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光の午後は渦巻いて
わたしの心は虚脱して
青い青い大空を
のっそりのそり渡っていく

残りの時間の切迫に
わたしはやがて覚悟決め
断崖を滑落する自分を見る

(人生の椅子は失われ
 ....
異郷の地に立って
根こそぎにされ 
もう何も残っていない
荒涼としたノスタルジア
魂の奥底から滲み出て
北の国より吹く風になびき
遥かコバルトの海底に沈む

日を追うごとに
紋様はこ ....
また白痴な顔を晒し
振り返る君の孤独はやるせない
冬の大空に羽ばたいて
青い大気を吸い込んで
静かに呼吸を繰り返す
君の無垢は無限の広がり
いつかの不在を先取りし
果てなくラアラア唄って ....
突き破る、一月の低気圧
のっそりと爆弾抱え
明日は雪
ぽかんとひとり
動かない青空を 見ている
青空が広がり
底無しの彼方が口を開く

眩暈する、
シンギュラリティが地平に

(ああ、右手の老婆と左手の子供
ハンドルをどちらかに切らなければならないとしたら?)

海百合が揺れ
 ....
野を駆けていく
冷たい狂気が
天空に貼り付く太陽に向かって叫ぶ

白く凍てついた舌を揺らめかせ
壮大な夢をみて、壮大な夢をみて

極彩色のパノラマがひらけ
高らかな笑い声が響く
せり ....
冷え切って
毒づいて
虹のかかる遥かな空を
大きく両腕を広げ渡っていく
君が悪いわけじゃない
僕が間違ったわけじゃない
ただ人々が佇立する
ただ無関係にひざまづく
軽妙に、繰り返し繰り ....
遠くから降って来る歌声が
浮遊したまま哀しい音色を木霊させ
やがて地に落ち砕け散る

天に舞い上がる歌声は
満天の星達を暖かく抱き
やがて静かに沈み込む

歌声は現れ消え去る
現の壁 ....
静謐の夜を穿つ
透明な明滅は
哀しみの在り処を指示し
沸き立ち、立ち消え
律動する

冷える夜底をひっそりと
移動していく影
背景に流れ
根なし草の寂寥と
一握の希望を落とし込み
 ....
眼が見ることのできる前に、
涙することをやめなければならない。
耳が聞くことのできる前に、
感じることをやめなければならない。*



僕たちはいつも
入り口の前で立ち止まる
様々な ....
海はにびいろ
雨の匂い
忘却された団欒が
遠い漁り火に
燃えている

降り始める雨
降り始める雨
にびいろを打ち
にびいろに渦巻き

 (今頃何処かの街角で
 産まれ落ちる子の ....
底冷えする
夜に横たわり
祈っている

迫る闇が咆哮し
幾つもの夢が朽ちるとき
心の奥処の祭壇に
火を絶やすことなく
灯して、灯して

(不眠の夜を透過する
純白の雪を待ちながら ....
さざめいている
ざわめいている

私の頭のなかで
  何かが、

輝いている
熱している 

巨大な明滅凝視、、

近づいている
波打っている

揺れ廻り 廻り揺れ
予測 ....
アオム、アーメン。
悪が栄える。
崩れゆく自我の証しを、人がとがめる我らの罪を、日々の糧の中に見よ。 

天の意志のはたらく余地はどこにもない。
人間はあなた方の名前を忘れ、あなた方の国を離 ....
私は今花崗岩の上に立っている。ここでは同じ大地が地球の深奥の地点まで直接達している。どんな地層も、どんな夾雑物も、私とこの確固とした太古の基盤との間を隔ててはいない。

この山頂はこれまで生あるも ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ

そこでは
 私という存在が剥き出しで
そこでは
 私が真っ裸のすっぽんぽ ....
木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰白模様、
風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく

 ....
無音、
移動していくモノの影
独り在る茫漠の床で
眠りの底から掻き分け掻き分け
異界の異様な感触を
意識の触手、体に刻む

無音、
夜陰にひっそり回帰し
剥き出しのたましいを
宇宙 ....
真夜中が近づいている
ベランダに出て夜風にあたる
街灯の列が何処までも続き
なんて素敵な夜だろうと思う
昼間森で見た花の群落が
今頃青白く光っている
風は優しく穏やか
主観と客観が溶け合 ....
眼が在り映り凝視し続ける眼に
脳裏の戦場の消えない殺し合いか
眼前の草むらの裸の子供たちの激しい絡み合いか

