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帰る家は夫の独身部屋のままゆえに迷い猫のような日日


蝉たちの歌を覚えぬ朝が来て夫の書棚にサキを見つける


厨房はわが城というわが夫にわかってほしいのサルモネラ菌


夫はいまチ ....
住む場所の変わりて水は甘くなりわれ懐かしむ塩素の匂い


きょうからは花野綴じられ立冬の訪れしこと足から沁みる


旅立った秋を追うことゆるされずこの世の生の切なさ想う


みあげれ ....
花野を二分するようにさやかな小川が流れている
書くべきでないこちらのその向こう岸がまばゆい

悪い夢を見た人たちが
今朝を待てずに捨てに来る小川
好まない好めない幾つかからは解放されて
枕 ....
独身最後の八月のその終わりに
痛みに耐えかねてわたしは
あなたの部屋の
あなたの冷蔵庫を開ける未明

みつけられずに
カニカマを消極的に選んだ
食べ終えて そして胃薬とバファリンとを
 ....
水戸 うしんさんのもっぷさんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「夫の居る風景である厨房の片隅にだけ描かれる吾」_七首- もっぷ短歌1117-12-6
「立冬二〇一七」_四首- もっぷ短歌817-11-13
泣けば泣くほどに- もっぷ自由詩517-10-22
骨折- もっぷ自由詩517-8-30

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