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紙が細やかに振動している
撥水性はない
雫が落ちる
水滴は容易に染み込むが
少し弾き出される
風が吹く
枝垂れ柳よりも軽く碧い風
少しの水の重みと粘り気が
紙を飛ばさせない

まだ　.... すべてのくじらが歌うのなら
すべての露草が雨滴を抱きしめる
単純な対応関係ばかりの夢では
エンドルフィンに支持された
懊悩が硝子体を濁すばかりだ

雲のあわいから垂れる雷は
鉛直方向に空　....

本田憲嵩さんの中沢人鳥さんおすすめリスト（2）
タイトル	投稿者	カテゴリ	Point	日付
夏鳥	- 中沢人鳥	自由詩	8*	24-3-20
くじらの歌	- 中沢人鳥	自由詩	5*	24-3-20

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