すべてのおすすめ
名前のせいで
不運な人生、
送ることだって
あるよね
馬鹿よばわり
なんて
させないよ
だって
私、この葱で
世間の目と
戦えますもん
ずばずばと。
冷たい風と一緒に
クマが走ってきた
大きな目をまん丸にして
涙がポロポロ
首からさげた手ぬぐいで
目を拭きながら走ってくる
冷たい風が目にしみるんだね
冬眠するの 間に合わな ....
戦場では、たくさん人を殺した奴が英雄。
ある街で、子供を守ろうとした親が相手を殺したら、大罪人。
どれくらい違うと思う?
人を殺して勲章を与えられ、称えられ…
悲しいんだ。
とても苦しい。
....
険しい山の中の小さな一つの村
深い雪に閉ざされていた静寂の夜
ひとり道なき道を歩み会う人も無かった
ふと、見ると草庵がぽっんと建っていた。
古びた今にも壊れそう草庵だった
その窓から小さな光 ....
この間から
ヘッドフォンで括った僕の世界は
なんだかひどく不安定で
1日1回
揺れる
大体震度2ほどの
初期微動
あれ
今揺れませんでしたか
....
久しぶりに彼にあう
嬉しくてたまらなく愛しいきもち
表面上では、ノーリアクションのポーカーフェイス
抱きしめあう嬉しさにこぼれかけた涙も彼の肩でこっそり拭くのよ
ふふ
そんな、わ ....
お祭りを終えた夜のように
まだ熱い頬と首すじ
余計にはじけた夢を見ました
はじけたことだけ覚えてる
色とにおいはこぼれても
はっきりと鼓動が踊ってる
もったいなくて、ね
夢を思い ....
僕は鳴き方を忘れた鳥になった
泣き方も忘れて
涙は溜るばかりで
気づけば青くなっていて
水溜まりに落ちた
悲しみの中に落ちようと
何かがどうもたりなくて
涙は決して出てこない
....
観測史上最大級の台風が上陸した日の夕方
未確認の大型生物の屍骸が
四国のとある漁村の浜辺に流れ着いた
地元漁協の連絡を受けて
ある大学の海洋生物学の調査チームが到着したのは
発見から14 ....
らぶらぶ時限爆弾
ばれないように ばれないように
いつどこで爆発するか
持っている僕にも分からない
らぶらぶ時限爆弾
ばれないように ばれないように
毎日確実に大きくなってゆく
あ ....
少しだけロリータ少女になったらしい
風の噂で聞いたんだ
彼女はロリータ少女に
****
「私はね、高級娼婦になりたいの」
彼女はそう言 ....
なにもない
日曜の午後
穏やかな時間が 窓から吹き込んで
静かにカーテンが波打っている、箱。
『中途半端』が散らかった机
普通を演ってきた家庭に
重ね置いたものは酷く不安定
....
コンサート打ち上げの夜
僕はあなたに 誘われる
あなたは知っているくせに
知らぬ振りが得意
女の武器 口元に仄めかし
手招きの指先 鳥かごの扉を開け放つ
誰も見てないはずだった
誰も ....
あなたが あのこと キス する あいだ
とおい むかしに たびをして いた
おとが すこし
きこえにくかった あのころ
まいくに きょうみが でたのは
そのこ ....
昨日流行の口紅を買ったら
今日の夢に
同じ色の血を流した兎が出てきました
兎は言うのです「汚いね」と
私は唇を拭う 白い袖に付着する 紅の色
兎は言うのです
「それ ....
血液 探
を しています
誰 私 血液 売 下
か に を って さい
足
あぁ りません
足
りません
赤 生 証
その は の です
誰 ....
壊れた心で人を見る
偽善者ぶって醜い顔だ
壊れた心で物を見る
作りが雑でくだらない
壊れた心で山を見る
さっさと噴火すれば良い
壊れた心で海を見る
汚れて澱んで死に染まれ
....
朝起きると両目がハートマークになっていた
しかし見た夢は思い出せない
ご飯を食べているとキリギリスが大口開けて飯を食わせろという素振りをした
仕方なくレタスを詰め込んでやると礼のつもりか ....
いわば 経済動物 と 呼ばれる生き物を見る目にも 相変わらず似ているのだが
なにか かんじて は いけない親近感を帯びている 微妙にやばい宴の玉けりで
余りに 暴力的だ が なんて感想をたやす ....
閉店間際のスーパーに行くと
お袋が2割引になって売っていた
陳列棚には親父が売れ残っていた
兄がバーコードを読み取る機械に当てられていた
150円だった
偶然弟に出会った
彼はモズクを5パ ....
(咳き込む音…続けて水を一気に飲み干す)
(そして再び咽せる)
あ゛ぁ゛…息苦しい…
腐った新聞紙が
窓を閉める(そう 窓を閉めるんだ)
俺達は 窓さえ開けられない(外の景色さ ....
娘が泣いている
泣きながら
ピアノの練習をしている
泣くほど嫌ならば
やめてしまえばよいのに
と思うのだが
娘は泣きながら
ピアノの練習を続けている
泣くほど嫌ならば
やめてしまえよ ....
マヨネーズの大好きなおまえは
なんにでもそれをかけたがる
それはもう見境なくて
見ている俺は食欲が失せる
どこへ出かけて食事をしても
注文がきたら開口一番に
「マヨネーズある?」って聞くな ....
(葬儀におけるエコロジー)
もし ぼくが死んだら
土葬にしてくれ
小さな命たちに
ご馳走してやりたいんだ
もし 火葬にするなら
ミディアムレアに焼いてくれ
エネルギーを
....
繰り返す、過ちを。
繰り返す、喜びを。
繰り返す、悲しみを。
繰り返す、楽しみを。
繰り返す、涙を拭って…
繰り返し、笑いたい。
塩辛くも無い涙が
運転中の頬をつたった
滲んだのはフロントガラスか
それとも私の信念か
なんて無力なんだろう
こんな最後になるなんて
力が欲しい
切実にそう思った
もうたく ....
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
はい
消去しますか?
は ....
空に舞う
粉雪は
何処へ行き着くのか
死に場所を探す
私のように
いつかは
消えていく
白い、灰
ハーモニカ吹き鳴らせ
唇切れて血が滲むまで
ハーモニカ吹き鳴らせ
メロディなんてどうでもいい
リズムなんか関係ない
ただとにかく
耳つんざくばかりの音がほしいのだ
そこの踏み切りの手前に ....
深夜シフトのコンビニ店員は
今日も、自動ドアの向こうにいる
23時から8時まで
これ以上にないほどダサい
緑とオレンジのうわっぱりを着て
レジを打ったり、品出しをしたりする
とても、と ....
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