展開され焼き付けられるその光景

草むらの草いきれも
左足にぐるぐる巻かれた ....
在ることの
謎に触れたとき
ウォーターと
手のひらに
書いてみる

初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ

ウォーターを
感じて、感じて
独り大地を
舞い踊る
 ....
犬が吠えている
熱する陽射し
蟻たちが隊列を組む
したたる汗

動かない空気
ぼうと
天を仰ぎ見る
眩めく視界
どよめく一日

過ぎゆく時の間に間に
救われない思いを浮かべる
 ....
哀しみのステップ踏みながら
いずれ遠ざかり消えてゆく
大きな爪痕をこの界に残し
大きな爪痕をあの界に携え
途方に暮れて消えてゆく

)自分は場違いだって気がするかい?
)自分は意味のない ....
網戸の外は青い空
網戸の内は灰の心

青はあくまで深さ増し
鬱はどうにもどん底で

世界と私は無関係
私が無くとも世界は続く

ああ、全くそれなのに
涼風が肌を不意に撫でる
その ....
かなしみは
雨降るなかに
浮き上がり
泣いているのは
誰なのか
こころの奥処で震えている
遠く遥かな心象を
雨が静かに消していく

冷たい雨は降り続け
街はけぶり霞んでいき
救わ ....
あまたの声が木霊する
陽炎のように消えゆく前に
それらの声を抱きしめる

遠い地平と波打つ黄金

わたしは彼らと交わった
消えゆく前に、消えゆく前に
もう一度だけ抱きしめて

黄金 ....
遠くで鐘が鳴っている
ひんやり切ない秋の日に
何処までも高い青空に
追いかけても追いかけても
決して追いつけないあの場所で
(金木犀が軌道を舞い
秋の大気が生まれるところ)

遠くで鐘 ....
哀しい象の群れ
午前中夢を見た

恋を踏み潰せ
心の中のアッフリカ
雨降る夜に
孤独を曝し
けぶる地平へと
走っていく
滾る思いを
冷雨に濡らし 

救われないと分かっていながら
逃れられないと分かっていながら
夜闇のなかを走っていく
ひたすらに、 ....
夏の空、玄関口
立ち尽くす我
庭木の揺れ、うねる大気

ああ世界が広がっていた!
己とは無関係に
何処までも眩しい異郷が

五歳の時のその体験を私は決して忘れない
じぶんとは全く無関 ....
空丸さんのひだかたけしさんおすすめリスト(317)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光の午後は渦巻いて- ひだかた ...自由詩1022-1-24
ノスタルジア- ひだかた ...自由詩822-1-18
無垢の人- ひだかた ...自由詩6*22-1-12
一月の低気圧- ひだかた ...自由詩622-1-5
謹賀新年、おめでとう(一つの見取り図)- ひだかた ...自由詩10*22-1-1
狂気の舌- ひだかた ...自由詩921-12-26
ヌード- ひだかた ...自由詩521-12-25
歌声たち- ひだかた ...自由詩821-12-17
夜の断章- ひだかた ...自由詩921-12-13
途上の光- ひだかた ...自由詩621-12-8
漁り火- ひだかた ...自由詩921-12-7
冷夜- ひだかた ...自由詩421-12-4
至高の光とドス黒い血- ひだかた ...自由詩721-11-25
分裂の位相ロン//自由への意志、霊的衝迫- ひだかた ...散文(批評 ...521-11-17
山頂にて*- ひだかた ...散文(批評 ...721-11-11
宇宙の風道(改訂)- ひだかた ...自由詩721-11-5
只ぼうと- ひだかた ...自由詩621-10-25
回帰- ひだかた ...自由詩721-10-21
意識の夜に- ひだかた ...自由詩721-10-19
潜行- ひだかた ...自由詩421-10-16
ウォーター- ひだかた ...自由詩14*21-10-12
熱射- ひだかた ...自由詩421-10-6
フェイド・アウト- ひだかた ...自由詩421-10-3
鬱と青- ひだかた ...自由詩12*21-10-3
夜のスケッチ- ひだかた ...自由詩921-9-30
抱きしめて- ひだかた ...自由詩621-9-29
遠くで鐘が鳴っている- ひだかた ...自由詩521-9-28
朝の呪文- ひだかた ...自由詩8*21-9-27
DNA- ひだかた ...自由詩821-9-25
記憶の光景~去りゆく夏の日に- ひだかた ...自由詩721-9-23

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