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  昨日
  滅びていく愛が
  冬の名残の夕日のように
  山脈を焦がした


  山の向こう
  いつか
  わたしもあなたも
  あの夕日を追って
  そこへ行くのか ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
  季節はすっかり秋めいて
  あちらこちらに金木犀の香りが広がっています
  けれどもわたくし、
  銀木犀に、未だ出会ったことがございません
  銀木犀、銀木犀
  あなたはどこ ....
  
  わたしの中に森が生まれたとき
  その枝は音もなく広げられた
  指先から胸へと続く水脈に
  細く流れてゆく愛と
  時おり流れを乱す悲しみ



  わたしを立ち止まら ....
田中修子さんの嘉野千尋さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
山の向う- 嘉野千尋自由詩5*09-8-8
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
花の名に_(RT会議室より)- 嘉野千尋自由詩7*05-10-6
森の風景- 嘉野千尋自由詩36*05-8-12

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