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なにも聞こえない
だれも知らない
この不快や悲しみは
ぼくのものでしかない
吐き出したくなる
吐き出したら負けだ
なにに?
そんなことよりも
この不快や ....
つなぐことが
できない者の
孤独と生滅
たくすバトンを
持たずして
つながることを
恐れる者の
羞恥と隠遁
網の目の中
失われ
つながれている
罪ある ....
ノックを並べる
ていねいにていねいに並べる
ここにドアはない
どこにも行かないからと
誰も来ないからと
ひとり
鍵穴を塞いでいる
青空が闇を飲み込む瞬間
銀色が輝く
眩しくて ....
遺産が残された
ウーピーゴールドバーグが相続する
遺産が比類なく
輝く
恋かと思う
鵺が出て来て
まゆごもる
背の高さも輝く
父も母も散歩に行く
早朝に
シリアルもアーモンドチョコ ....
薄暗い階段を上ると
ガラス戸の向こうは少しだけ
明るくなっているようだった
きっと貴重なものが入っているであろう鞄の
前に蹲る女の人
の名前はもう線で
消されているのだろうか
いい匂 ....
それだけが見える
ということが、あるのか
かつて、私であった人の
私へ曳かれる眼差しと
交わる、畸形の花
びらに似た、包装紙
いちぶ尖ったアルミ缶
ゴミやゴミが裏返り、
「眠るように」 ....
アウト 締め出し よよいのよい
追い出し 覗き見 好ききらい
股を広げてはないちもんめ
あの子が欲しい
あの子じゃ分からん
交換しましょ
そうしましょ
あたらしい方法
をさがすようにして、さまよい
さがしあてたように、一つの碗を手にする
テーブル
しずかに碗を置く
そそいでも崩壊しない強度なら
わたし自身も ....
説得したい。
説得。
説得した。
友達は
窓なんか開いてしまいました。
そして鳥籠なんかも開いてしまいました。
可哀想にしてるトリっぽいのが..いや鳥がアバラみたい ....
アジャマ チップ スピンナロー
アジャマ チップ スピンナロー
燕は繰り返し飛んで行く
ヨイガニハ ニーハニー
ヨイガニハ ニーハニー
蟹は窓辺を鋏でノックし
ケウサケウサマ クサラサク
....
わかっているよ
と云われてみたい
ぼくにはわかっているよ
あたたかいことば
ことばによる抱擁
気持ちがふんわりと宙に浮かんでいる
ふと気づくと想い出に捕らわれていて
目の前の仕事は進んでいない
二人目だ
一週間と経たないうちに
二人も{ルビ親しい=ちかしい}人が地上から飛び立 ....
今夜は淋しいよ
いくつもの夜に独りだったのだけど
今夜はおかしなほどに淋しいよ
友人と喧嘩したわけじゃない
さよなら もなかった
夕ごはんにパンを食べて
それからブラックじゃないコーヒーを ....
ねえ何か面白いことやっているよ
えーっ 何なんだろう
一体 なんなんだろう って
私達を せめているようだ
違うよ
ちょっと 指摘しただけ
私的な問題に留意していてね
詩 ....
ノーモア考える
どいつから先に死ぬんだ
町並みに妄想は広がって
明日見る夢に繋がった
地味な服が好き
地味な靴が好き
そんな僕は君が好き
人生最後の派手な遊びさ
どっから持 ....
うまれたての水のつめたさで
細胞のいくつかはよみがえる
けれど
それは錯覚で
時は決してさかのぼらない
この朝は昨日に似ていても
まっさらな朝である
それでも
あなたの水は
六月 ....
猫背に貼りつけられた
気・血・水が
梅雨空に 漂いあふれたとき
古里の 知人の面影が
浮遊してくる そして
そんななかで
卒寿の息は磨り切 ....
今私が立っている大地
雨が降り雷が落ち強い風が吹く
あなたとの距離は四十五センチ
上空一千メートルには流星の様なミサイル
音速で飛ぶミサイル
そして大気圏外から降り注ぐ宇宙ゴミ
今の瞬 ....
ひとりぼっちで
ひとりよがり
ひとりごとだよ
ひとりごっこ
ひとりがてんして
ひとりしばい
ひとりめしだね ひとりじめ
ひとりてんかの
ひとりずもう
ハッケヨイヨイ ハッケヨ ....
落ち葉
いちまい
小川にながれる
風が舞う夜空に
架空の黒い壁が
立ちはだかる
うずまく
星雲に生れおちる
子供たち
刹那を掻きむしる
老画家
野望にのまれ ....
湿気、
に飲み込まれる、昼下がりに、
きこえる、 室外機の音。
ぶーん、ぶーん
昨日から、何も食べてなかった。
私は、スーパーに、チキンを買いに行く。
五分後ぐらいに ....
俯く君の背に つける薬が有るとするならば
それは何だろう
ぼんやりと考える暇もない程に 吹く強風を潜り抜け
パンフレットの波を越えたら
花びらに辿り着いた
きっと それとは知 ....
指は、憶えていてくれる。
キーボードの文字の配置を。ピアノで猛練習した曲の指使いを。
本人たちも忘れてしまった、指切りげんまんを。
久し振りの笑顔が映える
例えば 両手を広げて
何かを 迎え入れる覚悟を持った
兵のようだ
一つ一つは とても儚くて
散り散りに存在しているものたち
凝固する瞬間だけは
涙も鼻水も ....
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鉄格子から空を見る
空の下、空の向こうには
俺の青春があった
スパイスのにおい
下水と小便、どぶねずみ
道を行くヤギや牛
裸足の子供達
原色の寺院
バスの背中に乗って
大陸を駆け ....
精神病院に入っちまった
酒の飲み過ぎでアル中になっちまった
つまり、この病院に入れられた者は気遺い
入れられなかった者はノーマルという事に
なるようです
看護婦たちはかわいいが、俺は ....
優しくされて涙があふれた
まるで凍りついた悲しみがとけだしたみたい
ウジ虫を高い所に置くと
簡単に落ちて来る
ニラレバ炒めの香りにやられて
簡単に落ちて来る
トレーナーのミッキーに
ウジ虫を鍛えさせた
ウジ虫の多種類の筋肉を
広く短く鍛えさせた
ヒキガ ....
恋をしている
が
窓をしている
に見えて
そっちの方が素敵だと思った15歳
青春の炎がみちみちて
いなかった
家の壁が
へっこんでいるので
女ばかりのこの家で
誰がそんな乱暴ち ....
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