すべてのおすすめ
「昔々、ある所に女がいた。
 女は罪人だった。
 女は村を追われ、村人に石を投げつけられていた。
 そこをたまたま通り掛かったイエスキリスト。

 『この中で罪を犯した事の無い者だけが石を投 ....
白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル

 -ポップコーンの散らばった並木道

白い粒が膨らむ 弾けて落ちる 鈍くハネル

 -ソーダ水のつぶれる気泡みたいに

白い粒が膨らむ 弾け ....
死ぬときはひとりでいたい
本当にひとりで
見守るものもなく
見捨てるものもなく
星が
星の瞬きが
気づかれないうちに黒く
黒く輝くように

かなしいとか
なみだとか
そんなも ....
むかし
わたしが某サイトの東のチャット発言ランキング一位だった頃

某サイトの西のチャット発言ランキング一位の人がいた

わたしはその人に敬意を払ってか
その人はわたしに敬意を払っ ....
空を見上げながら 手つないで歩いたら 君は僕の特別になるよ
明るい空は 僕と君の足取り 柔らかい風でくすぐる
落ちてきた紙飛行機 君と僕の目の前を横切る
僕の右手に拾われて 君の左手添えられて  ....
わたのある夏の日の
火の粉とともに
野原の蒸気は渦をまく。

ぼくらは真赤です。



麦畑をすぎる
風になまえがあるように
瞬きもまた瞳。

ぼくらは真赤です。
夜になると
魚は目を閉じて
消えていく泡の行く末を思う
消えていく
自らの姿に思いを馳せ
静かに
目を閉じている

夜になると
魚は目を閉じて
自らの見ることのなかった風景を見 ....
春は きえた

ゆうだちの匂いがやわらかなあわになり
すこしずつ

あたしのつまさきと
乾きかけたしゃつに へばりついて


いもうとのうたうはなうた
おとなりからひびく いたりあ ....
神様がやってきて
恥ずかしくて
無花果がないので
代わりに葡萄の

神様は通り過ぎて
そのまま
もう会えなくなった
股の下から
赤いものが垂れた日
かんぬしまちの
おさななじみだったおねえちゃん
がみこさんになったとき
ぼくのこころは
ふ ってはずれて
べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった


  きれいだったん ....
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました

ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です

まん中のお兄ちゃんが
死にました

名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
 ....
何か精神的にキてるようです。
何かやりたい事だけやってます。もうガキです。
どっから崩れたんだかわからん。いきなりスイッチ入った。
昨日1943し過ぎたのが原因か。そんな、まさか。

どうで ....
びすけっと

月の形のがすき

ブランコ

真夜中にブランコ

びすけっと


お前を

食ってやりたい



お前を

食ってやりたい


三日月にして ....
 
  金曜日がおわった

  一週間が長い

  精神病を患ったからか
  
  初老の痛みか

  『詩は青春の文学である』

  と関根弘はいったが

  詩はだから宇 ....
おっぱいを触ったら
固かった

しかしそれは
おっぱいが固く張っているのではなくて
ブラジャーのパットが厚く丸いのだった

私が
私自身が騙されるのだから
つい
女の胸元を見てしま ....
コーヒーのカップに浮いた
泡よりももっと無意味に
絞り出す絵の具のチューブ
盲目のミミズの闇に
こぼれちるルミノールの青
洗っても洗ってもなお
ひかりちるルミノールの青
舐めとればほのか ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
地下鉄の吊革に左手をかけて
全てをあずけていた
座席の学生服の三人組が目を泳がせていた
真ん中が左斜め前の女を指さす
「これ?!」
右の学生がコントのように真ん中の頭を手の平ではたく
「声 ....
唇紋のような首飾りをして
一筆書きの花束を持ち
彼女はひとりテーブルにいた



誰もが通り過ぎてゆくうちに
花束は水彩になったので
髪の毛のなかの夜のため
彼女は少し首を ....
髪を切りたかった
ざんざんに切ってしまいたかった
でも彼女がガンダムSEEDのイザークが好きだと知ってしまったから切れなかった

二次創作の小説はショートケーキみたいだ
胸焼けがするほど甘い ....
  
