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夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
恋愛感情を剥ぎ取って
継ぎ接ぎの怪物が孵化
そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
....
穏やかに沈んでゆく
貝殻の奥で
一枚の花弁のひとひら
(花占いを信じている女の子)
無差別に積み上げられている時間
嫋やかに蕩けている
石膏の奥で
一粒の星屑のひとかけ
(星占いを ....
夏の夜の終わりに
妖精の輪に足を踏み入れた
短針を飲み込んで
長針を吐き出した
秒針の枯渇が凍結してゆく
三針の傷痕が開いてゆく
真白いシーツの奥で蠢く
化生に成りつつある獣
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