箒抱きハロウィンの魔女出来上がる 夕陽は語ってくれる
今日の抒情を余すところなく
そっとほがらかに やがてしんみりと

燃えながら終わりながらやがてほんとに 死ぬ まで

自らの何すらを惜しむこともなくて
この町の誰に向 ....
ネグリジェじゃなくて
ガウンじゃなくて
なんだっけ

バスローブを
思い出すのに
こんなに 時間が かかったよ

その間にも
ふわふわ
もこもこ

夢の中で
幾つもの 雲 ....
冷たい雨音を遮りながら
仕事帰りに紺色の雨傘は
静かに溜息をついていた
鉄道駅に着いたので
ちょうど雨傘をたたもうとして
夜空を閉じるときに
満月がみえると本当はいいのにねと
何か反実仮 ....
さよならを告げた記憶はないけれど自転車はもう錆びついていた

お返事を書くか書かぬか迷ってるヤギはいくぶんヒツジに似てる

降り注ぐ光のすべてうけとめるここはあまりに硝子張りです

みなぞ ....
東京にゴジラが現れたとしても
北の国ではいつものように雪が深々と降る
明日は猛烈な突風も予想されるからと
二日分の食料品を備蓄して下さいと報道されたが
それは遠くアルゼンチン沖のせいなのだ ....
厳しい寒さに身を縮めるようにして
霜月 雪の降る街の道路に
ころがっていた 逆さまの傘紅葉


少し前まで
鮮やかに開かれていたその手の平を
突然の寒さに襲われた今は ....
天高く
地上には
黄金色の実りが広がり
爽やかに風は流れる
透き通った空気を
胸いっぱいに吸いながら
ふるさとの山々を眺めれば
無心に遊んだ子どもの頃がよみがえる
僕にとっては
ここ ....
さようならアメリカ
たぶんぼくはアメリカが好きだった
ジーンズが好きだった
コーラが好きだった
ポテトチップスも好きだった
さようならアメリカ
自由と平等と人種差別の国よ
民主的で覇権的 ....
かなしいさびしいでは
最大公約数としてしか判らない
と言われたって
余裕あるわけないじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
がんばったけど
リサイクルショップから着払いで戻ってきて
咄 ....
枯葉舞う廃線後から早五年

冬木立少し昔に気を取られ
柔らかい土
柔らかい手
指の腹からにゅういと
しぼりだされ
自然な形が出来ていく
少し不格好な佇まい
流れる時間と整う気持ち
優しい炎と温かい気持ち
山の向こう側で煙がもくもくと
空 ....
わかってることを皆捨てわかりたい母さんの愛と実家のごはん


産声を一人で聴いたわけもない産んだあなたも聴いてくれたはず


母さんと書くの容易く母さんと会える会いたい会えないたぶん

 ....
冬めいて部屋に取り込む鉢ひとつ

冬めくも猫を{ルビ抱=いだ}いてミルクティー

くちびるが一番先に冬めいて

冬めいてなんの未練もない鳥よ

パソコンを切って冬めく夜を知る

手 ....
理由なら)やわらかにますはにかみにはにかみかえすしかできません

絡まれて絡まるコード差し込んで音楽がなりまた絡まれて

ねえ聞いて、お隣さんが言ってたの、柔らかく刺す春は過去だって

 ....
ペリっと剥がして
セロテープ
いつだれが何の目的で
気づかれずにただそこに
一枚佇む
ぺりぺり剥がして
さようなら
思えばそこにあそこにも
よくよく見ればあっちこち
一枚一枚丁寧に
 ....
東京のビルの一つの部屋にある孤独に届く憧憬がある とりあえずはじめましてを向けてみる どこかで会った気がするけれど


角度のある君のおはようございます 僕も負けじと角度をつける


海の果て遠い国からこんにちは 僕は不自由な日本語です
 ....
日常を染める太陽元気いい愛と光が全てを包む

ため息で体の中のものを出すネガティブなもの光に戻る

鍋囲み絶えない会話で盛り上げる部屋暑くする美味しい香り

星々は曇ってあまり見えなくて明 ....
すすめてくるのは
だいたい
訳アリなんだよね

首をすくめて
あなたが言う
そうだね

結局はお金かなあ、って
身も蓋もない
そんな世界に
なってしまった

男気に散る
あ ....
ひとつ屋根の下で暮らした、お婆ちゃん
僕が生まれるより前に病で逝った、お爺ちゃん
幼い僕の頭をかわいいかわいいと撫でた、ひい婆ちゃん
娘の幸いを願って逝った、嫁さんのお母さん
年老いたある日突 ....
車の中のあなたは雨 避けがたくとりとめもなく

