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昨日
滅びていく愛が
冬の名残の夕日のように
山脈を焦がした
山の向こう
いつか
わたしもあなたも
あの夕日を追って
そこへ行くのか ....
夕暮れ色の飛行船、
たくさん空に浮かんでいたけれど
空と一緒の色だったので
誰にも気付かれないままでした。
*
毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
....
季節はすっかり秋めいて
あちらこちらに金木犀の香りが広がっています
けれどもわたくし、
銀木犀に、未だ出会ったことがございません
銀木犀、銀木犀
あなたはどこ ....
わたしの中に森が生まれたとき
その枝は音もなく広げられた
指先から胸へと続く水脈に
細く流れてゆく愛と
時おり流れを乱す悲しみ
わたしを立ち止まら ....