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わが家から消えてしまった冬は
ちゃんとタンスの奥の
小さな白い箱に
しまわれています。
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少年がたいくつな授業を
受けているとき
校庭で春 ....
なんだかね
すべてがあたりまえでさ
あの銀色のスプーンだってぎらぎらしている
すぷうん なんてなまえのくせに
いきをしているんだ
白濁のレンズ越しに
煌 ....
ネジ巻く、ねこの
足で
びっこひきながらつくる、
足跡は君に
ひとつ残らず
食べられ
慣れ、
パステルカラー、死んじゃえ
と
つぶやきながら
背中の巻き毛も、
くるる ....
冬からようやく春になります
夜空がもう春になりました たぶん
桜がもう芽吹いています
知っていますか
東京、よりも半月も遅い
川の流れは順調です
これ以上ないほど順調です
その先 ....
ひとつの言葉の{ルビ欠片=けっぺん}を拾って
それに
いまの自分の想いをからめていくのは
なんて楽しいんだろう
「楽しい」は
単品ではないことだよ
あなたには感じるかな
....
矢野顕子を口ずさみながら
ヒールのコツコツの月を
連れて帰る
つらい分だけ吐き出した
あなたは楽になっただろうか
つらい分だけ黙り込んだ
私はどこへゆくのだろうか
もう二度と ....
a
せかいは、ぼくはここにいるの
だいがっしょうでまるでしんでいるようです
あまりにこえがおおすぎて、
もうききわけのつかないのです。
あれはだいすき ....
原形は不動 そして現在見ている物も不動 『ものかけ』
譬え立体に見えたとしても動く事はない
ところがそこに入り込む永遠
を構成する細切れの時間が空間を掻き混ぜる
歪曲
確 叶 ....