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私はずっと真似と振りを繰り返してきた
だから
私はずっと真似と振りを繰り返している

良い子供の真似を覚え
良い子供の振りをした

いつか
良い子供の真似に苦しみを感じ出すと

悪 ....
スマホ時刻午前六時十九分
目が覚めたらその時間

連休二日目の朝
日曜日

スマホは肌身から片時も離せない
まるで自分の分身

スマホから得られる情報
スマホから得られる娯楽
L ....
善悪の判断を持たない
子供の頃が懐かしい

捕まえた蛙の腹にストローを突き刺して
思いきり息を吹き込んだ

生き物をおもちゃにして遊んだ
そして殺した

後悔はしなかった
痛かった ....
人間の男と
人間の女が
つがいになってひとつに交わり
ひとつにかさなる

お互いが磁石になって引っ張りあう
お互いが持っている内面の正と負が
ひとつに組合わさって
お互いの体の凹と凸が ....
雨上がりの空から雲が一掃されて
青空があらわれて
お日様が顔を出しても
美しい七色の虹が橋のようにかかるなんて
事はなくなってしまったな

子供の頃は頻繁に虹を見たような記憶があるのに
 ....
最後に泣いたのいつだったかな
思い出せないくらい
泣いてないな

赤ん坊は泣くのが商売
大人はやすやす泣いちゃいけない
男は人前でおろおろ泣いたら笑われる

最後に泣いた日忘れたな
 ....
誰だって気が触れる可能性を持っている

たとえば目の前で我が子が轢き殺されたり
たとえば
愛する女が
たとえば
愛する男が他の誰かに奪われたりしたら
誰だって冷静じゃいられなくなるだろう ....
結婚式の披露宴なら違和感ないけど
いくら自宅葬とは言え葬儀の模様をビデオ撮影するなんて、常識から外れた行為だ

確かに母親の最期を映像に残して後に鑑賞しながら故人の思い出に浸りたい気持ちは理解で ....
産まれる前に付けられた値札
遺伝子かも知れない

産まれた時に渡された番号札
列に並んで順番を待たなければならない

成長は言い換えれば劣化に過ぎない
生きると死ぬは紙一重

天気予 ....
光のもたらす恵みは計り知れないのに
空気より空気感ないよな

太陽光がなくなったら
きっとパニクるぜ
ムーンライトがなかったら
暗黒の夜になっちまう

その昔
俳人松尾芭蕉は旅の途中 ....
時間は止まらない
止めてから
後に戻せない

だから
後悔が生まれるんだ

時間はなくならない

人それぞれに与えられた時間が
日々目減りしてはいくけれど

足らない
足らな ....
女子の 体だけならお金で買える
体だけでいい
心はいらない

男子の 体だって買えない事はない
体だけでいい
心はいらない

結婚と言う契約には経済が重要な役目を果たしている

結 ....
知らない街の
知らない家で
殺人事件が起きた

知らない間に
知らない家族が
知らない殺人者に
惨殺された

凶器は知らない
動機は知らない

命は盗まれたが
他にも何か盗ま ....
東京の場末の酒場でボックス席に座った。
俺は未成年だったが、社会勉強のいっかんだった。
そこへ連れて来てくれたのは俺の雇い主だった。

まだ何も知らない若造に「遊びのいろは」を教えるつもりだっ ....
昨夜遅く何のまえぷれもなく
母親があらわれた

彼女と最後に会ったのはいつだったか
彼女と最後に別れたのはいつだったか

薄情にもそれを忘れてしまった
十年か二十年か、それさえも分からな ....
ズボンの下にスカートの下に
ヒトは何でパンツを穿くんだ
そしてせっかく穿いたパンツを
何で脱ぐんだ

ズボンの下にスカートの下に
あるパーツは
そんなに特別なのか

そこは
凹凸の ....
娘よ
お前の遺伝子に
私の劣性が伝わらないかと危惧していた
訳じゃない

そんな事気にかける余裕なんてなかったよ

私は働く事に必死だったんだ
働く事で得られる生活の糧
そこから涌き ....
どんなに学歴よくても
どんなに職歴よくても
定年退職してしまえばそんなの役に立たない

なんて
高学歴も高職歴も持たない俺だから
言うんだけどさ

最高学府出て高級官僚になった人や
 ....
餓鬼の頃
駄菓子屋で引いた籤は
紐が何本もあって
その内の一本の先に当たりと外れが出た
当たりが何で外れが何だったかは忘れてしまった