一つの今と一つの場所が移動する 相づちは質量を残さない

「モノローグ」そう題された つめたい彫像として心臓まで

こと切れたままのラジオ  ....
 お伽話



銀河の向こうに君がいた
禁断の実は渦の中
迷い込んだら逃げ出せない
小さな小さな恋のお話しで瞼が閉じて
朝の雫が落ちたとき
ぶらんこに揺れながら笑う君



 ....
雨が降り注ぐ
こんな夜は
哀しみも洗い流してくれる
そんな気がする
だのにとても寂しくて
切なさに押し潰されそうになる
冷えた足を必死に
掛け布団の中に押し込めて
息を殺して
この身 ....
日本は
都会主義共和国
都会は
夜会主義共和国
日常は
不快主義共和国

時代は
機械主義共和国
情報は
世界主義共和国
伝聞は
誤解主義共和国

世間は
和解主義共和国 ....
わたしから巣立つかのように飛んでゆく異国が母国の風詠む一羽


地平線までは追えるが海は未だ見たことがない 無事でお帰り


真夜中の満月を背負う白鳥の飛来にわたしの枝は震えて


 ....
自分を赦せないほどに朝が好きで
自分を騙せないほどに明日を待っている
償えない森羅万象への数数を軽く、靴で踏みながら
今日も生きていくことを
省みるようにと
春の梢が歌っても
一生なおらない病気であるならば
それは病気ではなくわたしの一部なのだろう

そう気づく秋の景色のなか
定期的に通う道の
木は色をかえて
それでも同じ木に安心して歩く
引っ越せば気分も変わりリフレッシュ海の青さが心に触る

マンションの明かりを消して夜景見る夜と一体になり星になる

休日の仕事の電話に出たくない平日よりも静かな心

晴れた朝田園風景見て回 ....
むらむらとするよあなたのたんこぶに



脱皮して甘いスープを飲んでいる



予知力に翳りが見えて冬支度



うかがった先生宅で池にポチ



お人形に羽が生えたの ....
minomiさんのおすすめリスト(139)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ハロウィン- chiharu俳句3*16-11-15
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バスローブ- 藤鈴呼自由詩1*16-11-15
喋る雨傘と満月- りゅうの ...自由詩11*16-11-14
さよなら、自転車- そらの珊 ...短歌11*16-11-14
足跡- 乱太郎自由詩8*16-11-14
傘紅葉(かさもみじ)- 葉月 祐自由詩8*16-11-10
ふるさとの秋- ホカチャ ...自由詩316-11-10
さよならアメリカ- ただのみ ...自由詩19*16-11-9
御団子四姉妹- もっぷ自由詩416-11-8
廃線- 夏川ゆう俳句116-11-6
器をつくる- 灰泥軽茶自由詩416-11-6
無題三首- もっぷ短歌416-11-5
冬めく- そらの珊 ...俳句14*16-11-5
からみかる(十首連作)- はて短歌4*16-11-4
セロテープの跡- 灰泥軽茶自由詩616-11-3
雪降る里_*- もっぷ短歌316-11-1
挨拶- 水城歩短歌516-10-31
天気図- 夏川ゆう短歌116-10-25
リコメンド- umineko自由詩3*16-10-22
生命の樹- 服部 剛自由詩316-10-19
ダブルスライド- ただのみ ...自由詩15*16-10-19
お伽話ほか一篇- 乱太郎自由詩6*16-10-17
震える夜- 坂本瞳子自由詩1*16-10-17
誤解主義共和国- イオン自由詩5*16-10-16
Like_a_Poetic_Tree_(2016.10.16 ...- もっぷ短歌216-10-16
子守唄- もっぷ自由詩616-10-14
- 朧月自由詩716-10-11
田園風景- 夏川ゆう短歌116-10-11
お前のツボ押してやろうか- ふるる川柳6*16-10-6

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