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きみは下膨れのたをやめではない
かと云つてきりつと潮に焼けた
漁村の娘の顔もしてゐない
何かと何かの
ミックスなのだ;
僕の顔も他人事ではなく
遠い大分と秋田
その混淆に
造り出された　.... 一杯のグレープフルーツ・ジュースで蘇る
甘みも包含するそのほろ苦さ
アメリカ資本の傀儡なのだ僕は
それは「お化けだざう」と
シーツを被つて子供を嚇す
そんな男の
だうしても
と云ふ氣分
　.... 死神、画商
藝術家の死はカネになる
死に際に何點か繪を買つて置く
やがて没年の後何年かすると
画家の許容され得る時代が來るかも知れず
愛情を以て愛を語るより
Money honeyを以て語　.... 何かの幼蟲が皮下を這ひ回る
所謂コールドターキーの苦痛を
かう表現する者もゐる
ゆくりなく禁煙してゐて
煙草は決して嗜好品などではなく
麻藥の一種だと知るが
幼蟲が現れぬ分
マシかとも
　.... かぼちや、エリンギ、玉葱、ピーマン
ふつふつと煮えてゐるのを
マヨネーズで食する
質素な每日の食ひ物
その偉大さは
嚙んで、嚙んで、嚙んで
分かると云ふもの
ご飯のお供には
胡麻入りの　.... 羊齒生ひ茂る湧水地
‐清澄な水の中
野生の山葵も生えてゐた
どんな味がするのか？
僕は大事にそれを折り取つた
だが、夢では
夢では味までは分からない
僕は何となく夢の中で夢想した
野趣　.... 安吾の愉悦は
自分の頭で考へる
と云ふ事に盡きる
知の巨人は
逆説に次ぐ逆説で
きみに迫るだらう
神話を覆し
偉人を落魄させ
突き進む安吾は
何処か一休禅師の
狂態に似る
頭の螺　....

本田憲嵩さんの川崎都市狼 Toshiro Kawasakiさんおすすめリスト（7）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
混淆の果てに	- 川崎都市 ...	自由詩	4	25-1-2
グレープフルーツ・ジュース	- 川崎都市 ...	自由詩	3	25-1-1
A_Merchant_of_Death	- 川崎都市 ...	自由詩	4	24-12-31
禁煙pt.2	- 川崎都市 ...	自由詩	2	24-12-29
ゴチソウ	- 川崎都市 ...	自由詩	6	24-12-27
野生の山葵_/_夢	- 川崎都市 ...	自由詩	7	24-12-26
安吾の愉悦	- 川崎都市 ...	自由詩	4	24-12-25

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