すべてのおすすめ
受精した瞬間選別される
年老いて死ぬ時にも選別される
優秀な種だけコピーしてふやす
人が生まれ人が生き人が死にます
男の数女の数もおもうまま
ついこの間カミサマが死んだ雲間
ニ ....
天使のようにすんだ青い空
みあげている目にうっすら
涙がにじんでわかいみそら
浮世に見捨てられ上のそら
オレンジのように光る大地
いつもいつもゆれてる位置
だからいつもひとりぼっち ....
むかしある男がいた
異国の都市に行って
いい女にめぐりあって
恋の虜になった
裸の女をだきしめた
あまい時がながれて
つらい涙をながして
盲目の奴隷になった
海峡に黒い風が ....
漆のように黒い闇が無限にひろがる宇宙の
おぞましい永遠の闇また闇の中に白い服が
浮かび小さな一点の眼がみつめる青い星の
なんという美しさ神様あれが人類の隠れ家
それにしてもあれは何だろ ....
太陽に 染まる ぼくの 肉体
川面を 流れる あおい 餓鬼
都市に 浮かぶ ぬれた 眼帯
山河を 巡って 届いた 葉書
混沌の くらい 大地を 覆い
溢れる 人々は 互いを 叩き
異邦 ....
いかなる理由があろうと、
人間による人間の殺戮を正当化するわけにはいかない。
そこから発語する、
そこからしか、詩は生まれない。
気の遠くなるような、
辛い、とても辛いことであっても
....
照り返しの眩しい白い階段をのぼる
六六段を数える
栗の木の緑がむせる
コンクリートの階段だ。
後ろを振り向くとまだのぼってくる人がいる。
毎朝沢山の伝票を抱え
昔のぼった経理部への ....
冬の夕日が銀色に光る
熱に潤んだ眼がさまよう
四十九年間 無休で働き続けている心臓が
高鳴る
ぼくの愛する人 ぼくの恋人よ
きみの歯が入れ歯になるまでの{ルビ一世=ひとよ}
その時までずっと一緒に居たい
あの遠い山宿に生まれた期待
かぎりなくつづく田舎道の散歩
きみの部屋でともに ....