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独身最後の八月のその終わりに
痛みに耐えかねてわたしは
あなたの部屋の
あなたの冷蔵庫を開ける未明

みつけられずに
カニカマを消極的に選んだ
食べ終えて そして胃薬とバファリンとを
 ....
想うのは初冬のこども暗くとも帰れずにいる駅のベンチに


秋服のままで真冬を越えた子がうつむき見てる花そして花


星が無いわけではなくて街赤く黄色く白く今日は見えない


{ルビ初 ....
あなたはそらいろ
みあげると暖淡とほほ笑んでいる
ひかりたちのふるさと
あるいは
あなたはひかりかもしれない
わたしの夢のなかまでも暖淡と
何もかもに頷きながら
あかるさほがらかさを配り ....
明日を見たい
あたり前の単なる明日を見たいな
私は市井に溶け込んで
あたり前に八百屋で大根を買う
ネギを買う ニンジンを買う
肉屋では豚小間を
いまとおんなじ一人分でも
みんな馴染みのお ....
黄葉がまぶしく感じられる頃が好きだ
そのかがやきはきっと涯をよく{ルビ悟=し}っている
憧れはあこがれのままに いつも
同じ路を行く あの日日の 路地裏の娘のままの

行き止まりはどこにでも ....
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....
あなたがさやかな{ルビ詩=うた}をというなら
二歳の心にリボンを掛けて

あなたがかなしみをと望むのなら
わたしは{ルビ現在=いま}を隠さない

あなたが絶望のかたちをと、
それならわた ....
それをやめる捨てるそして
夜空を想う
お月さまは三日月 腰掛けてみる
見下ろすと海 きらきらと
たくさんの星の棲む
ダイブする どこまで行っても
きらきらと瞬くさやか
ばかりのなかをお散 ....
いつか(あした)ミカってひとと
お友達になるかもしれない
電話番号を
交換し合うかもしれない
そしたら正直に
わたしお友達がすくなくて
だから携帯がうれしいなって
そこまでは言う、あとも ....
夕陽は語ってくれる
今日の抒情を余すところなく
そっとほがらかに やがてしんみりと

燃えながら終わりながらやがてほんとに 死ぬ まで

自らの何すらを惜しむこともなくて
この町の誰に向 ....
かなしいさびしいでは
最大公約数としてしか判らない
と言われたって
余裕あるわけないじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
がんばったけど
リサイクルショップから着払いで戻ってきて
咄 ....
わかってることを皆捨てわかりたい母さんの愛と実家のごはん


産声を一人で聴いたわけもない産んだあなたも聴いてくれたはず


母さんと書くの容易く母さんと会える会いたい会えないたぶん

 ....
東京のビルの一つの部屋にある孤独に届く憧憬がある わたしから巣立つかのように飛んでゆく異国が母国の風詠む一羽


地平線までは追えるが海は未だ見たことがない 無事でお帰り


真夜中の満月を背負う白鳥の飛来にわたしの枝は震えて


 ....
自分を赦せないほどに朝が好きで
自分を騙せないほどに明日を待っている
償えない森羅万象への数数を軽く、靴で踏みながら
今日も生きていくことを
省みるようにと
春の梢が歌っても
どうしても選べないみどりいろの服着ている彼女どこか優って


雨の夜あしたを想う想い過ぎまたキッチンで珈琲点てる


部屋のなかまで連れてきてる自転車は世界で一つの自転車だから


 ....
首都高に沈む夕日や秋彼岸
minomiさんのもっぷさんおすすめリスト(17)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
骨折- もっぷ自由詩517-8-30
「サボテン」_七首- もっぷ短歌317-8-2
あなたはそらいろ- もっぷ自由詩6*17-6-22
冬茜- もっぷ自由詩216-12-13
路地裏の娘その後- もっぷ自由詩416-11-30
=息をすること- もっぷ自由詩1116-11-27
本日開店「初雪屋」- もっぷ自由詩516-11-24
三日月- もっぷ自由詩416-11-20
ミカ_ver.2- もっぷ自由詩916-11-16
爾来- もっぷ自由詩316-11-15
御団子四姉妹- もっぷ自由詩416-11-8
無題三首- もっぷ短歌416-11-5
雪降る里_*- もっぷ短歌316-11-1
Like_a_Poetic_Tree_(2016.10.16 ...- もっぷ短歌216-10-16
子守唄- もっぷ自由詩616-10-14
かおるのおと_(五首)- もっぷ短歌516-9-25
秋彼岸_+- もっぷ俳句216-9-25

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