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僕はいつも一度だけ改行をする。
その小さな段差に一人で座っている。
元気を出せ!と恐喝しないでください。
金を出せ!なんかよりも恐ろしいのです。
君の小さな手は僕にとっては偉大なのです。
その手は僕に対して偉業を成し遂げているのです。
砂時計の青い砂を風に飛ばそうよ。
180秒の砂を遥かな青空へ返そうよ。
野菜の値段を知るということ。
そういう所から生活は生まれるよ。
そのドアは自動じゃなくて手動かもよ?
開かないドアは、実は簡単に開くかもよ?
複雑に入り組む僕の手相、都内の路線図みたい。
拳をぎゅっと握り、東京とやらをぶっ潰そうかな。
古着の青いネルシャツ、兄に黙って借りた記憶。
もちろん僕に兄はいないし、だけれど必ず返さなきゃ。
背広を脱いだ父の背中は思いのほか小さく薄かった。
広大な海ではなく、本当は庭先の水溜まりほどだった。
僕の走馬灯をポニーテールの君は駆けるだろう。
その美しいしっぽを揺らし、君は駆け抜けるだろう。
Zippoで点けてくれた誕生日ケーキの火。
あの人の寿命が縮むなか、僕は健やかに成長した。
人差し指の指紋、混み合う等圧線、嵐の予感。
絶対に押しちゃいけないスイッチ、押してしまえ。
鼻すすりながら、屋台ラーメン、身にしみる。
店主のおっちゃんの養子になりたい程、寒い夜。
秋の山中に巨大なプレーンオムレツあらわる。
黄金のイチョウの木々、楓はケチャップソースなり。
グラウンドの白線、きっと来世は飛行機雲。
白線引いた体育の先生、きっと来世はパイロット。
どうしてそんなに一番になりたいの?
映画館の一番前の席は、首が痛くなるだけだよ。
大盛りのカツ丼、君と半分こ。
食べ終えたら、お互い、半分ずつ自供する。
喉に喉仏が詰まって青年は言葉に詰まる。
そんな鬱屈した季節にて青年は心の詩人となる。
海馬という大海原を泳ぐイルカの群れ。
彼らが空へ跳ねる度、僕は自由を思い出す。
買った古本に挟まっていた褪せたレシート。
97―8―3、1:28PM、遠い夏のかけら。
夜明けに除光液の匂い、どこからか。
夜がせっせと濃紺のマニキュア落としてる。
日々、瞬きのシャッターを切り続ける。
現像の出来ないネガ、心底に降り積もる。
膝小僧の陰で肘小僧も生きていた。
僕の弟は2人じゃなくて4人だった。
なで肩から制鞄がずり落ちた。
十代とやらは呆気なく終わった。
日だまりに午後の陽光たちがたむろしていた。
仲間に入れてほしくて駆け寄ったら、急に曇った。
ラグビーボール、さつま芋、焼き芋たべたいな。
大学芋もいいし、スイートポ、あ、トライ見逃した。
サインポールに誘拐されてしまいたい。
長いリボンに手を引かれ、僕は空へ昇りたい。
トイレの壁にB2サイズの世界地図。
人類は皆兄弟、僕は末っ子、今朝は軟便。
ヤキモチは大切に妬きましょう。
わざわざ七輪を用意しちゃいましょう。
大きな雨が一滴、地球へ落とされた。
ピペットでポタッと、宇宙の理科室から。
ひだかたけしさんのクーヘンさんおすすめリスト(88)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
改行- クーヘン自由詩10*19-12-18
出せ!- クーヘン自由詩7*19-12-17
- クーヘン自由詩5*19-12-14
- クーヘン自由詩2*19-12-12
生活- クーヘン自由詩9*19-12-10
かもよ- クーヘン自由詩6*19-12-9
東京- クーヘン自由詩3*19-12-3
ネルシャツ- クーヘン自由詩4*19-12-1
背広- クーヘン自由詩3*19-11-28
しっぽ- クーヘン自由詩8*19-11-27
Zippo- クーヘン自由詩2*19-11-23
等圧線- クーヘン自由詩8*19-11-16
養子- クーヘン自由詩2+*19-11-15
オムレツ- クーヘン自由詩5*19-11-11
来世- クーヘン自由詩4*19-11-3
一番- クーヘン自由詩6*19-11-2
カツ丼- クーヘン自由詩7*19-10-31
青年- クーヘン自由詩4*19-10-30
イルカ- クーヘン自由詩7*19-10-27
かけら- クーヘン自由詩10*19-10-26
除光液- クーヘン自由詩5*19-10-24
ネガ- クーヘン自由詩9*19-10-22
- クーヘン自由詩5*19-10-21
なで肩- クーヘン自由詩3*19-10-20
たむろ- クーヘン自由詩5*19-10-19
スイートポ- クーヘン自由詩9*19-10-17
誘拐- クーヘン自由詩3*19-10-16
軟便- クーヘン自由詩3*19-10-15
七輪- クーヘン自由詩4*19-10-14
大雨- クーヘン自由詩7*19-10-13

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