  欅の落ち葉がどれだかしらない
  栃の落ち葉がどれか知らない
 
  落ち葉は落ちこぼれた生徒のように
  悲しげな顔をしている

  四季があって秋になって紅葉し
  ....
疲れた人の
ことばは
ステレオタイプに
なっていく

そこにいることは
辛いだろうに
と想い
同情に
かわらないところ

ピアノと
黒鍵は
二人だけの話を
している

 ....
わたしはまた

鱗をひとつ剥がしてしまった

薄い虹色の



「ごめんなさい」を

三回言った


まるで

申し訳なさのないのを

隠すかのような


99 ....
お風呂に
かおをつけて
片方に
おぼれてる

息する


二時間

座ってるだけで
いいんだよ
ばあちゃんは髪結いになりたかったのだと聞いた

襟足を剃ってもらった
花嫁になるでもない子どもの頃に

髪結いの修行のために東京へ向う前の日
じいちゃんと結婚することが決まった

ばあ ....
あの人の事で知っている事と言えば
愛すべき天然ボケと
夜はぼったくりバーと思しき店で働いてた事くらい

僕の場合は昼のバイトの方でお世話になってた訳で
今にして思えばそれは約2年もの期間だっ ....
   


   カマキリに襲われた眼球は
   皿 皿 と 皿 皿 と
   血を流しているのでありました
   そのとき 時計はとまったままで
   あたりは白くなりました
    ....
櫃、入れろよ。パンでくるみ
大きな鳶と人々亡き
おお、ミルク?電波?ヨロレイッヒ
うっかり秋口に
スリップ姿で煙草を吸いに出た少女は
うっかり14歳のおとこのこに
エッチされてしまった



灰皿代わりのペットボトルを
少女は死んでも手放すまいと思った



 ....
ここは人の家なのだ
息の音がするのは当たり前だ



二階の影は濃い
下にはあたしと
8歳のころ掬った
金魚のなれのはてだけ
(彼はどうしてこう長生きなのか)
(そろそろ死 ....
かのこさんの未詩・独白おすすめリスト(35)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
キリコ- 影山影司未詩・独白3*07-9-3
ポップコーンの木- 未詩・独白5*07-7-1
僕たちはいつも独りで- いとう未詩・独白3205-11-9
昔の名前で呼んでください- 第2の地 ...未詩・独白805-10-5
バルコニー- 未詩・独白2*05-10-5
秋空のように延びなさい。- 青色銀河 ...未詩・独白605-10-5
夜になると、魚は- いとう未詩・独白3905-6-13
枕もとのうた- はな 未詩・独白10*05-6-5
葡萄の葉- いとう未詩・独白705-5-31
しらやまさんのこと(1)- AB(な ...未詩・独白705-5-21
かきフライ- 043BLUE未詩・独白34*05-4-4
ひとりごと- 虹村 凌未詩・独白5*05-2-13
ビスケット- 蒼木りん未詩・独白2*05-2-7
じぶんのポケットにしまうことにした- 天野茂典未詩・独白505-1-21
「曲がりなり」って何- 蒼木りん未詩・独白4*05-1-20
五七の唄- 佐々宝砂未詩・独白3*05-1-8
冬の夕焼けはタイ焼きか- 天野茂典未詩・独白705-1-4
自意識過剰にもなるだろう- たちばな ...未詩・独白505-1-4
ノート(テーブル)- 木立 悟未詩・独白405-1-3
切ってしまいたかった。- しゅう未詩・独白305-1-3
落葉- 天野茂典未詩・独白104-12-17
_- kokorono未詩・独白204-12-17
- 蒼木りん未詩・独白3*04-12-17
_- kokorono未詩・独白404-12-11
ばあちゃんは髪結いになりたかった- 蒼木りん未詩・独白6*04-12-1
あの人が母親になり、あの子は看護学校に受かる- たいにぃ ...未詩・独白1*04-11-29
爆心地から- 天野茂典未詩・独白404-10-31
アルプス回文- エズミ未詩・独白5*04-9-24
すいぎんとう- フユナ未詩・独白5*04-9-24
金魚- フユナ未詩・独白7*04-9-23

Home 次へ
1 2