俗説なのか何なのか知らないが
男と女は運命の赤い糸 ....
西洋の暦もそろそろ元年に

口移し餅までするか新婚は

愛と性もてあましてる冬ラブホ

蜘蛛の子も寝室の陰巣をつくる

毒消し屋紙風船と置き薬

鬼灯の実が紅くなる庭の隅

結 ....
片恋と
相思相愛は
たとえるならライスカレーとカレーライスくらいに
距離が離れてるのかな

片想いは一方的に直線を進んで
甘く切ない想いは線香花火のようで
儚い

両の想いは遅からず ....
穏やかにただ穏やかに生きてたらそれでしあわせ木枯らしの空

亡き人に語りかけてる人みたい会うたび一人で何か言ってる

売る側と買う側となるコンビニで渡したメモは直ぐゴミ箱に

事務員のニシ ....
幸福を満載に積んだトラックも
ガタガタの悪路を走っていたら
荷台から落ちるよ
幸福は縛り付けておけないからさ

人は誰でもするよね

誰かと自分を比較したら
自分は幸せだって
でも
 ....
絵筆ではなく
言葉のペンでするスケッチ

現実からかけ離れた場所に椅子を置いて
そこに身を委ね
手には大学ノートではなく
スマホを持ってる

頭の中で思索を巡らしていたら
そこからみ ....
KEIKOさんは恵子さんと書くのに
幼少の頃から
けして恵まれては来なかった
らしい

とは言っても
個人の情報の漏洩はゆるされない時代
具体的な記述は避けられているから
確かめられな ....
腕に時計したことがない

ダイナマイトの束、体に巻き付けたことがない
腕に時計をするなんて
それに等しいと思ってしまった

放課後の学校の屋上
飛んだことがない
放課後の黄昏は寂しすぎ ....
否応なく
孤独にならざる得ない暮らしのなかでも
悲しいのは
孤独に慣れてしまう事

そんな風に書かれた本を読んだ事がある
あれはたしか
孤独に暮らしていた
アパートの夜

完璧に幸 ....
死ぬくらい
体は酷く疲れていた
のに

神経はやたら昂っていた

午前二時を過ぎていた
市営公園の駐車場に停めた車の運転席で
うつらうつらしていた

明日も仕事だ
工場で働く
 ....
ザザザザザァ
心に降る雨はそんな風に哭いている

ザラザラに渇いてしまった
私の心だったから
恵みの雨

湿っていく
塗れていく
恥ずかしいくらい

ヒリヒリ痛んでいた
私の体 ....
ある朝
父親と母親にむかって
二十歳過ぎた上の娘が言ってきた

お父さんとお母さん
夜中にうるさいよ
うるさくて眠れないよ
気になって眠れないよ

年頃の娘がいるんだから
いい加減 ....
ナンモナイデスさんのこたきひろしさんおすすめリスト(82)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
連鎖- こたきひ ...自由詩320-2-24
スマホ時刻午前六時十九分- こたきひ ...自由詩320-2-23
善と悪の分別- こたきひ ...自由詩120-2-21
つがいになって- こたきひ ...自由詩320-2-10
雨上がりの空に- こたきひ ...自由詩420-2-9
最後に泣いたのいつだっけ- こたきひ ...自由詩320-2-4
無題に- こたきひ ...自由詩220-2-2
メモリーボックス- こたきひ ...自由詩320-2-1
天気予報では- こたきひ ...自由詩320-1-27
無明と暗黒の差って- こたきひ ...自由詩520-1-25
時間が足らない- こたきひ ...自由詩520-1-20
世界はすでに終わってる- こたきひ ...自由詩220-1-19
知らない街の- こたきひ ...自由詩220-1-18
詩にうつつを抜かしてなかったから- こたきひ ...自由詩220-1-12
詩にうつつを抜かしている- こたきひ ...自由詩420-1-12
くだらない詩だけど- こたきひ ...自由詩420-1-11
優性と劣性を兼ね備えてヒトは人になれるのさ- こたきひ ...自由詩320-1-11
学歴と職歴- こたきひ ...自由詩320-1-5
当たりと外れが有るから籤なのさ- こたきひ ...自由詩620-1-4
レイワ二年- こたきひ ...俳句220-1-1
カレーライスとライスカレー- こたきひ ...自由詩319-12-30
十二月に十二首- こたきひ ...短歌119-12-28
幸福を満載に積んだトラック- こたきひ ...自由詩919-12-24
抽象と具象、そして写生- こたきひ ...自由詩719-12-23
日向と日陰のある日常- こたきひ ...自由詩319-12-18
ナイナイ_尽くせない- こたきひ ...自由詩419-12-4
命が軋む- こたきひ ...自由詩319-12-3
思椎の森で化石になってしまった- こたきひ ...自由詩419-12-2
女の雨の音は擬音で- こたきひ ...自由詩319-11-30
こんなの詩じゃねぇよ- こたきひ ...自由詩519-11-27

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