ココロが純粋であるということは
  緑を緑といえることだ
  山桜の樹液 ....
 

   時代は変わって
   いまやは枯れ葉は
   バキュームで吸われている
   枯れ葉にはいつも凋落の匂いがする
   おちてゆくものの宿命だ
   枯れ葉よ
   ぼくだっ ....
  


   さみしくないなんて人はいない
   哺乳類人類なら知っている
   口に出していわないだけだ
   言ったって仕方ない どうにもならない
   人類は壊れた機械のようにさ ....
  


   機械が動きだしている
   工場ではもうみんな起きだして
   働きだしている
   生産ラインは整然としていて
   不純物はまぎれこまない
   工場は一部ロボット ....
 


  ママチャリを漕いで
  16号線を走った 少年の日
  太陽はじりじり肌を焼いた
  片道40? カモメのジョナサン
  のように自らを鍛えるために
  でかけたのだった
 ....
 


 朝まだき
 まだなにも始まっていない線路
 秋の蝶がひかれている
 体調はもうひとつ タバコの吸いすぎで
 気管支が痛い
 きょうはどんないちにちになるのだろう
 みそはぎ ....
 

   ミトコンドリアには
   ひとつのゆめがある
   八月の鯨、ではないけれど
   鯨を待って体内に潜り込み
   激しい呼吸の赤い酵素を
   たくさん送り込んでやることだ ....
名刺を裏返すと虫がいるように
人の裏側にも虫はいる*


母は書道の師範だが
いまはグレゴール・ザムザのように
変身している
虫は口が効けない
母はいも虫のように這ってくる ....
 


  うっそうとした森の中では
  樹齢何百年という倒木が横たわっている
  かすかなひかりの帯を浴びて
  そこにはみどりの新芽が生えている
  根をしっかりと下ろして
  樹 ....
  



   詩とは圧縮である

   

   解凍ソフトは批評家 ....
北野つづみさんの天野茂典さんおすすめリスト(21)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不眠症と戦いながら- 天野茂典自由詩11*06-4-3
あしたがあるさ- 天野茂典未詩・独白205-2-26
あんなにゆきとあめをふらせたのだから- 天野茂典未詩・独白305-2-20
ぼくは小岩井ミルクとコーヒーをごくごく飲んだ- 天野茂典未詩・独白805-1-26
温かいものにつつまれてわたしは- 天野茂典未詩・独白205-1-24
プラネタリウム- 天野茂典未詩・独白505-1-15
青のキリン- 天野茂典未詩・独白204-12-15
うなぎ電車- 天野茂典未詩・独白304-12-14
人はみな歌をもっている- 天野茂典未詩・独白704-12-3
通底器___- 天野茂典自由詩204-12-2
原子心母- 天野茂典未詩・独白304-12-1
ライブ・ハウス- 天野茂典未詩・独白504-11-26
枯れ葉よ- 天野茂典自由詩104-11-25
いまは禁酒している人のための歌- 天野茂典自由詩604-11-24
ダイヤモンド・ダーストを見る前に- 天野茂典未詩・独白404-11-22
ママチャリで横浜まで- 天野茂典自由詩604-11-19
ソラリス- 天野茂典未詩・独白304-11-16
体内水族館- 天野茂典未詩・独白304-11-11
お・ふ・ろ- 天野茂典自由詩504-11-4
明日に向かって撃て- 天野茂典自由詩404-11-3
SOPHIA- 天野茂典散文(批評 ...204-10-31

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