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夜明けとともに
星座から手紙が漂着する
卍が印された切手を剥がして
ガスコンロの火でそれを焼く
それから二度寝をしたら
ウラン鉱脈の至る所から水滴を集めてきた子供が雪原で蹲り耳を塞ぎながらア ....
星の刻
ぼくは砂漠のトカゲで
歩き疲れたラクダは銀河を見ていた
水溜まりにはジュラ紀の鬱蒼が
ネアンデルタール人の女の子とも恋をして


{引用=弄ぶ時流のうねり
倦むことなき鍾 ....
{引用=善光寺の庭を散策した折に浮かんだ句}



救われず{ルビ兜虫=かぶとむし}獲る午前二時


「害虫を捕獲してます」さよかいな


つんのめる先に大蟻おっとっと


 ....
たくさん詩を書いて
たくさん詩を消した
推敲などろくにせず
縋るように投稿した
作品と呼べるものなどなく
とても人様にお届けできるものではなかった
それでも悪くないねと誰かが言ってくれると ....
{引用=コオロギ

ぼくという
幼子がいなくなっても
コオロギたち
しばらくは まだ
地球に
いるのですか



音たち

しずかと思われても
時計 ....
目をつむると
疲れた子のように 眠ってしまった
コオロギの子守唄が
じつは 守ってくれていた

目を開けると まだ生きていて
うれしくって
だから 全部
水に流せる 気が ....
心が鈍く疼いてどうしようもない時は
コオロギが鳴いている叢に身を投げ出して湿っぽいその草の青臭さにまみれていたい

夜露や植物が生み出す甘い匂いなんかが必要なのだ
五月雨よりも胸を打つ語句なん ....
我家のせせこましい厠(INAX,2017製)で用を足しながら考えた。今まで一体どれ位のオシッコを流してきたのかと。何トン、いや何十トン?詳細は無論不明だが、まあ、それはとにかく凄いことに相違 .... さいあくのあくとく
それを
ことほげ
すましたかおで
へいぜんと
ちでよごれたてを
さしだすのだ

くもつのように
みをよこたえよ
おそろしい
りゅうや
ばんけんのきばに
い ....
ぼくらがその時住んでいたアパートは二階建てで、二階のちょうど真ん中の部屋がぼくらの住処だった。

深夜一時半、月が白々と全てを明るく照らし出している夜の中へ、ぼくはひっそりと出ていくことにした。
 ....
流れてきたものを
流れていくままに

コンビニのfreeWiFiに仮登録して
電波具合の良い右から2番目の駐車スペースで
病んだ獣のように
無料アダルト動画をダウンロードしまくる
 ....
死にたいとググッたらこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

生きたいとググッてみたところ同じくこころの健康相談ダイヤルの番号が表示された

すこし元気が出た
与えてそして奪った
傷だらけだよ
もう
もうだめだよ
でも
あなたの方が
苦しいんだ
そうなんだよ
あなたの張りつめた姿
そのまつ毛
見てられないよ

ぼくは単純で
おまけに ....
ただ一つの言葉を言えないばかりに
君は長い長い詩を書く
ただ一つの言葉
それを君は覚えているかい?
君は君が詩を書く動機を
まだ覚えているかい?
君は詩を書くことで
気を紛らわす苦しみか ....
物音と話し声を聞いたとき、ぼくは布団の中いた。

ぼくは、しばらくじっとして、できるだけ注意深く外に耳を済ませることにした。

空耳ではないはずだった。
たしかに、微かな話し声と、横たえられ ....
どうか
この手が
だれかを
たたいたり
せずに
ありますように

どうか
この脚が
届けものを
とどけ
続け
られますように

どうか
この瞳が
まっすぐで
逸らされ ....
ぶっこわれたたなごころ
ぶっこわれたたなごころ

荒くれ者の堕天使と
ふにくをくらうバクの群れ

ぶっこわれたいちじくの
ぶっこわれたがための
処女懐胎

赤く爛れたぐじゅぐじゅの ....
何もかも全然なっていないなと思う
みんな自分よりずっと立派にやっているよ
ぼくが彼らの何を知っているというのか
彼らの生活と考えと家庭事情の何を知っているというのか
ぼくは本当にこのま ....
心奪われる詩、とりわけ自由詩のそれにかんしてはだいたい数行読んだだけでピンと来て、後頭部から頭のてっぺんにかけてスッコーンと何かが抜けるものだ。

しかし、なかには例外もあり、これが不思議なところ ....
{引用=地球に於ける生命の反転現象について}


そろそろ認めよう、途轍も
なく分からないのを。まず世界の根底が
分からない。そして根底に根底が
あるかも、根底
の構 ....
口達者で
何をおいても理路整然
しかも
思いやりまである妹に
君は
常々嫉妬してるね

そんなとき
僕は
微笑む
ここぞと
ばかりに

君は口が下手だ
お人好しよく騙される ....
誰が見てなくても
少しだけしっかりやろう

今夜は違うんだ

僕は姿勢をいつもより正して椅子に座ってる
君からの電話はいつくるんだろう

今夜は気持ちが少しだけ落ち着いてる
目もつむ ....
こたきひろしさんの道草次郎さんおすすめリスト(142)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
時と思想- 道草次郎自由詩1*20-8-19
星の刻- 道草次郎自由詩6*20-8-19
虫のイキ- 道草次郎川柳2*20-8-17
独白- 道草次郎自由詩4*20-8-17
抽斗の中のメモのきれはし- 道草次郎自由詩2*20-8-16
眠り- 道草次郎自由詩5*20-8-16
心が鈍く疼いてどうしようもない時は- 道草次郎自由詩2*20-8-15
晩方考えた事- 道草次郎散文(批評 ...2*20-8-15
るしふぇる- 道草次郎自由詩420-8-7
ミルキーウェイ~宮沢賢治と夜に捧げる- 道草次郎散文(批評 ...3*20-8-5
流れてきたものを- 道草次郎自由詩4*20-8-1
ググる- 道草次郎自由詩2*20-7-31
他者への手紙- 道草次郎自由詩2*20-7-29
- 道草次郎自由詩2*20-7-29
夜に覚める- 道草次郎散文(批評 ...3*20-7-27
どうか- 道草次郎自由詩420-7-26
清冽な声- 道草次郎自由詩220-7-25
そんなこと言ってないで、さっさとやんなよ- 道草次郎自由詩8*20-7-25
ドジョウの話- 道草次郎散文(批評 ...4*20-7-25
分からない___という欺瞞の詩- 道草次郎自由詩3*20-7-21
- 道草次郎自由詩2*20-7-19
満月の夜- 道草次郎自由詩5*20-7-19

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