すべてのおすすめ


夕空と海の混じり合うそのすきまに
すべり込むうみどりの影のさみしさ
赤い包みのキャンディーをポケットから取り出すと
口に入れる間もなく
風景に溶ける




”ちかみちは ....
さやかなこまかなことばさきとどかぬのならそまず散るだけ

おとしぶみおとした文の子守唄

せきをしてもひとりよりすこしふかい秋はひとり

焼きいも売りの声すこしたかく
石黒くなりショパン ....
長い裳裾をひいて
夏が去り
あとに
秋がひっそりとやってくる

土間のすみで
地虫が鳴いている
つづれさせ やぶれさせ

背戸から
背中を押され
たどり着いた
土間で
地 ....
帰路は
新月にしずむやみのはし
こと座に一服

リリ、

(きこえた?
(ああ、きこえたよ
(鳴いてるのかな
(鳴いてるのかもしれないね

夏を野辺送りし秋がやってくる

猫 ....
いなくなった人へは
何も書けないから

妻へ

前略

草々

としたため
渡した手紙は
洗濯されて
入道雲の下に干してあった
立ち上がる
背伸びをした
その、もっと上に ....
あの日の夜空はまったくの偶然なのでしょうか
生きられないと思っていた
希望とかそんな簡単に声にできないなにか

立っている
電柱から
(かすかなノイズを)

点が結ぶ線を
つまさきで ....
改札を抜けて、特急へ、準急へ
各駅へ
すみやかにゆきわたる
(還る)

のびていくかげぼうしの
澄んだ鼓膜をとおり

(低いファの音がぼーん、と)
ぬぐってもぬぐっても
幾度も響く ....
本田憲嵩さんのwcさんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
なないろ、五行歌風- wc自由詩10*23-11-4
秋深し- wc自由詩723-10-9
- wc自由詩3*23-9-16
帰り道- wc自由詩12*23-9-4
入道雲- wc自由詩16*23-8-30
ほしをみていた- wc自由詩523-8-20
ファ- wc自由詩10*23-8-10

Home 戻る 最新へ
1 2 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する