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『のびたままのかっぷらーめん』
おかあさんは言った
いい?
3分よ、3分たったら目を開けるの
砂時計の上の砂が下に落ちきったら3分だからね
それまでは目を開けちゃだめよ?
分かった ....
殺人ショーが始まる
観客は何方
暴君と無関心
屈すれば笑われる
誰に
殺人ショーが始める
誰が笑うのでしょう
遠い空の下で 私とは関係のない場所で
突きつけられている 曇った
誰かのために 無関係に 私は
突きつけられている それを見て無関係に
卑劣な手段には屈しないと あるいは ....
一人の命は地球よりも重いのです
ましてやそれが三つもあるのに
地球は一個しかありませんよ
命だけは助けてくださいと
あやまりなさい
お願いなさい
土下座もなさい
裸踊りもなさい
....
咲き誇る桜の樹の下で
私の意識は虚空を彷徨う
全ての重力と声を無視して
遠く空へとたなびいていく
誰も桜など見ちゃいない
そういえばあの日も
仲間達の中で私は一人きりだった
もう誰の ....
地球の半分は
こうして光に包まれているのに
もう半分はまだ闇の中
誰かの言葉を借りるのならば
こうして朝はリレーをされる
きらきらと太陽の光が降り注ぎ
緑の服を纏った木々はさらさらと揺 ....
ワンカップを自販機で購入した人間の
いったい何割が自滅しているのだ
タクシーの運ちゃんが
酔っぱらってませんよ、って
さっきから赤ら顔で小物入れからワンカップ
出したり入れたりなで回し
蓋 ....
ひんやりした おんなのひとの細い指先を噛んで
ゆるくウェーブがかった髪のなかに 僕の手を差し込む
そう こんな 汚いネオン街を見下ろす山道の中で
ぼくは お ....
切って砕いて
煮込んだら
あとはおいしく
頂きます
生ではとても
食べられない
あなたの冷たい
その言葉
投げつけられた
その言葉
●もみじおろし
大根がなくなっても そのままおろしていると
あっという間に もみじおろしの できあがり
やっぱり非常に辛いです
●SALTY DOG
ちょっと流行らな ....
嫌われてもいいから
相手にされたい
心にもない言葉で
君を怒らせた
君からだったら
なんでもいい
マゾヒスティックな
片思い
おかげでますます
君に嫌われ
君との距離は ....
四年に三度くらいしか会うことがないのに、会うとお互いに親密な振りをしてしまう、
そんなオトモダチがあなたにはいますか? またはしょっちゅうメールのやりとりをし
ているのに、実際に面と向かうとどう ....
「あたしの彼氏,今檻ん中なんだ」
えりかは煙草の煙と一緒に 言葉を吐き出す
「昨日会いに行っちゃってさ
そしたらあいつに
ココ出たら海外旅行行こうって言われてさ」
少し笑ったえりかの ....
妹のパンツが盗まれた
ぼくんちの犬は知っている
この足跡
この残り香
子供の頃よく遊びに来ていたお向かいの子だ
塀の落書き
ピンポンダッシュ
むしられた花壇の花
直接投函された手紙 ....
子供の時に付けたルゴールが
こんなにも大人になってから染み出す
小児科の匂いだ
私の喉からは
子供の時によく連れて行かれた
お医者さんの匂いがする
とても体調が悪い
母さんは
....
少しでもあなたの力になれるなら
空っぽになってもいい。
単純で流されやすい私だけど、
あなた色に染まる、
誰よりも
まっしろな自信
は、あるんだから。
死んでしまった者のためになることなど、あるはずもない。
彼女はそれを「報道」と信じた。
フジテレビのニュースがバラエティーであることも知らずに。
彼女は報道に命を捧げると告白した。
しか ....
今から、変なこと書きますね。
僕、話すのが下手ですから。
綴りたいって思います。
僕が普段担任の先生を見ていて思うことは、階段から突き落としたいってこと。
決して、僕が担任の血を見 ....
あの日どこかに
忘れてしまった
何かに夢中で
あの日どこかに
忘れてしまった
何かが足りなくて
あの日どこかに
忘れてしまった
何かが欲しくて
あの日どこかに
忘れてし ....
世界でいちばん
美しいお尻の持ち主の君へ。
ホントーに誇張じゃなくて
こんなに綺麗なお尻が
日本にあったんだなって思いました。
月は、恋人たちの夜をちょうどよく
照らすためにあります。
....
首筋にそっと手をやり
髪をかきあげる
自分で自分を愛でるように
この街を
この地球を
そんなふうに愛していたい
多すぎる車も
せわしない人並みも
みんなみんな愛しい
枯れ ....
受精した瞬間選別される
年老いて死ぬ時にも選別される
優秀な種だけコピーしてふやす
人が生まれ人が生き人が死にます
男の数女の数もおもうまま
ついこの間カミサマが死んだ雲間
ニ ....
ココアの缶をチロッと舐め
「おいしくない。」 と
首を傾げる君 おめでとう
風船に鼻を押しあて
あらゆる角度からのぞき
「なにも入っていない。」 と
泣き出す君 おめでとう
布団 ....
○ところで皆さん!
ところで皆さん!
口を開けてください!
と、日記に書いた
書いたのは私一人
読むのも私一人
そこから先が続かずに
皆さんが口を開けて待っている
....
ぼくは
きみに勝ちたかった。
なにで勝てるか
そもそも勝ち目なんてあるのか
とか
考えたけど
結局いつもこたえは出ないので
ただやみくもに
きみの上に立とう
立とう
と
していた ....
足のないネクタイは
人の首にぶらさがって移動する
それも不便だろう
足をつけてあげると
嬉しそうに部屋をかけまわり始めた
帰ってきたら
スキップの仕方を教えてやらねば
今日も足のつい ....
月が青いのは
自分がロマンチックだからではなく
痛いと泣くこともなく
誰かと話すこともなく
ただ自分に戻るからだ
看護婦さんのピンクの衣装と
姪の持ってきた黄色いバナナで
ときどき外 ....
飾り気のおおい言葉やすがた
絵画や音楽が
人間にはなんと
奇妙に映ることだろう
眼に浮かべた悲しみは
人間の四倍
君の言葉のひとつひとつが
僕にはるかな記憶を喚起させる
僕 ....
こののっぺりとした皮膚の
まあるく空いた黒い空間は
だまってゆっくりあなたを吸い込んで
肺にとどめて気持ちよくなるはずだった
もったいぶって持ってかえって
夜のベランダの下や
明け方の ....
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